韓国ドラマ「ワンダフルワールド」
心理学教授で有名作家のウン・スヒョン(キム・ナムジュ)はアナウンサーの夫カン・スホ(キム・ガンウ)、幼いひとり息子と幸せな家庭を持ち、完璧で幸せな生活を送っていました。
ある日、目を離したすきに外に出てしまったゴヌが車にひき逃げされ亡くなってしまいます。
犯人は執行猶予のついた軽い刑で済み、謝罪を求めるも相手は全く後悔の念も無く、逆上したスヒョンは相手を車で轢き殺してしまい7年の刑を受け刑務所に入ります。
出所したスヒョンは偶然にもクォン・ソンニュル(チャ・ウヌ)と出会います。
ソンニュルも家族を殺され、心の痛みを抱えていると知ったスヒョンは謎の青年ソンニュルを気に掛けるようになります。
スヒョンは心の痛みを抱えつつ、元の生活に戻ろうとし始めますが、そこに信頼していた人たちの裏切りなど次々と困難が立ちはだかってきます。
2024年放送 全14話
韓国題「원더풀 월드(ワンダフル ワールド)」
日本題「ワンダフルワールド」
英語題「Wonderful World」
チャ・ウヌ目当てで観始めたのではなく、全編14話と中途半端な話数が気になって観始めました。
顔天才のウヌ君のドラマなんてラブコメだろ?
でもキム・ナムジュがいる。。
まさか年下の彼的な?いくらなんでも年齢差が~~
って見始めたら、まんまとハマりました。
サスペンスなんですけど、こんなに泣けたドラマは久々だわ。
1話から3話まで、そして最終回、どれだけ泣いたことか。。
幼い息子を殺された母親の心情をキム・ナムジュがとっても上手く演じてて、実際にお子さんもいる彼女ですから、感情移入もやりやすかったかな。
本当に胸を締め付けられるスヒョン役のキム・ナムジュの演技。
息子を亡くしてお墓に埋葬する時の焦燥感と、息子の骨壺を生きている息子を抱くように胸に抱えて、体を少し揺らしている姿の表情や、刑務所にいる時の生きる希望や感情を無くした顔つきなどが、息子と夫と共にいる幸せ一杯の時のスヒョンのキラキラな笑顔とのギャップが凄い。
久々に彼女のドラマを観たけど相変らずお美しいけど、本当にキラキラしてて幸せ感が溢れている演技と奈落の底に突き落とされて苦悩する演技が良かったです。
最高視聴率は13話の11.4%。 最低視聴率は1話の5.3%。
最終回視聴率は9.2%。平均8.4%だったようです。
チャ・ウヌ目当てで観始めた人が多かったみたいで1話目はファン達が観たのかな?
意外に面白いぞって事になり、徐々に視聴率も上がったようで。
途中でチャ・ウヌ演じる謎の青年ソンニュルの正体が分かって来たところ辺りで中ダルミがあったから、少し視聴率も落ちたかも?
そして最終回を迎える辺りから犯人が何だか諦めが悪くてウンザリなんですけど~て感じになってから、チョイ観る方もペースが落ちてしまいました。
チャ・ウヌはわたし的にはキラキラアイドル笑顔ってイメージで顔天才かわい子ちゃんって感じでした。
「ワンダフルワールド」ってドラマにチャ・ウヌが出るってニュースは見たけど、その時は「ワン(わん)ダフルワールド」??犬が出る??(そんなドラマもありますよね?)
