韓国ドラマ「涙の女王」

 

 

 

 

 

 

 

 

田舎町の普通の家庭の末っ子として生まれ育ったペク・ヒョヌ(キム・スヒョン)は頭脳明晰で容姿端麗、ソウル大学法学部を首席入学、首席卒業の有能弁護士として、韓国でもトップクラスの財閥クィーンズグループ、クィーンズデパートの法務部で働いていました。

 

 

財閥クィーンズグループの3代目で、クィーンズデパートの社長ホン・ヘイン(キム・ジウォン)は留学ののち、身分を隠したままインターンとして働くうちにペク・ヒョヌと知り合い、財閥令嬢と社員の世紀の結婚と言われ、ヒョヌは財閥家の婿になりグループの法務理事の座に就いた事で、世間では逆玉の輿と言われ、周囲から羨ましがられていました。

 

しかし、実態は結婚3年目となった今でもヒョヌは財閥家族からは婿としてよりも執事のようにこき使われ、キツイ性格で自己中心のヘインはヒョヌに冷たく当たり、2人は別々の部屋で過ごし、実父の還暦のお祝いにも勝手にいけない窮屈な生活を送っていました。

 

ヒョヌは意を決して、ヘインと離婚しようと密かに離婚書類を作成していました。

ある日、ヘインに離婚を切り出そうとした矢先、ヘインから自分は余命3か月だと言われてしまいます。

財閥との離婚は大変だと思っていたヒョヌは、離婚するよりも死別の方が簡単で、上手くいけば遺産相続も出来るのでは無いかと考えます。

 

 

ヘインには憎しみしかない、愛情なんか残っていないヒョヌが急にヘインに優しくなり、ヘインはもしかしたらヒョヌは本当は自分の事を愛しているのかもしれないと思い始めました。

そこへヘインの学生時代の友人のM&Aの専門家&投資家のユン・ウンソン(パク・ソンフン)が現れ、ヘインと良い仲に嫉妬するようになるヒョヌ。

 

ユン・ウンソンは財閥クィーンズグループの乗っ取りを狙ていて、次第にヘインの家庭に入り込んでくるようになります。

何の疑いも無い財閥家族は、何かと疑って邪魔をしてくるヒョヌが鬱陶しく感じ始め、ユン・ウンソンはヒョヌを財閥一家から追い出そうとヘインや家族に入れ知恵をするようになってきます。

 

 

 

 

 

2024年放送  全16話

 

 

韓国題「눈물의 여왕 (涙の女王)」

日本題「涙の女王」

英語題「Queen of Tears」

 

 

 

放送テレビ局は「tvN」

 

「100日の郎君様」「愛の不時着」「トッケビ」「王になった男」「刑務所のルールブック」「キム秘書はいったい、なぜ?」「賢い医師生活」などなど・・・

 

他にも沢山のヒットドラマを出していますね。。

 


この局のラブコメ好きなんですよ。
 

 

この「涙の女王」は韓国tvN局で放送された最終回の記録を更新した24.9%を記録したそうですね。

 

 

 

放送中からこのドラマの話題が回を重ねるごとにネット上で多くなってきていて、気になっていましたが、わたし的には最終回まで放送されないと観ないと決めているので我慢していました。

 

 

 

 

5月7日、明日ですね。

 

第60回「百想(ペクサン)芸術大賞」授賞式がソウルであります。

 

 

今回は「涙の女王」が数々の賞を取るかと思いましたけど、キム・スヒョンはドラマ部門の男性最優秀演技賞に12年ぶり2度目ノミネートされていますが・・・

 

 

キム・ジウォンはドラマ部門の女性最優秀演技賞の候補になっていないんですよね。

 


放送初回の視聴率が全国平均5.9%(首都圏平均6.5%)の低迷でスタート。

第2話:8.66%、第3話:9.594%、第4話:12.985%
 

徐々に上がっていき、第12話で20%超え。分かりやすい上がり方ですね。

 

 

 

「百想芸術大賞」は前年度5月から本年度4月までに放送された作品から選ばれるので「涙の女王」は後半につれて視聴率が上がってきたのでキム・ジウォンは女性最優秀演技賞に選ばれるのが間に合わなかったかもですね。

 

放送の時期的なのって影響があるんですよね。

 

 

 

昨年は「グローリー 輝かしき復讐」が圧倒的に占めていましたけど、今年は「ムービング」

 

最優秀演技賞・作品賞・演出賞・ 芸術賞・ 脚本賞・ 最優秀演技賞(男性) リュ・スンリョン・ 新人演技賞(女性)コ・ユンジョン ・新人演技賞(男性)イ・ジョンハ


これだけノミネートされてますね。。。

 

 

 

 

最優秀演技賞 男性部門ノミネートは

 

キム・スヒョン 『涙の女王』

ナム・グンミン 『恋人』

リュ・スンリョン 『ムービング』

ユ・ヨンソク 『運の悪い日』

イム・シワン 『少年時代』

 

 

キム・スヒョンの対抗馬に大ヒット作「恋人~あの日聞いた花の咲く音~」のナム・グンミン、そして「ムービング」のリュ・スンリョン

 

この二人とキム・スヒョンの戦い?

