韓国ドラマ「ここに来て抱きしめて」

 

 

 

 

 

 

 

12年前、韓国中を恐怖に揺るがしたハンマー連続殺人鬼サイコパスの死刑囚ユン・ヒジェ(ホ・ジュノ)の息子ユン・ナム/チェ・ドジン(チャン・ギヨン)はチェ・ドジンと名前を変え、警察学校を首席で卒業する優秀な青年でした。

しかし、世間では殺人鬼の息子と噂され、被害者遺族からも罵られる日々を送っていました。

 

 

新人女優のキル・ナグォン/ハン・ジェイ(チン・ギジュ)は警察学校での撮影でユン・ナム/チェ・ドジン(チャン・ギヨン)に出会います。

 

キル・ナグォン/ハン・ジェイ(チン・ギジュ)はユン・ナムの父親ユン・ヒジェによって目の前に両親を殺された過去があり、ハン・ジェイと名前を変えて女優活動を始めていました。

 

 

12年前、コウォン市へ家族で越してきた女優の娘キル・ナグォンと同級生だったユン・ナムは親しくなっていきますが、息子ナムに執拗に執着する父親の手によって両親を殺され、ナグォンも殺されかけたのを救ったのがナムでした。

 

 

ハンマー連続殺人鬼サイコパスの死刑囚ユン・ヒジェが自伝書を出した事により、2人の関係が世に出て、再び、世間の脚光を浴びる事となりました。

 

 

殺人者の息子ナムと被害者の娘ナグォンはささやかで平凡な幸せを求めて信じる道を進もうと揺るがない愛でお互いに支え合っていきます。

 

 

 

 

 

 

前回の「九尾の狐とキケンな同居」でチャン・ギヨンの圧倒的なビジュアルにやられて検索しまくって選んだドラマ「ここに来て抱きしめて」ですが。。

 

 

 

単純なラブ物はほとんど観ないのでチャン・ギヨンのドラマで次に観るのはこれかな~って感じで観始めたんですけど。

 

 

 

 

いや~ 観るのが辛かったです。。

寝る前に観るドラマでは無いですね・・・・

 

 

 

 

2018年放送のドラマです。

 

 

全32話ですが日本では16話に編集されてますね。

 

 

本来は水・木に続けて放送されていたミニドラマでした。

 

 

 

 

チャン・ギヨンの初主演ドラマで2018年 MBC演技大賞で水木ミニシリーズ部門 男性優秀演技賞・ベストカップル賞

 

2018アジア・アーティスト・アワード 新人賞、第55回百想芸術大賞では男性新人賞も取ってます。

 

 

視聴率は5%前後ですが話題だったドラマのようですね。視聴率とドラマの質は違うから。。。

 

 

 

 

 

 

原題「こっちに来て抱いて」

 

日本題「ここに来て抱きしめて」 どっちでも良いじゃん!

 

微妙なタイトルの違いは何だ?

 

 

 

「抱いて」と「抱きしめて」を良く考えてみると・・・

 

 

 

優秀な警察官のユン・ナム/チェ・ドジン(チャン・ギヨン)はサイコパスな殺人鬼の父親に自分と同じサイコの血が流れていると言われ続けます。

 

 

警察官の先輩にも殺人者の息子とささやかれ続けます。

信頼してくれる人は自分のために父親から傷つけられてしまいます。

執拗に追い続ける記者たち。責め立てる遺族たち。好き勝手に判断する世間の目。

 

 

愛する人たちを守りたい、自分は父親とは違う、自分もサイコパスでは無いかと揺らぐ心。

自分が愛する事が危険にさらされると不安になる心。

 

 

 

不安な心をそっと「抱きしめて」ほしいのです。。。

 

 

やっぱりストレートな「抱いて」より、そっと寄り添う「抱きしめて」の方が良いかな。。

 

 

 

 

揺らぎ続ける不安な目。愛する切なさの目。愛に思いが溢れる目。

 

 

そんな色んな葛藤を抱えたユン・ナムを演じているチャン・ギヨンは目で演技する俳優と言われているようですが「九尾の狐とキケンな同居」の時の優しさと切なさ溢れるギヨンの目と違い、ユン・ナムの強さと不安さのギヨンの目にひたすらやられたドラマでした。

 

 

 

余計なお話でしたが。。。

 

 

 

 

 

決して結ばれてはいけない相手に恋をしてしまった若い2人。

 

いつまで経っても消えない冷たい世間の感情。

 

決して癒えな遺族たちの感情。

 

面白おかしく書き立てる記者たち。

 

 

 

犯罪者の家族はいつまで経っても許してもらえない辛さ。

 

真っすぐに真摯に生きようとすればするほど、世間からは冷たい目で見られる。

 

どんなに諭しても変わらない犯罪者。

 

 

 

 

途中で進みが遅くってリタイヤしかけましたが、警察官の制服姿のチャン・ギヨンを目当てに頑張りました。

 

 

 

父親の愛に飢えたナムの兄は父親に認められるように父親と同じように犯罪者になりますが、彼もまた父親の被害者でしたね。

 

親が違ったら兄も幸せで平凡な道を進めたのに。。

 

 

 

 

死刑囚ユン・ヒジェを利用して名声を得ようとしていた記者が本当に嫌いでした。

何で彼女はあんなに執拗にまとわりついたのか。。

 

単なる仕事がらみでは無いのでは?何かあるのでは?もしかしたら遺族の関係者?とか思ってましたが、何も無かった。。。

 

 

結局、ユン・ヒジェに殺されてしまいましたが、正直、やっと消えたって思いました。。。

 

 

 

同じようにナムとナグォンの関係にスポットを当ててまとわりついていた記者は最後に二人の不思議な関係を記事にしてました。

 

 

考えの違う記者の書きようでどんな真実も違ってきてしまいますね。

ペンでも人は殺せる。。

 

自分たちの主観的な気持ち次第で人も殺せる、人の人生も狂わせると実感して欲しいなって思いました。

 

 

 

 

ナムとナグォンは何一つ悪い事はしていないのに世間から非難され続け、好奇心の目で見られ、何年も耐えて生きています。

 

2人に感情移入してしまい、メンタルを相当やられるドラマです。

 

 

 

主演2人の子役時代を演じたナム・ダルムくんとリュ・ハンビちゃんが何度も出てきてますが、最後には大人になった二人が子供時代の自分自身を抱きしめてあげるシーンが良かったです。

 

 

長い事、背負ってきた苦しみから幼い自分を解放してあげる二人。

 

またまた号泣です。

 

そっと「抱きしめて」あげるのです・・・

 

 

 

 

韓国人大好きなサイコパスですが、ユン・ヒジェが見事な演技でしたが、理解できないのは何故に父親は息子を自分と同じようにしたがるのか?

 

 

弱いって何?

 

 

自分(息子の?)の邪魔になるのは消さないと強くなれないって分からない。

どうしてもそこに拘る父親。

 

これがサイコパス的な考え?

 

 

 

サイコパスな犯罪者を崇拝するユン・ヒジェの協力者たちはアッと言う間に分裂しますけど何を求めて崇拝してるのか?

 

 

本当に意味が、理解が出来ない心でした。

 

 

 

 

チェ・ジョンヒョプ君、キム・ヘユンちゃんが少しだけ出ておりました。