韓国ドラマ「殺人者のパラドックス」

 

 

 

 

 

 

何の目標も無く、勉強もコンビニのアルバイトもやる気がなく、何となく毎日を送っていた平凡な大学生のイ・タン(チェ・ウシク)は騒いでいた男に絡まれ抵抗するうちの思わず殺してしまいました。

罪悪感と恐怖に苦しみ怯えて、警察に捕まると思っていたイ・タンでしたが、何故か殺人の証拠が消え去り、犯人不明のまま捜査は難航していました。

 

 

ある日、殺人の犯行を目撃したという女(チョン・イソ)に黙っている代わりにお金を請求されます。

イ・タンはその女も殺してしまいます。

その後、自分に不都合な者が現れるたびに偶発的なのか殺してしまいますが、何故か全ての殺人の証拠が消えてしまいます。

 

 

イ・タンの前にハッカーで何事にも用意周到、計画的なノ・ビン(キム・ヨハン)が現れ、イ・タンが殺した相手は全て犯罪を犯して隠れ潜んでいる犯罪者で、イ・タンは犯罪者を識別できる能力があり、悪者への殺人は正義だと言います。

ノ・ビンは悪者は世のために生かして置くべきでは無いと、イ・タンの殺人に協力しはじめます。


 

刑事のチャン・ナンガム(ソン・ソック)は鋭い直感で殺人事件にイ・タンが関わっていると執拗に追いかけ始めます。

追い詰める刑事のチャン・ナンガムと、隠れ潜みながら殺人を犯していくイ・タンの前に元刑事で悪人は殺すのが正義と言いながら殺しを楽しんでいる正体不明のソン・チョン(イ・ヒジュン)が現れ、イ・タンは二人から逃げ惑う事になります。

 

 

 

 

2024年 全8話

 

 

 

韓国題「살인자ㅇ난감(殺人者◯ナンガム)」

日本題「殺人者のパラドックス」

英語題「A Killer Paradox」

 

 

 

韓国題が「살인자난감」となっていて、「〇」の部分が、初めは「의」の書き間違い?って思いました。(まさか、そんな事は無いよね~)

 

 

 

原作のweb漫画のタイトルが「殺人者の〇ナンガム」で、〇は空白として使い、そこに「は」、「と」、「の」とか入れて「殺人者はナンガム」「殺人者とナンガム」とか観る人が〇の中を埋めて色んな意味にして観るようにしたタイトルだそうです。

 

 

単純ミスではないのか~ (当たり前だわ)

しかしweb漫画ってタイトルも斬新だね。。

 

 

 

主演のチェ・ウシクとソン・ソックが出るだけで普通ではないドラマって気がしますね。

 

 

 

イ・タン役のチェ・ウシクは登場シーンでは前髪を下し、パーマでフワフワのプードルみたいな可愛いいつもの弱そうなオドオドした頼りないチェ・ウシクでしたが、殺人を犯していくうちに、自分の殺人は正義だと思い始め、自信を持ったのか、オールバックの髪型で眉の色も少し薄くし、目つきも鋭くなり別人のようになっていきます。

 

 

やっぱりチェ・ウシクってぼやぼやしてそうで演技派なんですね。

 

 

 

すれ違った相手が悪人だと分かるようになり能力を発揮しだします。

イ・タンの殺人は正義だと、能力だとイ・タンの事を悪を成敗する正義のヒーローだと言うノ・ビンにどんどん影響されていくイ・タンですが、その一方で殺した相手の幻覚も見始めます。

 

 

 

「殺人は正義」「殺人は犯罪」の中で揺れ動くイ・タンは何の目的も無くグダグダしていた時の平和に暮らしている毎日が幸せだったと思い始めます。

 

 

 

 

 

刑事のチャン・ナンガム役のソン・ソックも多くは語らず、セリフの無い時に見せる眉間の皺とか、目線とかで苦悩を訴える演技も良かったな。

 

 

 

刑事として殺人者を追っているのに、脳死状態の父親の延命処置をどうするのか?

中止をすれば自分も父親の命を奪ってしまう殺人者になってしまうのでは?

 

 

殺された被害者の飼い犬の行き場がなく、安楽死をしようと連れては行くが、結局は自分が殺してしまう事になるのではないか?

