韓国ドラマ「ダリとカムジャタン~真逆なフタリ~」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

韓国のチョンソン美術館の館長の一人娘キム・ダリ(パク・ギュヨン)は天才的な頭脳の持ち主でオランダの美術館の学芸員として働いていますが、勉強に夢中になり、寝食を忘れるほどの生活を送っていました。
ある日、特別パーティーに招待したVIPを空港まで迎えにいく事になりました。

 

 

 

カムジャタンチェーン店の常務であるチン・ムハク(キム・ミンジェ)は「無知、無識、無学」と言われますが、金儲けの才能があるムハクは10歳の頃からろくに学校も行けずに父親と共に小さなカムジャタンのお店から中小企業に成長させたお金にシビアな苦労人。

 

 

チン・ムハクはオランダの養豚協会の200億の契約でオランダに出張する事になり、キム・ダリは空港でチン・ムハクをVIPと勘違い、ムハクは出迎えの人と勘違いして、お互いに相手を間違えたまま、美術館の特別パーティー会場に行く事となりました。

 

 

 

美術の知識が全く無く、お金の換算を直ぐにカムジャタンでするチン・ムハクを不思議に思うキム・ダリでしたが、お金持ちには変人が多いと聞かされいて不信感を持ちつつも、ムハクをサポートするダリでした。

 

 

が、実は迎えに行ったVIPのチン先生とは別人と判明し、パーティー会場の高額な絵画を傷つけてしまった上に芸術に対してお金で考えるムハクに憤慨するダリでした。

ムハクが泊る予定のホテルまで送り届けたダリ。

 

 

 

ムハクの義理の兄の強い勧めでムハクは20億ウォンの投資をチョンソン美術館にする事になりましたが、それを知った父親にカードを止められてしまいました。

ホテルに泊まる事も出来ない一文無しのムハクをダリはオランダの下宿先に連れて一晩泊める事となりました。

 

 

翌朝、ムハクはダリに高額な時計を渡し、次に会った時に返して欲しいと再会を約束します。

が、連絡先を知らないムハクがダリの後を追いかけるのですが、ダリは父親の急死の連絡を受け、慌てて去ってしまいます。

 

 

ダリは韓国に戻り、チョンソン美術館の館長の継ぐことになりましたが、実は美術館は経営難で膨大な借金だけが残されていました。

 

今まで親身になってくれていた付き合いのある人々はダリが資金の援助を頼もうとしますが手の平を返したように離れていきます。

好き放題に勉強ばかりしていたダリは世間知らずで美術館の運営はど素人。

 

 

家まで失ってしまったダリは父親が可愛がっていた孤児院育ちで今は刑事となったウォンタクのアパートに居候になる事になります。

 

 

一方、チョンソン美術館に貸した20億を回収するために美術館に乗り込んだムハクは相手がダリと知り、債券者としてチョンソン美術館に出入りするようになります。

 

 

お金儲けしか知らない無学なお金が全てだと言うムハクと、芸術はお金では換算できないと言う生活力が無いダリと何度も衝突しますが、正反対な二人は次第に惹かれ合っていきます。

 

 

やがてダリの父親の死に不審な点があった事が分かります。

ダリの元婚約者の大企業セギグループを率いるチャン理事(クォン・ユル)とダリの従兄が関わっているんでは無いかと疑い始めます。

 

 

 

 

 

韓国タイトル「ダリとカムジャタン」


日本タイトル「ダリとカムジャタン~真逆なフタリ~」

 


2021年のドラマです。

全16話



最高視聴率5.7%、平均視聴率5.1%。

今どきのドラマではまずまずの数字かな?

 

私的にはもう少し視聴率があっても良いのではって思ったけど、そんなもんでしょうね。

 

 

 

主演はキム・ミンジェとパク・ギュヨン

 

 

ただ今、一人で勝手に絶賛キム・ミンジェ祭りをしております💛

 

 

 

2020年「ブラームスは好きですか?」で孤独で物静かなピアニスト パク・ジュニョンを演じて、その後、2022年、2023年に「朝鮮精神科医ユ・セプン」を演じたキム・ミンジェ。

「ダリとカムジャタン~真逆なフタリ~」は真ん中の2021年のドラマになります。

 

 

 

 

「浪漫ドクター キム・サブ」や「偉大な誘惑者」「ブラームスは好きですか?」「朝鮮精神科医ユ・セプン」などは物静かな役が多いキム・ミンジェですが、「ダリとカムジャタン~真逆なフタリ~」では教養の無い、お金にがめつい、直ぐに大きな声を出す、ワイルドな役だったので初めはキム・ミンジェでは無理では無いかと思って観始めました。

 

 

 

 

結果!私的には好きです! 2度、3度、リピートするつもりです。

 

何で今まで観なかったのかな?

