劇団四季「ノートルダムの鐘」を見た(無駄に長い)お話(通算1回目) | きゅーの思い出。

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※写真も文字もとにかく多いです注意注意
お暇な時にどーぞ!!!!!
※ストーリーの決定的なネタバレはしていませんが、演出のネタバレはしています。
これから観劇予定の方は読まないことをおすすめいたします(・∀・)/






こんにちはニコ心
何だか急に春らしくなりましたね桜
もう冬に逆戻りしないでほしい…
と思ったらまた寒くなるだと…!?


牛しっぽ牛からだ牛からだ牛からだ牛からだ牛からだ牛からだ牛からだ牛からだ牛からだ牛からだ牛あたま



さて今日は劇団四季「ノートルダムの鐘ベル」レポです。





開幕したのは昨年の12月11日。浜松町にある四季劇場[秋]で、6月まで期間限定で公演が行われます。
私が見に行ったのはちょうど開幕1ヶ月が経った、今年の1月12日でした。
(ちなみに今日の時点で3回見に行ってます…てへぺろ笑)



ところで「ノートルダムの鐘ベル」って、そもそもどれくらいの方がご存知なのでしょうか…





ディズニー作品の中でも「マイナー」扱いされていて、私の周りのディズニー好きな友達も「そういえば見たことないわ…真顔」って子が多いです。



簡単にあらすじを説明すると…

舞台は14世紀末のフランス・パリフランス
生まれつき醜い容姿を持った青年・カジモドは、幼い頃からノートルダム寺院に閉じ込められて育ちます。

育ての親である判事のフロローに、「お前は醜いから人目に触れてはならない」と厳しく言いつけられ、毎日鐘つきの仕事をして、寺院から1歩も出ずに暮らしています。



↑カジモド。
ずっと閉じ込められて育ったわりには素敵な性格の青年ですニコニコ


ところがある日、カジモドは寺院前の広場で行われるお祭りにどうしても行きたくなり、生まれて初めて外に飛び出します。

そこで彼が出会ったのは、自由を愛する美しいジプシー、エスメラルダ。



↑エスメラルダ。
ディズニー史上最もセクシーなヒロインだと思いますラブ


ある出来事をきっかけに、カジモドはエスメラルダと友達になり、醜い容姿の彼を差別したりせずに優しく接してくれるエスメラルダに恋をします。


が、一方でフロロー判事も、自分とはまるで違う世界で生きるエスメラルダに恋……というよりかは、自分の好きにしたいみたいなヤバイ欲望を抱き…



↑フロロー判事。
顔も性格もヤバイです。笑
他のディズニーの悪役のように魔術を使ったりするわけではないのですが、現実にもいそうなヤバさがあって、個人的には一番恐ろしい悪役だと思います…ショック


さらに寺院の警備隊長であるフィーバスもエスメラルダに恋をします。



↑フィーバス。
彼はなかなかいいキャラしてます。笑


それぞれがエスメラルダに恋心を抱く中、フロロー判事は最終的に「エスメラルダが私のものにならないなら彼女を殺してしまおう」というとんでもない決断を下します。

カジモド、そしてフィーバスは彼女を救うことができるのか…。
要するに三角関係のドロドロラブストーリーです。笑

ちなみに原作を書いたのはは「レ・ミゼラブル」の作者ヴィクトル・ユゴー。
そりゃドロドロになりますよ…ガーン
ディズニーはよくこれを子供向けアニメにしたよな…
小さい頃に見たんですが、意味がさっぱり分からなかったことを覚えています。
大学生の頃に再度観て、大好きな作品になりましたラブ


宇宙人しっぽ宇宙人からだ宇宙人からだ宇宙人からだ宇宙人からだ宇宙人からだ宇宙人からだ宇宙人からだ宇宙人からだ宇宙人からだ宇宙人からだ宇宙人あたま


さてそんなお話をミュージカルにすると一体どうだったのか…





重たすぎる……チーンチーン
でも素晴らしすぎる……ポーンポーン


でした。





実はディズニー映画とは設定やキャラクターの立場、そして結末が変わっています。
特に結末は…てっきりディズニー映画と同じだと思って観に行くと、相当キツいと思います。
「ミュージカル版は結末が違う」とは知らずに見た友達が、すごくショックを受けていました。
 
私はこのミュージカルがアメリカで上演された時のCD音源を聴いていたので、結末は知っていましたが、それでも生で見ると本当にしんどかったです…えーんえーん
 
でもとっても素晴らしい作品でした。
「アラジン」や「リトルマーメイド」は豪華絢爛でキラキラしててひたすら楽しくて…ですが、「ノートルダムの鐘」は見ながらいろいろなことを考えさせられます。


特に冒頭とラストの歌で観客に投げかけられる、

「答えてほしい謎がある。人間と怪物、どこに違いがあるのだろう?」

という問いかけが、ぐさりと心に刺さります。
 
 
この日、主人公のカジモドを演じていたのは、海宝直人さん。
私が昨年9月に見た「アラジン」でアラジン役だった、あの爽やかイケメンです。


 

↑……写真で見るより生で見たほうがかっこいいな…(爆弾発言)
 
実は「アラジン」を見たときには、すでに彼がカジモド役を演じることは決定しており、「あの王子様みたいにキラキラした人が醜い顔の役なんてできるの…?」と、実はちょっと意地悪なことを思っていました。


さらにアメリカ公演でカジモドを演じていた役者さんが本当に上手な方で、彼のように演じられる人はまずいないだろうと思っていたのですが…
 

 


 
 

 
 
恐れ入りました(全力で土下座)
 