犬だって命がある。

結局、車に犬を乗せて帰ってきてしまうナンガム。

 

 

 

傲慢で威圧的な態度の心の奥にチャン・ナンガムは正義の殺人と、必要な殺人の前で苦悩する姿が印象的でした。

 

 

正義のためだと思って殺人を犯すイ・タンと、間接的に父親を殺す事となる延命処置の停止を決定する自分と何が違うのか?

 

 

 

 

ソン・ソック氏は41歳。

 

何か急にドラマに出て来たな~って思ってましした。

 

こんな人いたっけ?って。

 

 

芸能活動は映画の愛のタリオ(2014年)が出てましたが、役名とか無いのでエキストラ?

 

 

中学2年生の頃からアメリカへ留学、余程アメリカ生活があっていたのか、そのまま大学もアメリカで過ごし、大学留学中に入隊するために帰国して兵役に服役したものの、ザイトゥーン部隊って海外への派遣を願い出て、服役後にアメリカの大学を中退し、カナダに行き、そのまま移住したようです。(wiki調べ)

 

 

 

ビザの関係で韓国に帰国して演技を始めたようでドラマデビューも遅かったのですね。

 

 

私がソン・ソックを認識したのは「サバイバー: 60日間の大統領(2019年)」ぐらいですね。

 

 

中学の頃からアメリカに留学、大学まで帰らずに、兵役後は弟が留学しているカナダに移住して。。。

 

実家は結構なお金持ちだそうですよ。

 

 

 

 

 

8話と短いですが、前半はイ・タン(チェ・ウシク)がドタバタしていて、その気は無いのに殺人を犯してしまう、そのたびに怯え、幻覚まで見て、捕まりそうで捕まらない感じがハラハラして面白かったのですが、後半は何だか意味が分からなくなってしまいました。

 

 

 

急に出てきたイ・タンの悪人を見つける才能?超能力?とかの話になり、あれ?何か違う方向に‥

 

 

 

韓国刑事ドラマでは必ず一人はいる単独行動がお好きで、勝手に拳銃を持ち続けてしまう刑事のチャン・ナンガム(ソン・ソック)が勘にだけで追い続けるってお話。

 

銃の管理ってどうしてるのか?って、こんな一人オオカミタイプの刑事を見るたびに思いますけど。

 

 

そして勘を頼りに動く刑事が事件の真相に近づき、難問を解決するのに誰も信用してくれない警察ってのもありがちですよね?

だから単独行動するんだわ。。

 

 

 

ソン・ソックとチェ・ウシクの2人での対決かと思ってましたが、後半は元刑事で快楽殺人とチャン・ナンガムへの復讐を目的にしているソン・チョン(イ・ヒジュン)とハッカーのノ・ビン(キム・ヨハン)がかなりの分量で出てまして。

 

主役のイ・タンの出番が少なくなり、逃げ惑うばかりになってしまって影が薄くなってしまったのよね。

 

 

あれ?中心人物は3人なの?

 

 

 

元刑事ソン・チョン役のイ・ヒジュン氏。。

 

いつの間におじさんになったの?

 

エリートのお洒落な役とかやっていたのに、本当に潜伏しているおじさんに見えましたよ。

ずっと気が付きませんでした。

 

 

 

ノ・ビン役のキム・ヨハンは「なにもしたくない」で犯人を見た精神年齢5歳の知的障害者ファン・グノ役で出ております。

 

 

「軍検事ドーベルマン 」でいじめられ役ピョン・サンウをやっておりますが、あんまり情報は出てこないですね。

 

「キム・ヨハン」と入れるとアイドルが出てきてしまいます💦

 

 

 

今回のドラマは名前を売る大抜擢ですね。

 

でも・・・正直、必要??

 

 

結局、意味が分からず終わってしまいました。

 

 

season2があるのかな?

 

最後の不敵な笑顔のイ・タンが気になりますね。

 

 

 

 

そして。。。

 

カメラっワークが良かったですし、編集も凝ってました。

 

 

 

犯人の元刑事のおじさんが捕まって護送中に暴れて車が横転。

 

横倒しになった窓からおじさんが脱出しますが・・・

 

 

これってワンテイクで撮ってない?

 

編集点、切り替えが無かったみたいだけど 何度も観たけどワンテイクぽいけど。

 

で、ワンテイクで回して撮っていたとして、脱出した元刑事はスタントマンではなく、役者さん?

 

だとしたら迫力が凄いです。

 

 

俳優さん 勇気あるな・・・

 

私のお勧め見どころポイントでした。。。