新宿にて舞台を観ました。
#牡丹茶房。
ギャラリー公演 第三弾。
『辺獄の葡萄』
脚本・演出=烏丸棗さん。
[チケット=前売3000円]
[上演時間=約85分]
劇場@新宿眼科画廊。
(新宿三丁目駅E1より徒歩約5分)
[日程]
2019,6,8(土)~18(火)。
※既に千秋楽を迎えています。
[ひとこと感想]
ずっと気になっていたタイトル|・ω・`)
パンフレットを開くと、
主宰の挨拶文が目に入りました。
「果実とは、樹木の娘である。先日、何気なく口に入れた種のない葡萄の渋みは、私を拒絶していました」
(部分的に抜粋|・ω・`)
烏丸さんが脚本を執筆中に葡萄を連想したのか、或いは葡萄から『辺獄の葡萄』という表題が連想されたのか、、、作中で葡萄の根の下には男が眠っていると事実が明かされたので、スッキリしました|・ω・`)
千秋楽は迎えたので脚本の内容をテロップ調に追い掛けます|・ω・`)
[※ネタバレあり感想]
少しグロテスクかも。
※注意してお読みください。
そこはとある山中。
ある日、ライターの男・傍島洋一郎(そばじまよういちろう)が山間の崖から落ちた。
目が覚めると奇妙な男と目が合う。
彼はガマという名で一目散に駆け去ったかと思うと、女性達を連れて来た。
洋一郎はガマが連れてきた女性・カシワ達から村が女性だけが生活する村であり、ガマが村の中で唯一の男であると知らされる。
ライターとしての血が騒ぎ出した洋一郎は、早速、取材を試みる。
ところが、村人達は外界から隠遁した生活をしているため、近代的な概念が通用しない。その上、外への通信手段もない。
意気消沈する洋一郎にカシワ達は歓迎の意思を表し、食事を振舞う。彼女達の心遣いを素直に受け容れた洋一郎は、一晩だけ休ませてもらうことにして眠りにつく。
明くる朝。
洋一郎が目を覚ますと、何故か檻の中に閉じ込められていた。その檻は鍵穴すら見当たず、抜け出すのは不可能な造りである。
昨晩、カシワ達が自分を歓迎したのは、村に入って来た自分を逃がさないための策略だったと、洋一郎は思い至る。
女性しかいない村にとって男の存在は、自然のままに生きるという掟に反する害悪であり、同時に村を存続させるための手段にもなりうる。
長として掟から生まれた超自然信仰とも言うべく教義を全村民に説き伏せ、村を統治するサチは、村の存続と子孫繁栄のため、洋一郎を生贄に捧げることに決める。
サチは、教義に従う女性達の中からマタタビとウツギという名の二人の娘を選び、洋一郎との相手役に任命する。
洋一郎は、狂ったようなサチの教義に従わず、村の教義に疑念を抱くウツギとガマを味方につけて檻から解放してもらい、命からがら村を脱出する。
男に逃げられた村ではサチの言動が病気によるものであったと、全員に暴かれる。
そして滅びを示すかのように(照明が)暗くなり、物語は結末を迎える。
村はおそらく滅んだであろうと想像しますが、村人達には生きてほしい|・ω・`)
男が女性だけが生きる世界に迷い込んでくる。この設定だけなら、少年漫画やライトノベルなどのハーレムを夢見るラブコメ作品になりそう。
しかし、この日に観劇した『辺獄の葡萄』はその様な軽快な場面は一切なく、息苦しく狂気を感じるほどの作品でした|・ω・`)
久しぶりの観劇が狂気的な舞台だったから、幸せを感じたくなりました|・ω・`)
[おまけ]
観劇前に二種類の珈琲豆を購入しました。
左がケニア産、右がインドネシア産です。
コモドドラゴンという銘柄は初めて見ます。
どちらも深煎りに焙煎をしてもらいました。
店頭で生豆を好きな焙煎具合で焼いてもらえるのが良いところ。
(生豆のままでも購入可能|・ω・`)
新宿は飲み屋やチェーン店が多いと思い込んでいたので、素敵な珈琲豆焙煎店との思わぬ出会いでした。
アクセス=新宿御苑前駅より徒歩約4分。
@緑の豆。
営業時間=10:00~19:00。
日曜・祝日定休。
観劇の時にはまた立ち寄りたい。