日本のクラシックアーティストで最もチケットが取れない一人、角野隼人さん。
東大大学院情報理工学系研究科修士課程卒の異色の天才ピアニスト、作曲家。
youtubeの登録者数は130万人を超す。
クラシックの域を超え、既成概念に拘らず自ら新しい音楽の分野を築き、ピアノを含む演奏は力強さダイナミックな上にかつとても繊細な音色は一度聴いたら虜になる。
圧倒的に女性ファンが多いのも特徴。
私も昨日紹介した佐渡裕さん指揮のラプソディインブルーのyoutube映像を聴いて一気にファンになり、クラシックアーティストでは唯一のファンクラブに入会。
今回は2024の全角ツアーの一環で、FC先行予約でゲットしたもの。
もちろん早い時点でSOLDOUT!
席も右よりではあるものの顔もはっきり見える位置。
できればピアノソロの時は中央より左の方が指先が見えてよりベターだが贅沢はいえない。
"keys"をテーマにした今回のツアー。
演目は
バッハから始まり、モーツァルトのトルコ行進曲、こんな素敵なかつ力強いトルコ行進曲、初めて聴いた。
そしてそのトルコ行進曲をなんと24の調でアレンジして弾くというなんとも大胆な企画。
上の画像でピアノの上に見える白い直径20センチ位の球形のライト。
実は聴いている人が今何の調なのか一目でわかるように、AIが判断して色で示してくれるというもの。
東大工学部修士課程卒の角野さんが真面目な顔して話されると誰もが信じてしまう。
これはジョークで照明さんがアナログで切り替えているとサラッと明かされた。
カタログに示された調の色
こんな感じで角野さんのライブは遊び心も満載でそんな難題もさらっとやってのける技術も圧巻。
休憩はクラシックコンサートは通常20分。
いつも気になるのが女子トイレの大行列。
昨日ののだめコンサートもそうだったが、女性が多い時は男性トイレの一部を女性用に開放。
それでも大行列は変わらない。
今回は特に女性ばかりのため、男性トイレが減らされたとはいえ男性は殆ど行列なし。
なので女性は20分の休憩でもギリギリって感じ。
後半は舞台に複数の鍵盤楽器が。
グランドピアノの向かって左はチェレスタ、奥が仕掛けが施してあるアップライトピアノ、グランドピアノの上にはピアニカ、おもちゃのピアノ?
しかし椅子は一つ。
後半の演目は通常オーケストラの曲。
これを上の鍵盤楽器を使って角野さんが一人で演奏するというもの。
まずは角野さんオリジナルの曲、「大猫のワルツ」
ショパンの「子犬のワルツ」を意識して作ったとのこと。
大猫とあるが動きは俊敏なのかな?子犬の動きよりダイナミックだけどかなり俊敏な軽快な曲だ。
中々いい!
2曲目はアメリカの作曲家、ガーシュインの「パリのアメリカ人」
最近のパリは皆さんが思っているよりかなり変わってしまったらしいが、この頃はまだ世界の憧れの的のパリのイメージを表した曲だ。
昨日紹介したラプソディインブルーの作曲家でもある。
そして、誰もが知っている「ボレロ」
テンポ、メロディ、テーマがずっと一定で、色々楽器が変わりながらまた楽器も増えていき、それに伴いボリュームが同じペースで大きくなり最後はとても迫力のあるとても変わった不思議な魅力のある曲です。
それを角野さんは一人で演じます。
素晴らしいというか凄かった。
アンコール一曲目は、オリジナルのノクターン。
夜想曲と訳されるが、夜明けをイメージした曲。
そして最後は、モーツァルトのキラキラ星。
これを会場ごとに調を変えて演奏しているらしい。
岡山は嬰ヘ長調。
最後の曲のみ撮影OK、但し動画は30秒以内ということなので、きらきら星の最後の部分をお聴き下さい。
そしてスタンディングオベーションでお別れ
9割が女性。
それもお一人様が半分くらい。
両隣前後とも30代から40代の女性ばかり。
私の家族は一度クラシックに連れて行ってけど、もういいとのこと。
なので気楽でいいのだけど、終わったあと感動を分かちあえる人がいないのが寂しい・・・