「グランド・ブタペスト・ホテル」
監督:ウェス・アンダーソン
出演:レイフ・ファインズ、F・マーレイ・エイブラハム、エドワード・ノートン、マチュー・アマルリック、シアーシャ・ローナン、エイドリアン・ブロディ、レア・セドゥ、ティルダ・スウィントン、他
<あらすじ>
1932年、品格が漂うグランド・ブダペスト・ホテルを仕切る名コンシェルジュのグスタヴ・Hは、究極のおもてなしを信条に大勢の顧客たちをもてなしていた。しかし、常連客のマダムDが殺されたことで莫大な遺産争いに巻き込まれてしまう。グスタヴィは信頼するベルボーイのゼロと一緒にホテルの威信を維持すべく、ヨーロッパ中を駆け巡り…。
<感想>
祝☆アカデミー賞
9部門ノミネート!!!!!!!!!
今年のアカデミー賞のノミネート作品が一昨日かな?発表されまして、見事今作は最多ノミネート作品となっております。(ちなみに「バードマン」(日本では4月公開の作品)も同数ノミネート)
日本では昨年の6月公開でした。偶然映画館で目にしたとても可愛らしい色使いのポスターに一目惚れ、そのまま予告編もあらすじもだれが出ているかもほとんどわからないまま観に行きました。いつも事前準備を周到に行う私としては前代未聞の行動ですw
だがしかし!これがとても素敵な映画だったのです!!!!!!!!
映像がとにかく「可愛い」で溢れています。可愛さのビックバン!!!(謎)
パステルカラーやビビッドな赤をふんだんに使い、衣装もゴテゴテな装飾はないもののとにかく色が派手だったり。一歩間違うとがちゃがちゃしてオモチャのような印象を与えかねませんが、もともとこういう色使いの上手い監督さんらしく、まるで高級な洋菓子を見ているかのような一種の幸福感を味わうことができます。もちろん好き嫌いは分かれると思いますが…。
しかしストーリーはなかなかブラック。ある貴婦人の遺産相続問題が発端となって殺人事件が発生、狙われた主人公と相棒的存在の新米ベルボーイがヨーロッパを西へ東へと逃げまくります。タイトルにホテルとありますが、後半ほとんどホテル関係なかったような…w
毒のある笑いもちょこちょこ散りばめられており、「そ…それは笑うべきなの…?」と戸惑ってしまうようなシーンも正直ありましたが、おとぎ話のような雰囲気の映画なのでブラックジョークとして受け入れられました。
実はこのお話の主人公はツヴァイクという作家がモデルとなっているのですが、その方がどんな生き方をしていたかを知ると、この映画をより深くまで楽しめると思います(・∀・)
グランド・ブダペスト・ホテル解説
最後に…レンタルでこれからご覧になる方、エンドロールもしっかり見てください!!とっても可愛い仕掛けが施されています!!!