トリマーさんの役のラブコメ?って思ったほどでしたもん。。。
チャ・ウヌのドラマはあんまり私が観ないジャンルが多いので「新米史官ク・ヘリョン」ぐらいしか観た事が無いと思うけど。
調べたら「最高の一発〜時空<とき>を超えて〜」(2017年)、「アイランド」(2022年)も観ておりました・・・^^
このドラマ「ワンダフルワールド」は確かにイケメンは隠せないですけど、陰のある役がぴったりでした。
汚れた作業服や革ジャンぐらいしか洋服を着てないですけど、大人の男になったね~って感じでキラキラアイドルスマイルはほぼ封印。
もう影のある役でワイルド系でも行けるよ。
アクションは心臓が悪い(心臓移植をした)役だからか、あんまりスピード感も無く、モタモタ感があったけど、そこもリアルで良いよね。
心臓移植した青年が喧嘩が強いっておかしいもんね。
鍛えてはいたけどそんなに簡単に強くなれないわね。。
交通事故で入院していた母親が危ないって事で病院に行くも、エレベーターはなかなか来ない。
階段を使って11階ぐらいまで駆け上がって行くんだけど、途中でヘロヘロになってしまって。。。
エレベーターを待った方が早かったんじゃ?なんて思ったけど・・・^^
心臓が悪く無くても11階までは普通に上がれないわ。。
キム・ナムジュとチャ・ウヌの演技が良かったです。
感情を吐き出して泣く、心を抑えて泣く、心の中で泣く。
色んな表情を2人共上手く演じていて、本当に何度も泣かされました。
キャストの選び方を変えて貰ったらもっと面白かったかも。
俳優さん、女優さんで誰がどんな役柄なのかで分かってしまうんですよ。。
スヒョンの夫の浮気相手がスヒョンにとって妹同然のユリ(イム・セミ)だろうと分かってしまうんですよ。
始めは浮気相手はお向かいの奥さん、別の女優さんだって事になるけど、いやいや、待てよ。申し訳ないけど、この女優さんがこんな役をやっている訳ないわ。
ユリ役のイム・セミがいかにも浮気相手ぽいし、ストーリー的にも強いわ。
って感じで、役柄と女優さんで見当が付いちゃうし、息子ゴヌをひき殺した犯人は別にいるって思うし。
結構、分かってしまうので、意外性のある俳優さんになったら推理が面白かったかも。
ウン・スヒョンに対して殺された父親の復讐のためにいくつもの罠を仕掛けたクォン・ソンニュル。
スヒョンが刑務所にいた頃から偶然を装ってずっと計画通りにスヒョンを追い詰めていたなんてね。
スヒョンが生きる気力を失っている時じゃなく、もう一度、人生をやり直すために動き出した時を狙ってどん底に落とそうとするなんて、頭良すぎて凄いわ。
周囲から徐々に攻めていく賢さ。だけど揺れ動く心。
スヒョンはいい加減に気ずけよって思うけど、実際は当の本人は周囲が俯瞰して見えないので意外と気が付かないのかもって思いました。
犯人も分かってるよって、こちら観てる側は俳優さんとかで「この人が犯人」とか判断してるけど、実際には意外と身近な人は疑わないかもね。
スヒョンは本当に気の毒で、車で轢き殺してしまう気持ちは分かるけど、最後には気が付く、犯人にも家族がいて、自分と同じように苦しんでいるんだと。
亡くした息子ゴヌを思う母親スヒョン、そのスヒョンを思う母親。
母親のように泣きさけべないけど心情は母親と同じ父親カン・スホ。
スヒョンにとっては義理の母は同じ母親として気持ちは分かるけど、自分の息子カン・スホの方が心配になる。
夫がその犯人となって残された息子クォン・ソンニュルが復讐するのを心を痛める母親
どの母親も我が子を思う気持ちは同じ。って意味があるドラマでした。
母親と父親の子供への愛情が少し違う。でも皆辛いんだよね。
自分だけが悲しくて苦しいんじゃない。
自分だけの感情で人を殺してしまった復讐は周りの人々にも苦しみを与えてしまう。
悲しいのは自分だけじゃないよって。
そして傍には愛してくれる存在がいるんだよ。
最後まで謎だったのはスヒョンにとっては妹のような存在のハン・ユリはスヒョンが作家の時はマネージャーをしていて、スヒョンが刑を終えてユリの元に行ったら、立派なセレクトショップを経営していたと。
どこにそんなお金が???
ソンニュルにスヒョンの夫との浮気をばらされ、昔から素行の悪いユリの実の母親が、ソンニュルが差し向けたて、お金目当てでユリのお店に押し掛けるけど、ソンニュルからいくら貰ったか分からないけど、あの母親だったらその後もユリにお金の無心に行くはず。
でも、その後は1回も登場しないし、ユリもセレクトショップを辞めてアパレルショップを開いているし。。
なんでこんなにスヒョンに執着するのか理解できない。
身近の人間と浮気しておいて夫のカン・スホ
父親として愛する息子への気持ちは母親と同じだけど、犯人を殺したりは出来ない。
感情的にはせずに理性的に復讐しようとするけど、それでもユリと浮気した時点で離婚すべきだったと思うけど。
ユリとの関係がばれた瞬間に離婚だよ。
それでも最後までスヒョンを手放さないカン・スホ。
罪悪感では無い?本当に愛してるのか?
良く分からないカン・スホの気持ちでした。
最後はみなさん、良い方向に行って良かったし、気苦労ばかりしていたスヒョンのお母さんは全てを忘れて幸せな世界に行ったし。
本当に素晴らしい世界に行きましたね。おかあさん。