 

 

キム・ミンジェはどんな役でも品があり、愛嬌があって可愛い、憎めない。

こんな役も似合ってます。

 

 

 

 

無知、無識、無学でお金儲けだけが全てと言うムハクは10歳の時に病気の母親を面倒もせずに食堂で働く子持ちの女性と仲良くなり、ムハクは「父親を恨んではいけない」との母親の遺言に従って何とか父親を憎まないで会社を大きくする事に専念します。

 

 

小さな食堂を父親と守るために学業も満足にできず、お金ばかり考えて来たムハクの事を周囲はバカにしますが、実はムハクは本当にバカではなく、かなり頭の良い人です。

 

 

 

ただ、韓国らしい学歴重視、家柄重視の社会ではムハクは軽蔑される人間となってしまいますね。

義理の母ですら自分の息子の、ムハクの義理の兄を「大学を出ているからマシ」と言います。

 

 

 

学校の勉強が出来て、良い学校を出て、成り上がりではない、家柄の良い家の人は教養のない、学歴も無いとムハクをバカにしますが、生きるためには学校の勉強が出来るのが頭の良い事では無いと知っています。

 

 

 

ムハクはそんな不条理な事を分かっていてわざと成金のようにブランド物で身を飾り、知ったかぶりの知識で余計にバカにされますが、ちゃんと本質を理解しているムハクの言葉は時に重く、誰よりも人生の本質をついています。

 

 

 

信頼のあった館長の父親が亡くなり、館長がダリなったとたんに周囲の人達が離れて行くのをムハクは「所詮、人間は損得勘定で動くもの」と言い放つムハク。

現実の辛さやお金の無い辛さを知っているムハクの言葉は時に正論で重いです。

 

 

 

そんなダリは美術と言うお金では例えられない物を商売として考えられるのが嫌でたまりませんが、芸術もお金が無いと何も出来ないと分かってきます。

 

 

 

借金ばかりで窮地に立たされても何も策が無いダリなのに高額な靴を買ってしまう。

お金に苦労したことが無いダリはそんな事を平気でしてしまうのに、目の前の現実が理解できない。

 

 

 

それは美術館で働く人々も同じです。

収益の無い美術館をどうにかして利益が出るように考えるムハクに軽蔑の眼を向けます。

 

 

美術館も商売だと言っても理解できない人たち。そんな事を言うムハクをバカにする人たち。

なのに何も出来ない人たち。

お金では無いと言うくせにお給料の心配は出来る人たち。

 

 

 

ムハクをバカにしていて本人の前でムハクに強烈な言葉で愚弄するダリの元婚約者の大企業セギグループを率いるチャン理事こそが、何も知らない、身勝手で自分の事しか思わないバカな人間だなって思いますね。

本当に最後まで唯一、嫌な奴でした。

 

 

 

全体にキム・ミンジェが宜しい!

 

 

 

「恋はロマンス別冊」 「サイコだけど大丈夫」とかに出ていたらしいダリ役のパク・ギュヨンは記憶なしでしたが、このドラマでは顔は何だかさっぱり系ですが、品があって宜しい。

 

 

2人の可愛いラブが良かったです。

 

 

気持ちを確かめ合った二人は、特にムハクはラブモード発揮。

 

デレデレでダリの事を「チャギヤ~ (ダーリンとかハニーとか恋人同士で使うデレデレな名称)」って呼んでラブラブで周囲の目も気にしなくなるアツアツぶり。

 

 

キム・ミンジェが弾けまくってます^^

 

 

 

 

最後の方は二人のラブラブが可愛くて。

恋愛に対しては少し大人っぽいダリに反して終始デレデレなムハクに困りつつも感情を消せないダリも可愛い。

 

 

 

ベッドシーンもあったけど、かつてこんな可愛いベッドシーンがあったでしょうか?

 

全く嫌らしくなく可愛い。。キム・ミンジェだからこそですね。

 

 

 

 

全体的にはコメディ部分にはカラスの鳴き声の「カア~」とか「メェ~」とかよくある効果音が入ってますけどいらなくない?

 

十分に白けた部分は分かるし、効果音が無くても観ていて面白いんだけど。

韓国ラブコメに多い変な効果音反対!

 

 

 

 

14話では田舎に住む芸術家に会いに一人で行くダリを追いかけるムハクと会い、二人で芸術家のアトリエに作品を見にいきますが。

 

 

そこの作品が倉庫に光?で演出されていて胸辺りに光の輪が出来ていて、まるで水の中を歩いているような幻想的なシーンが良かったです。

 

 

本当にこんな作品があったら見たいな。

「チームlabor」みたいな感じでしたね。

 

 

 

 

 

最後まで分からないのは二人の年齢。(見落としたかな?)

 

 

ダリはムハクの事を「オッパ」って呼ぶ?とか聞いてるけど(最後にはチャギになったけど)同い年でもオッパって呼ばれるのが好きな男性もいるしな。。。

 

年齢差が分からん。どうでも宜しいけど。

 

 

実年齢はキム・ミンジェの方が年下でしたけどね。

 

 

 

 

ダリの名前はスペインの画家サルバドール・ダリから取ったらしいですが、ダリの前髪がクルクルしているのは画家ダリのヒゲを描いているのですね。

 

 

そしてムハクの名前は無学を韓国語で「무학 ムハク」と言うので名前にも二人の象徴が出てますね。

 

 

しかし、本当のムハクの漢字は分からないけど本当に無学と付けていたのなら父親の神経を疑うわ。。。

 

 

 

 

最後までキム・ミンジェの声が素敵で。

 

可愛いし、時にはキリッと男らしいし、意外に脱ぐシーンがあって「あれ?キム・ミンジェの入浴シーンは必要?」って思ったけど後に繋がるので必要だったのね。

 

 

 

 

ただ、おバカな主人公と世間知らずなヒロインのラブロマンスだけではなく、教養のない事をバカにするドラマでもなく、生きていくのに必要な事とはって問いかけているキチンとしたドラマでした。

 

 

その中にデレデレな可愛いキム・ミンジェが適役でしたって事でした。

 

 

大好きなドラマの一つとなりました。

 

 

勝手に一人でキム・ミンジェ祭りはそろそろ終わろうかな~