韓国ドラマ「智異山<チリサン>~君へのシグナル~」 

 

 

 

 

 

 

 

2018年、韓国南部の智異山国立公園に新人レンジャーのカン・ヒョンジョ(チュ・ジフン)が赴任してきました。

赴任早々、ペアになるベテランレンジャーのソ・イガン(チョン・ジヒョン)と遭難救助に向かい、誰も見つける事が出来なかった遭難者を無事に救い出します。

その後も遭難者が出るたびに居場所を見つけていくヒョンジョに不審がるイガンはヒョンジョから「誰かが山で事故に遭う情景が見える」と告げられます。

イガンは初めは信用しませんでしたが、智異山で次々に起こる奇妙な遭難事故や死亡事故が続く中、イガンはヒョンジョと共に行動するうちに不思議な力を信じるようになりました。

 

2年後の2020年。

雪山で謎の事故で両足を怪我して車いす生活になってしまったイガンが智異山国立公園に復帰してきました。

同じく雪山で事故に遭ったヒョンジョは未だに意識不明で病院で眠ったままでした。

ヒョンジョと一緒に追っていた連続殺人犯の正体を突き止めるべく、智異山に戻って来たイガンは独自に捜査を始めます。

 

イガンはヒョンジョと作った2人しか知らない遭難者を見つけるサインが山の中にある事を知ります。

その頃、山でレンジャーの冬服を着たヒョンジョの幽霊が出ると噂が出ます。

ヒョンジョは病院で意識不明のままで、イガンは智異山で彷徨っているヒョンジョが2人だけが知るサインで遭難者を救おうとしているのかとイガンは真相を探っていきます。

 


 

 

2021年放送  全16話

 

 

韓国題「지리산(チリサン)」

日本題「智異山<チリサン>~君へのシグナル~」

英語題「Jirisan」

 

 

 

出た出た、、日本タイトルのサブタイトル・・・

 

「~君へのシグナル~」 シグナルって、あのシグナルに掛けてんの?

もう「智異山」のままで良いじゃん。

 

 

 

みんな大好きタジオドラゴンが制作しております。

 

 

 

始めは「智異山」ってドラマタイトルと、山を守るレンジャーってので、山を守るお話だと観ておりましたが、あれ?超能力?ファンタジー?オカルト?サスペンス?って感じで、一体ジャンルは何だ~~?

 

予想外のドラマでした。

 

 

 

 

 

 

山の事を知り尽くしているベテランレンジャーのソ・イガンと新人レンジャー、カン・ヒョンジョ、そして智異山を管理する公園支所の所長チョ・デジン(ソン・ドンイル)、チョン・グヨン(オ・ジョンセ)、パク・イルヘ(チョ・ハンチョル)たちレンジャー仲間。

 

無断で山に入ってしまう人たちの取り締まりや、遭難してしまう人の救助、水難事故、山火事の消火活動などがあって、警察や消防団たちとの連携で山の事故を防ぐ、ちゃんとした山岳レンジャーの話で良かったのでは?

 

と、思ってしまいましたね。

 

山を守る人たちが総出で山を、人を助ける壮大なお話で十分に見ごたえがありましたよ。

 

そんな沢山の方達が山に関わって危険なお仕事をしているって知っただけでも良いドラマだなって。。

 

 

 

ある事故をきっかけに山の中で遭難する情景が見えるようになった元軍人の新人レンジャー、カン・ヒョンジョ。

雪山で誰かに襲われて意識不明のまま2年を過ごしている。そんな彼が山で血まみれの冬用レンジャーの服を着て、山の中をさ迷っていると言われ出す。 オカルト?

 

 

次々と起こる過去から現在まで続く、謎の遭難者、謎の死体が出て来る。サスペンス?

 

 

盛り込みすぎでしょ?