海宝さん…いや、カジモドが登場するたびに、ひたすら「すげぇ…すげぇ…」とつぶやくマシーンと化してました…ガーン
アラジンの面影なさすぎて。もうびっくりしすぎて言葉が出ませんでした、「すげぇ…」以外に。笑
 
カジモドの登場の仕方がすごく凝っていました。
普通の恰好をした海宝さんが舞台奥からゆっくり歩いてきて、ワンフレーズ歌い終わると同時に右の頬をぐにゃりとひきつらせ、顔に「醜さ」を象徴する墨を塗ります。
そしてその場で背中のこぶを背負い、モスグリーンのガウンを着ると一気に「カジモド」に変身するんです。とても衝撃的でした。
 



 


その後も顔は右の頬をゆがめたまま、腰を低く曲げて足は歩きづらそうな内股に。
つぶれたようなしゃがれた声で話し、歌になるとゆがんだ顔のままで美声を響かせる(しかも尋常じゃないくらい歌が上手い)…という神業を2時間半、一度も崩すことなくこなしてました。


「演技が上手い」とかそんなレベルをもはや通り越し、カジモドというキャラクターに自分の体を貸して完全に憑りつかれてしまったような演技で、見ていてちょっと怖くなりました。
 


いくつか海宝さんのインタビューを読んでいたら、


「(「ノートルダムの鐘」の公演後は)毎回帰り支度をするのもままならないくらい、全てのパワーを使い切ります」


というようなことをおっしゃっていて、そりゃーあの演技ならそうだろうなと。
ラストも舞台上で「カジモド」から海宝さんに戻っていくのですが、カーテンコールでは本当に魂を抜かれてしまったような表情をされていて、それもちょっと怖かったです。
何回かカーテンコールが続くと徐々に笑顔を取り戻していく…という感じでした。
 



 


前評判がかなり高いのは知っていましたが、これほどとは正直思っていませんでした。
変な話、アラジン役よりもこちらの方が合っていたような…(小声)あとは「ライオンキング」のシンバを演じているそうなので、そちらも気になります。
 
とにかく私の語彙力ではお伝えできないくらい、本当に本っっっ当に素晴らしすぎましたびっくり
(*ちなみに海宝さんは劇団四季に所属している役者さんではないため、現在は色々なコンサートや「レ・ミゼラブル」に向けての準備で、カジモド役はお休みされているそうです…残念…ゲッソリゲッソリ彼のカジモドは色んな人に見てほしいなと勝手に思っております…笑)
 

 


 
カジモドの育ての親であり、ミュージカル版では叔父でもあるフロロー。
この日演じていたのは野中万寿夫さんという、劇団四季のベテランの役者さんでした。
 
 


 野中さんはこれまで「美女と野獣」のガストン、「ライオンキング」のスカーと、ディズニーの悪役で拝見していて、今回もまたディズニー作品の悪役で見ることになりましたニコニコ

 

映画版のねちねちした気持ち悪さはあまりなく、淡々としていて、私が持っているフロローのイメージとはかなり違ったお芝居をされていました。

最初は正直違和感があったのですが、話が進むにつれ、そのポーカーフェイスっぷりが逆に不気味に見えて恐ろしかったです…チーンチーン

 


 

美しきジプシー、エスメラルダを演じていたのは岡村美南さん。

オーディションの記事が公開されたときに、「この人は絶対に受かるだろうな」と写真だけでわかるくらい、まさに「エスメラルダ」そのものな役者さんです。

 

 

 背が高くてすらっとしていて、手足が長くて、美人で顔が小さくて、歌を歌えば抜群にうまいし、踊りもしなやかで美しくて、演技もうまくて、凛としたオーラの持ち主。でも笑うと太陽みたいな明るさがあって可愛いんです。神様ってば不公平だわーーーーーーーームキームキームキー

 

映画のエスメラルダよりも母性が強いというか…カジモドに対して「母」のような接し方をしているなと感じました。

またカジモド、フロロー、フィーバスがいっぺんに惚れてしまうというのも納得の女神っぷり。登場シーンではタンバリンを持ってエキゾチックな曲を歌い踊り、民衆を誘惑するんですが、足の付け根までスリットが入った衣装なのでもう大変です、目のやりどころに困りますデレデレデレデレ

 

↑フロローを誘惑する岡村さんのエスメラルダ。

 

また劇中でエスメラルダが神に対し、「虐げられた人たちを救ってほしい」と祈る歌があるのですが、このシーンが本当に美しくて印象的でした。

歌って良し踊って良し、ただ立ってるだけでも絵になる、素晴らしいエスメラルダでしたラブ

 

 

 

ノートルダム大聖堂の警備隊長であり、エスメラルダと恋に落ちるフィーバスを演じていたのは清水大星さん。

 

↑清水さんは左の方です。演じている時のお写真、どれも写りがあまり良くなかったので…あせるあせる

 

とにかく超美声の持ち主でした。そして歌が上手すぎる!!!!!

声量があって音程も全くぶれなくて、一体どういう声帯してるのかと。笑

 

映画のフィーバスは結構おちゃらけてる感じでしたが、清水さんの演じるフィーバスは女遊びはするけど割と根は真面目な印象。

ただしエスメラルダをフロローの魔の手から救うために、カジモドと張り合うシーンがあるのですが、そこは小学生男子のケンカみたいで、なんだかほほえましかったです。笑

 

 

はーーすっかり長くなってしまいました滝汗滝汗

2回目、3回目のレポは印象に残ったところだけ書く予定なので、今回は許してくださいハート①

 

ここまで読んでくださった方、ありがとうございました!!!