小さなお風呂に

私はあなたと向かい合って入る。


あなたは私に物語を教えてくれる。
私はあなたに“今日”を話す。


あなたの動きを私はじっとみて
私が話す顔をあなたはじっとみて。

つい私の話を聞く
あなたの顔に見とれて
何を話していたのか忘れてしまうときは

えっとね・・・
うん。

ゆっくりとした時間が流れる。


小さいお風呂だから
足を重ねないと入れない。


いつかもう少し大きなお風呂に入れるといいなって。

きっと思ってた。