8月の終戦記念日にやっていたので
いまさらですが感想を…
「私は貝になりたい」
監督:福沢克雄
出演:中居正広、仲間由紀恵、柴本幸、西村雅彦、武田徹矢、笑福亭鶴瓶、上川隆也、他
<あらすじ>
本土防衛のために従軍していた清水豊松(中居正広)は、終戦を迎え家族の元へと帰ってきた。
平凡でも幸せな家族との日々を営もうとしていた矢先、B・C級戦犯として逮捕されてしまう。
豊松の銃剣がアメリカ兵捕虜の腕をかすめたというのだ。
それだけのことにもかかわらず、裁判で下されたのは死刑の宣告だった。
<感想>
いろんな感想を見てると
わりと「泣ける(ノ_・。)」という意見が多かったので
勝手に感動系の話かと思ってたんですが
個人的には「泣ける」というより
「憤りを感じる」方が大きかったです。
ちょっとあまりにも納得のいかない結末だったんで
B・C級戦犯についてほんの少し調べてみた結果
映画の中居くん演じる豊松のように
二等兵で絞首刑になった人は
一応記録上はいなかったそうです。
ただ下された判決と実際執行された刑罰が異なることはあったそうです…
もう本当にただ理不尽すぎて
「そりゃ来世貝になりたくもなるわなー」
って思っちゃいました
主人公の奥さんが、旦那が帰ってくると信じて待ち続けてるシーンで終わるのも後味悪すぎてなんだかなー…
テレビ放映でCMの入れ方が半端なくへたくそだったし
きっとカットされてるシーンも多々あるんだろうと思ったので
DVDでもう1回見ようかと最初は思ってたんですが
あの結末をまた見る勇気がないです
役者陣は(批判も多々あるけれど)よかったんじゃないかなーって思います。
中居くんは結構天真爛漫なキャラで
バラエティでみる中居くんのノリだったので
ちょっと戸惑ったんですが
最後の最後
まさかの死刑判決を受けてからの
あからさまなやつれ方
雰囲気の切り替えにびっくりしました
すごいやせるんですけど
チャームポイント(?)の大きな目だけは
ぎょろっとしててすごい怖かったです(=◇=;)
特に遺書を書いてる時の表情は
あまりに鬼気迫りすぎてて
私はTV画面を直視できずに
明後日の方向を向いてました( ゚ ▽ ゚ ;)汗
絞首台に乗せられるまでとか
死刑執行の瞬間とかも
あまりに残酷で……。
何で中居くん主演作品は
ことごとく最悪な結末を迎えるんでしょうか…
仲間さんは実はあまり好きな女優さんでなくて…
しゃべり方や声にクセがあって
いつ見ても私には同じに見えちゃうんです
(ファンの方ごめんなさい)
けど一生懸命さや
夫の無実を信じる一途さは見ててグッときました。
上川さんは
しばらく見てたら
直江先生(中居くん)を諭す小橋先生にしか見えなかったですw
ちょっと…って思ったのは
鶴○さんの登場。
あの方は俳優さんなんですか…???
誰がオファーしたのか知りませんが
中居くんと並べばどうしたって某バラエティ番組になっちゃいますし
普段通りのキャラすぎてなんか浮いてました…
逆に最初心配してた草彅さんの登場。
同グループで共演だったのでどうかな?って思ってたんですが
お互いに自然に演じられてるように見えて
意外と違和感なかったです
草彅さんの
「嫌な時代に生まれて 嫌なことをしたものです」
というセリフが印象的でした。
あとは本当に勘弁して(苦笑)って思ったのが中居くんの歌ww
出征前の祝賀会で「歌おう!」みたいな雰囲気になって
「まさか…」と思ってたら
案の定中居くんがアカペラで歌いだして
違う意味でスリルを感じましたww
撮影現場でも
周囲の人たちはひやひやだったのかな…笑
けどほっとできる数少ないシーンだったので
個人的にはいいと思いました。
それと音楽担当がジブリのあの方だったんですが
ずいぶん仰々しいBGMばっかりで
あまり好きになれませんでした。
やはりアニメ向きの方なのでしょうか…
おすすめはしませんが
終戦後のまた違った意味での「戦争」を知るにはいい機会になると思います。