ブリッジスはトランジションプロセスを
「終わり」「ニュートラルゾーン」「始まり」というメタファーで表現した。
そして 「何か」を手放さないと「新しい何か」は得られないという。
「終わり」とは「何か」を手ばなすことで、「ニュートラルゾーン」はその「猶予期間」「始まり」は「新しく得ること」ということだろうか。
この本でブリッジスは、キューブラー=ロスの「悲嘆のプロセス」否認、怒り、取引、抑うつ、受容を例にとって、トランジションのさなかにある人々が、徐々に自分自身を集団の中の一人としてではなく、一個人として捉えていくプロセスを「喪のプロセス」と呼んでいる。
さらにこの「終わり」から「ニュートラルゾーン」への移行期間を「離脱」「解体」「アイデンティティの喪失」「覚醒」「方向感覚の喪失」の5側面からとらえて説明している。
転機の最中にある人は、収入や環境の不安もあるだろうが、一番苦しいのは、やはりアイデンティティ喪失ではないだろうか。
自分にもこんな時期が確かあった。
この時期はほんとに辛い
「もはや自分が何者であるのかわからない」状態だ。
こんなときにどのような支援ができるだろうか。
できることは、次に来る「ニュートラルゾーン」を何も言わずにただ共に在り続けることかもしれない。

