韓国ドラマ「なにもしたくない」サマーストライク
ソウルの出版会社に勤めて4年のイ・ヨルム(キム・ソリョン)は上司に恵まれず仕事は上手くいかず、彼氏には振られ、突然に母親は亡くなり、一気に不幸が押し寄せて人生に疲れ果ててしまいました。
それでも会社に行こうとしていた時に日々の忙しさに忘れていた季節と自分のための時間を感じていない自分に気が付いて、自分のためにだけ時間を使おうと「人生をストライキ」する事にしました。
仕事を辞めて、必要な最低限の荷物を持ってソウルからアンゴクと言う田舎の海街に住み着いてしまいました。
誰も利用しない田舎の図書館があると言うだけの理由で住み着いた田舎町のイ・ヨルムの家となったのは、20年前に天才と言われていた少女が殺された現場となったビリヤード場のビルでした。
いわくつきのビルでしたがヨルムは家賃が安いと言う理由で電気も通っていないその建物に一人で住むようになりました。
ニートとなってしまったヨルムでしたが、人目を気にしないで自分らしく生きようと、好きなだけ本を読んだり、昼間からお酒を飲んで酔っ払ったりと自由な生活を始めました。
しかし、田舎町とはいえ、人との関りを避けて生きる事は出来ないのが現実で、色んな人と関りを持たざる負えなくなっていきます。
アンゴク図書館の司書でアルバイトとして働いているアン・デボム(イム・シワン)
人付き合いが苦手で知らない人とは話せない内向的な性格。
かつてはデボムは17歳でソウルの大学に入り、数学の教授と数式を解く天才少年でした。
しかし、自分の解いた数式が正しいと認められず、数学の研究を辞めて地元のアンゴクに戻って一人で暮らしていました。
ヨルムが住むこととなったビリヤード場で殺された天才少女の弟がデボムだったのでした。
アン一家の期待の星、デボムの姉が殺され、デボムは父親が逃げ去って行くのを目撃し、その証言で父親は逮捕され、ショックで母親は自殺。
一家が経営していたビリヤード場は20年間も閉鎖されたままだったのでした。
トラウマを抱えたまま今でも苦しんでいるデボムはアンゴクの図書館でデボムを慕う子供たちと、デボムの事が密かに好きなアンゴク図書館 郡庁公務員チョ・ジヨン(パク・イェヨン)だけが心を許せる相手だったのでした。
ヨルムは「なにもしない」とアンゴク村に住み着いたのに人との関りを持つようになり、田舎町での暮らしもソウルとは変わらず難題ばかりおきてきます。
本当は優しい性格なのにクールにふるまう女子高校生のキム・ボム(シン・ウンス)
アルコール中毒でギャンブル依存症のろくでなしの父親と家を出て行ってしまった母親。
学校に行けばひどい苛めに遭い、図書館に入り浸る毎日でした。
ボムは次第にヨルムと親しくなり、ボムの人生が暖かくなる日もあるようになりました。
周囲の人と関りを持ちながら田舎に馴染んでいくヨルム。
そんな彼女を受け入れるようになる町の人たち。
多くの物を持たなくても平和な日々があるんだと思うようになっていくのでした。
人生に疲れた女性が人生にストライキをおこして「なにもしない」と誓って田舎町で暮らすヒーリングドラマ・・・と思いきや、お話は変な方向に向かっていきます。
12話では仕方ないけど急展開すぎて前半のゆったり田舎町はどうなったのかって感じです。
いきなりサスペンスになってしまった。
デボムの姉を殺した犯人を見つけるためにヨルムとデボムが奔走して、ついに真犯人を捕まえてしまいます。
姉を殺したのは父親では無かったと分かったデボムは父親の元に行き、許しを請いますが和解は出来なかった様子。
何でだろ?何で和解できなかったのかな?
セリフを聞き逃したかな?
数学と縁を切って静かに暮らしていたデボムは教授から学生の頃に解いた数式が正しかったと認められ、またソウルで一緒に作業をしようとしつこく言いよってきます。
デボムは田舎町でくすぶるような人間では無いと何とか大学に戻したいアンゴク図書館 郡庁公務員チョ・ジヨン。
デボムがヨルムに惹かれて行くのも面白くない。
ソウルで一緒に暮らそうとデボムをソウルに戻そうとします。
チョ・ジヨンのデボムが気になるけど表に出せない、けどヨルムとデボムが親しいのは嫌だし。
って、なんか可愛いんだけど。
女子高校生のキム・ボムの前に突然に表れた刑務所帰りの男性。
虐められていたボムを庇って罪をかぶったようですが、ボムと関係がイマイチ分からない。
義理の兄?
母親の浮気の相手の子供?
これまた聞き逃したのかな?説明があったっけ?
何だかボムの家庭に深く関わっていそうでしたが、ボムが好きなので無理やりにボムを連れまわしますが、ちょいうざい。
最後にはまた刑務所に戻ったようですが分からないわ。
いなくても良かった気もしますけどね。
色々とありましたが最後にはヨルムとデボム、周辺の人達もそれぞれが生き方を探してハッピーエンドになりました。
タイトルに「サマーストライク」となっていますが英語圏のタイトルだそうです。。
ヨルムは韓国語で「夏」を意味します。
夏(ヨルム)が人生にストライキを起こしたので「サマーストライク」が付いたようですが、原題は「아무것도 하고 싶지 않아 何もしたくない」
どっちも何だか分かりにくいタイトルですね。
子役のキム・ジュン君が出てます。
あの「賢い医師生活」のイ・イクジュンの息子役のウジュですよ。
少し大きくなって生意気なセリフを言ってましたが、やっぱり可愛い。
ぶさ可愛い君ですね。
ソリョンの酔った姿も可愛かったですが、やはりシワンは別格。
静かな役なので感情を抑えての演技です。難しいと思います。
が、姉を殺した犯人と対峙する時の感情が爆発した演技は「やっぱりシワンだ!」って思いました。
ヨルムとデボムはお互いに好きになりますが、キスシーンとかが無くて良かった。
お互いに最後のシーンでそっと手を繋いで終わりました。
美しい海と、髪の長い美しいシワンと、キュートなソリョンがいれば世界は美しい。
それで十分ですよ。
背の低いシワンの相手の女優さんはいつもスニーカーかサンダルばかりですね^^
イケメンで頭も良くて育ちも良くて歌も上手い(?)ダンスも上手い(?)シワンにも一つぐらい欠点が(?)無いとね。
何度観ても良いなと思えるドラマでした。
あ~ 私も何もかも放り出して何処かに住み着きたいな~