韓国映画「ワンダーランド あなたに会いたくて」
亡くなった人や昏睡状態になってしまった人を人工知能AIで復元し、もう話す事も姿も見えなくなった愛する人と、まるでまだ現実に生きているかのようにアプリを使って仮想のビデオ通話できる通信サービス会社「ワンダーランド」
事故で長い間、昏睡状態のままの恋人テジュ(パク・ボゴム)を恋しいあまり、ジョンイン(ペ・スジ)はワンダーランドのアプリを使用して、テジュが宇宙飛行士になって宇宙に行っている設定で毎日、ビデオ通話で会話をして幸せな日々を送っていました。
ある日、昏睡状態のテジュが突然に目を覚まします。
長い間、昏睡状態でいたためにテジュは慣れない日常に戸惑うばかり。
事故の後遺症で脳に障害も残り、ジョンインは以前とは違うテジュに違和感しかなく、アプリ内の架空のテジュとの通信サービスを解約する事が出来ないでいました。
愛する幼い子供に自分の死を隠すためにワンダーランドのアプリを使って復元され、架空空間内で考古学者として世界を飛び回る仕事をしているバイ・リー(タン・ウェイ)は娘と会話しているうちに次第に仮想と現実のはざまに飲み込まれてしまいます。
2024年製作 /115分
韓国題「원더랜드(ワンダーランド)」
日本題「ワンダーランド あなたに会いたくて」
家族や恋人を亡くしたり、長く昏睡状態のままでいる人に会いたいために、まるで本人が生きているかのように人工知能のテクノロジーで仮想の空間で、仮想の愛する人を作り出し、本当に遠くの国で生きていて、毎日を送っているかのようにテレビ電話で会話できるサービスを提供する「ワンダーランド」
発想も面白いし、何と言っても登場する俳優の豪華さよ。
比較的長く登場で、多分、お二人が主役ですよね?って感じぐらいの割合のペ・スジ、パク・ボゴム。
「ワンダーランド」のAIを設計するコーディネーターのハリー(チョン・ユミ)と後輩のキム・ヒョンス(チェ・ウシク)
ウシクの無駄使いよ・・・
セリフも少ないし、ウシクが演技する時間すら与えてないってぐらいの登場シーンの少なさ。
でも相変わらず可愛いな。
そして期待して観てたけど、主役たちに比べたら割合的には意外に出てるか・・って思って数分間の登場で密かに喜んだジング役のタン・ジュンサン君。
もう20歳だって。
ちゃんとしたドラマを最後に観たのはなんだっけ?ってぐらい、演技はお久しぶりって感じですが、本人は時々、インスタで観てるんであんまりお久って感じでは無いけど。
ジングは理由は分かりませんが若くして亡くなったようで、悲しんだおばあさんが孫を人工知能で復活し、ロンドンで演劇の勉強をしているって設定で通信サービスを利用しています。
人工知能によって復元されて架空の世界なのに生きているかのようなジングは良くも悪るくも変化していくようです。
おばあさんがサービスを始めて、亡くなった孫に画面越しですが、会えた時にロンドンはどうやら冬の設定で、ジングは薄着の洋服を着ていて「元気だよ~~」とか言ってるので、おばあさんが心配になり、タブレットのメニューを押して洋服をアイテムから買い与えたようで。
アイテムってのが、何だかゲーム感覚ですよね。
おばあさんが亡くなって現実にはいない孫を架空空間で再び会えて、ジングを甘やかしてしまってます。
通話するたびに架空のジングはおばあさんに面倒そうに相手をし、欲しい物を要求しだします。
それを買い与えるために昼夜を問わずに働き出すおばあさん。
ゲームのアイテムを欲しくてお金をつぎ込む子供みたい。。
孫は亡くなってしまって、架空の世界で、人工知能が作り出した映像でしか無いのに混同してしまっているおばあさんが悲しすぎるな。
チョン・ユミって誰だっけ?って思ってたら思いだした。
ユン・ヨジョンやイ・ソジンたちの「ユン食堂」のチョン・ユミでした~~
何か印象が違うね。。気が付かなかったよ。
この映画のキム・テヨン監督の奥様の中国出身の国民的女優のタン・ウェイがバイ・リー役で幼い娘のために自分が死んでしまった事を隠す為にワンダーランドを利用してるってので、結構、長い事出演してますけど。
そこにチラチラと絡んで出て来るコン・ユ。
え?何者で、何しにバイ・リーの架空の世界に行ってるの?
一応、「ワンダーランド」の社員みたいでしたけど。。
そして登場はそれだけ?
これは映画では描き切れないお話なので、本当に1時間ちょいで終わらせてしまったので意味不明な事が多かったです。
これがドラマで、一人一人に焦点をじっくりを当てて描けば、その時の心の変化や戸惑いが良く分かって面白かっただろうな~って思いましたね。
長い間、昏睡状態の恋人が恋しくて仮想のテジュとのコミュニケーションでジョンインは、本当のテジュが目覚めて、少し以前と違ってしまっているのを受け入れられなくて変化していく心の内とか、あんまり時間的に割いて無いので「そんなに早くに簡単に心が揺れる?」って思ってしまいました。
人工知能が作りだした人物なのにバイ・リーが行方不明になった娘を探す為に現実の世界に行こうとするために必死であがく姿も悲しくて良かったけど、やはり時間的に短いので、何で娘を心配して探しに行こうとする事によって時間のゆがみ?仮想のゆがみ?プログラムのゆがみ?
何か分かりませんが、それによってワンダーランドのシステムに変化があったと。
それも長い事、時間を割けないので解決も無く、元に戻ったと?
え?何にも分からん。。
「ホテル デルーナ」で亡くなった人が生きている人の夢の中に出るってアナログな電話サービスってあったな。
アナログだったけどそっちの方が心の痛みが長く続かない気がしました。
現実にそんなサービスがあったら利用するかな?
ペットも可能らしいので、お空に逝ったワン子たちを復元して欲しいかも。
でもサービスを辞めたら消えちゃうんだよね。
触る事も、ぬくもりを感じる事も出来ないんだよね。
画面越しに会うだけ。。会話するだけ。。余計に切ないな。。
ぜひ、ドラマにして欲しいです。