「配達人 ~終末の救世主~」
2071年。彗星が衝突して荒廃し、深刻な大気汚染に覆われ、人々は酸素呼吸器無しでは生きていけない世界になっていました。
酸素を支配するチョンミョングループによって人々は3階級に分けられ、全てを差別化されるQRコードが手の甲に刻印され、略奪者から配達トラックを守りつつ、時間厳守で人々に酸素と食料を配達する「配達人」によって人々は生活を続けていました。
その階級に入れなかった人々は難民となり生活に困窮していました。
食べることもままならない難民たちの唯一の希望は配達人となって上の階級に入る事でした。
配達人の中で伝説的な配達人5-8(キム・ウビン)は昼は配達人として、夜は難民たちを密かに守る配達人たちの組織「ブラックナイト」のリーダーとして活動していました。
配達人5-8にあこがれ、配達人になる夢を持った難民ユン・サウォル(カン・ユソク)は自分を救ってくれた軍情報司令部の少佐チョン・ソルア(イ・ソム)とソルアの妹と一般区域のソルアの家に一緒に住んでいました。
ある日、何者かに襲撃されてソルアの妹は殺され、サウォルも頭を撃ち抜かれて瀕死の状態で配達人5-8に助けられます。
難民の大量虐殺や若者が連れ去られる事件が相次ぎ、配達人5-8はチョンミョングループの代表リュ・ソク(ソン・スンホン)の計画だと突き止め、チョンミョングループと対峙する事となります。
2023年5月に配信が始まりました。原作はweb漫画。
全6話。
韓国タイトル「配達人」
日本タイトル「配達人 ~終末の救世主~」
英語タイトル「ブラックナイト」
また日本タイトルは変なサブタイトルが付けられていますね。
「終末の救世主」なんて何だか急に夢見る感じで美しく感じますけど実際のストーリーにはあんまり夢見るヒーロー感は無いです。
凄い費用が掛けてあるそうですけど確かに違和感ない荒廃した世界をCGで表していました。
配達トラックが走り去る時の砂ほこりは本物かな?
酸素マスク無しでは外には1歩も出られない生活を送っていて、そのマスク姿がコロナ禍の世界に見えました。
巻きあがる砂嵐は増え続ける黄砂とかPM2.5の世界を想像させました。
このままだと本当にドラマの中だけのお話では無いとか思ってしまって。
あんまり期待を裏切らない展開で特に想像外の事も起きず、流れるように進んで行くって印象でした。
6話と短いからあんまり伏線とか張れないかも。回収する時間が無いもんね。
悪役のチョンミョングループの代表リュ・ソクは「え?もう死んだ?」って思うほど簡単にやられてしまって。。
ソン・スンホンさん、出来の悪い自己中な息子ぶりで最悪なままに死んでしまいましたね。
結局、荒廃した世界を作っていたのは自分の病気を治すためと、世界を支配したいための代表リュ・ソクの企みだったとは・・・世界が小さい。。
最強の配達人5-8のキム・ウビンが酸素マスクをしていても最強にカッコよくって。。
背が高くて大きな体なので人々の中に入っても頭2つ分以上に大きくて最強さが出てました。
どんだけ銃撃戦の中でも決して負けないのよね。
最後の戦いでは少し怪我をしたけど、逆にあの銃撃戦で怪我をしない方がリアル感が無いわ。。
難民ユン・サウォル役のカン・ユソク君は次世代の期待の俳優さんだそうですけど。
まだ何者にもなっていない難民のサウォルは弱くて負けん気だけはあるけど頼りない感じでしたが、配達人になって5-7となり、最強の配達人5-8たちと一緒にチョンミョングループに戦いを挑む姿は強そうでした。
だけど活躍する前にサウォルは突然変異だそうで代表リュ・ソクに捕まってしまっておねんねの状態で・・・
活躍できないまま配達人5-8に助けられたって。。。
サウォルの見せ場は配達人選抜大会の戦いだけってね。(選抜大会ってところが古臭い)
season2になるような終わり方では無いので6話で終わりかな?
何だか物足りない感じでしたが6話なのでサクッと観られました。
ダラダラと戦いを観るよりは良かったかな。
何か気になったのは最新機器を使用しているのに戦い方は普通の銃で古くさいし、難民のおじいちゃんが危機を伝達するのが大きな鐘ってさ~
いくら何でも近未来にそれは無くない?
荒廃する前に鐘は無くなってない?
大気汚染に覆われて荒涼とした中に倒れている南山タワーが映画「猿の惑星」の自由の女神みたいでした。
キム・ウビンがカッコ良いっ!
それで観られたかな? それで良いのだ。。。