5月に出演予定でしたミュージカル座「第25回パットナム郡スペリング大会」は、新型コロナウイルスの収束の目処が立たないため、お客様参加型の本作は上演が難しいとの劇団の判断により上演延期となりました。
詳細はミュージカル座ホームページをご覧ください。
楽しみにしてくださっていた皆様には心よりお詫び申し上げます。井坂扱いでチケットをご予約頂いていた皆様には、個別にご連絡を致します。
ここから先はわたしの個人的な想いです。
正直に書きますと、わたしは3月に「ロザリー」公演を経験していたのでたぶん稽古場でも一番敏感であったように思います。一番不安だったかもしれません。電車を乗り継いで稽古場に行くのも怖いし、稽古場でもなるべくドアや窓の近くにいたかったし、なによりあまり人と近距離で話したくなかった…
自分がいまどれほど「芝居の稽古場」にふさわしくない人間になってしまっているか、痛いほどわかっていました。生まれてはじめて芝居が嫌いになるかと思ってそれもまた怖かった。
でも不安はどうしようもない。
お客様にも積極的に宣伝できないどころか、だんだんと、わたしの大切なお客様たちにはお願いだから劇場へ来ず家にいて欲しいとまで思うようになってきて…
このまま上演されるならばわたしは一人降板した方がいいかなと考えていました。
なので、ミュージカル座さんが上演延期という決定をしてくださったことに本当に有難く思っています。
昨年の台風の時も、今回も、劇団にとっては公演がなくなるというのはとんでもない痛手なのです。舞台の裏では沢山のお金が動いています。それもわかっているので公演を中止にして欲しいとは言えなかったのですが、ミュージカル座さんが、きっと今後経営も厳しくなってしまうだろうに、私たち役者スタッフとお客様の安全を取り延期という英断を下したこと、これはものすごいことです。
たくさんご恩があるので、なんとか微力ながらお助け出来ればなとおもっています。
ミュージカル座さんに限らず、ちいさな芸術団体は今回の件で本当に窮地に立たされていると思います。個人もそうですが。踏ん張りどきです。。
どうかどうか、皆さまのお力を貸してください。とにかく元気に乗り切って、また舞台が上演できるようになった日にはぜひ劇場へ足を運んで頂きたいです。
怯えながら稽古に行っていた間は自分でも気づかないほどにストレスを感じていて、(身体のホルモンバランスも崩れに崩れました…!)どんどんネガティブになってしまっていましたが、いまは、どんどんポジティブになっています。大きな不安が解消されたからだと思います。心の健康を取り戻したように感じています。
なので、いまはばりばりキャスティングの仕事を頑張ってミュージカル座さんの力になりたいと思います。
皆さまがまた安心して舞台を楽しめる日々が戻ってきたときに、わたしもまだ役者でいられるように、頑張りたいです。どうか変わらぬご声援のほど宜しくお願い致します。
最後に、