 

 

美しく、危険で険しい智異山を守る山岳レンジャーだけで十分に堪能できる内容だったのに、2018年と2020年の行ったり来たりで話がこんがらがるし、真相に迫ってくると、ついには1995年の水害の話やケーブルカー誘致の反対派と賛成派の対立のお話まで出てきて、一つの山の中の消えた村で起きた事件も出て来て。。。

 

 

 

過去と現在の話が突然に切り替わるのでついて行けないし、単なる遭難者かと思えば、連続殺人になってくるし、消えてしまった村の住人の話や、勝手な行動をする登山客もいてイライラさせるし。

 

 

イガンとヒョンジョが作った2人しか知らない遭難者を見つけるサインが出て来て、説明されても意味が理解できないし。

 

 

意識不明のまま病院にいるヒョンジョの魂?がサインを作っているのを普通にカメラに収まっているし。

 

 

もうオカルトでもサスペンスでもなんでもありだし。

 

 

犯人らしき怪しい人は沢山出て来て、この人だっ!って思うと違うし、じゃ、こっち?と思うと違うし。

 

結局、え?この人?何で?になるし。

 

 

 

 

病院で寝たきり状態のカン・ヒョンジョはついに脳死状態になって延命治療を止める事となり、呼吸器を外して機械がピーとか言ったのに、数年後にはレンジャーに復帰してるし。

 

 

車椅子となったソ・イガンもちゃんと立ってレンジャー復帰って。。。

 

ま、ハッピーエンドではあるから良いけど。

 

 

何か終わり方がスッキリしないのよね。。

 

 

 

ネトフリでは1話が約30分放送で全16話なのを32話で引っ張っているけど、丁度、愛する恋人を失って泣き崩れるチョン・グヨン(オ・ジョンセ)の名シーンでバッサリと切られるって。。。

 

次の話に同じシーンから入るけど、こちらの感情もブチ切られました。。。

 

 

 

オ・ジョンセの愛する人を失った慟哭シーンが勿体ない。。

 

センスがない切り方、何とかして。。

 

何で一気に16話で放送せんのかいぃ?

 

 

 

韓国で放送された時は全16話放送で、最高視聴率は第2話の10.6%だったようです。


キュンシーンも無いし、色々と要素を盛り込みすぎて、過去と現代を行ったり来たりで、まるで山をさ迷うヒョンジョの幽霊?生霊?のように、分かりそうで分からないってのがイライラするかもですね。

 

 

 

山の風景は美しくて、ドローンを使った映像は素晴らしいし、激しい山火事、大雨の川が溢れるシーン、濁流のシーン、猛吹雪のシーン、など山の激しい現実を見せてくれて迫力ありすぎ。

 

 

リアルなのか、CGなのか、セットなのか分からないぐらい良く出来た場面が多く、俳優さんやスタッフ達も実際に山に登っての撮影で大変だったでしょうね。


 

 

私は山には登りませんので日本でも同じかどうかは知りませんが、危険区域でも、立ち入り禁止区域でも勝手に入ってしまう身勝手な登山客。

 

 

絶滅危惧種の植物の搾取や、ごみの放置、火器厳禁の中でのBBQ、体調不良での無理な登山など、本当に山を舐めているというか、身勝手な人が多くて嫌気がさしますね。

 

 

実際に山岳国立公園では墜落したり、道に迷ってしまったり、病気で亡くなったりする人が後を耐えないそうです。

そんな亡くなった人たちを見つけ出し、連れて帰るのが山岳救助隊員で、自分が歩くだけでも険しい山道を死者を負ぶったり、担架で運んだりして山を下りる気持ちはどんなんでしょう。。

 

 

 

実際に死体を見た衝撃や腐敗した死体臭でPTSDといった症状を病む人が山岳隊員の半分になるそうです。

 

 

死体を発見し、警察が来るまで傍で待機、警察の検証が済んだら死体を麓まで下す長い苦痛との戦いで心身共にやられてしまいますね。

 

 

沢山の命を救ってくださる人たちがいてこそ、山の美しさを感じる事が出来るんですよ。

山を登る方々。。


韓国南部、国内2番目の標高1915mの智異山。 

智異山国立公園のレンジャーたちを描いたドラマ。

 

だけで描いたら良かったな~~~

 


OSTがとても良かったです^^ サントラ買いたいな・・・