 

 

 

 

私個人としては是非ともイム・シワン!!! (相手が強すぎ。。無理だわね。。)

 

 

 

とにかく「涙の女王」の放送が今年2月から4月なのでキム・ジウォンが最優秀演技賞 女性部門ノミネートに入るのは難しかったみたいですね。

 

 

 

またまた話が逸れました。。。

 

 

 

 

キム・スヒョンの泣きの演技が話題になってましたけど、確かに彼は泣くのが上手い役者さんですね。

 

困惑の涙、安堵の涙、後悔の涙、色んな感情の涙を流せる人ですね~

 

あ、母性本能を感じちゃう涙もあったわ。。

 

 

 

一見弱く、守ってやらないといけないように見えるヒョヌに、気が強く、プライドも高く、曲がる事をしらない財閥の令嬢ヘインは周囲の反対を押し切って結婚したヒョヌの事を家族や世間から守ろうとすればするほど、ヒョヌは委縮し、疲れてしまいます。

 

 

2人は楽しみにしていた赤ちゃんを流産で亡くすって悲しい事に直面し、ヘインは自分のせいだと責め、ヒョヌが楽しみにしていたのを知っていたからこそ、罪悪感で一切の赤ちゃんのために用意した物を捨て去ってしまいます。

 

 

それを見たヒョヌはヘインの潔さと切り替えの早さに傷つき、自分とは違う感情だと思い、部屋を別々にしてヒョヌは赤ちゃんのため用意した部屋に移ります。

 

 

それがヘインにとっては辛い思いになり、お互いに、お互いを傷つけて心が離れて行ってしまいます。

 

 

ここでお互いが傷つき合っていると気が付き、寄り添いあっていたら良かったのに。。

女と男の違いなのか分かりませんが、赤ちゃんを失った悲しみの表現が違っただけなのに。。

 

 

 

 

突然に湧いて出たヘインの余命わずかにラッキーと思ったヒョヌは下心でヘインに優しくするようになりますが、だんだんとヘインの事に無関心ではいられなくなってきます。

 

本当はずっとヘインの事を愛していたんだよ。ヒョヌや。。。

 

ヘインもそうだったんだよ。

 

お互いに意地を張り、お互いを傷つけて、でもお互いに守りぬいて、愛があったと気が付いても表現できなかった不器用な二人。。

 

 

 

一方、財閥一家から全てを奪おうと何年も前から長期計画で会長の愛人となって家に入り込んでいるモ・スリ(イ・ミスク)

そこにモ・スリが愛人になるために保護院に置いてきた息子が大人になり、M&Aの専門家&投資家のユン・ウンソンとして財閥家に入り込み、資産は勿論、ヘインまで奪おうとしだします。

 

 

ヘインに執着するユン・ウンソン。。

始めは胡散臭いけど、少しは冷静な態度でいたのに、段々と常軌を逸してきます。

 

この辺りは腹が立つし、嫌悪感があるし、邪魔なんだよ!お前!って思うけど、パク・ソンフン氏の悪役が上手かったですね。

 

 

でもね。。。

 

ユン・ウンソンも可哀そうな人なんですよ。愛に恵まれなくて育ったんですよ。

確かに幼少期からちょっと異質な感じはしてますけどね。

 

 

それでもストーリー的に銃でバンバンと殺されて終わりって。。

簡単に終わらせすぎじゃない?

 

 

出てくるだけで嫌な気分しかないユン・ウンソンを早く終わらせようとしたのか?ってぐらい雑な扱いの死にかたでした。。。

 

 

 

「グローリー」でも嫌な悪役でしたけど、ご本人は悪役を演じた時の方が評判が良いのだと言ってました。

実際に視聴者から脅しもあったとか。それぐらい悪役の演技が良かったってことですよね。

 

次回作は気の緩んだお人よしのアホな役とかあげてください。似合う気がします、

 

 

 

 

全体的にサブカップルも、ヘインの家族も、ヒョヌの家族も良かったですけど、ドラマの内容は新しい感じは無かったですね。

 

昔からの泥沼ドラマやラブドラマから引っ張ってきたみたいな内容だった気がします。

 

 

せめての救いがコメディ要素があったって事と、豪華ゲストと別作品のオマージュとリスペクとがあって韓ドラを観ているものには探すのが面白かったって事かな?

 


 

最終回はおじいちゃんになったヒョヌがドイツにあるヘインのお墓にお花を添えるってので終わりましたけど、そこまで必要だったかな?

 

 

可愛い娘を真ん中に幸せそうな二人の写真で十分に分かる気がします。

その分、お互いに分かり合って愛が復活した辺をもう少し欲しかったし(つまりラブラブな安心感なシーン)、周辺のカップルや家族のお話も知りたかったし。

 

 

2人は撮影のためにドイツに1か月ぐらいいたそうですよ。

日の入りが遅いドイツでは撮影時間が長くて大変だったとか。

 

白夜とかの国だったら一晩中、撮影できるね。。。

 

 

 

そんな綺麗で儚いドイツでのシーンの最終回の半分は「無くても良くない?」って思いながら観てましたよ。

 

 

 

ヒョヌが軍隊でエリートだった、ボクシングの経験もあるって設定ですけど車に跳ねられ、病院に運ばれるたのに抜け出してヘインを助けに行くって。。

 

主人公の不死身感あるあるですね。

 

 

よく勝手に点滴の針を抜いて去っていくシーンを観ますけど、いつも「お金払った?」って思ってしまうわ^^

 

 

 

オ・ジョンセにソン・ジュンギにゲストもそうですが、出演者も「愛の不時着」「サイコだけど大丈夫」とかがらみの人達で構成されたドラマでした。



キム・スヒョン、キム・ジウォンだったから成立したドラマでもあったのかな~って思いますが。。

 

 

 

キム・スヒョンが1話につき8億ウォン(約8000万円)の出演料だったとありましたけど(3億ウォンって話もあるけど)、「涙の女王」の総制作費が400億ウォン(約40億円)で主演俳優の出演料がかなりの比重を占めており、今後のドラマ制作に影響を与えそうですね。

 

 

最後は下世話なお話で終わり。

 

 

ま、結局はリピートありのドラマでした。2回目行くか==