この日は、朝から兄貴に青山の方に来てもらい、最新の病状経過の話と、新宿女子医大の入院手続きをしに行った日でした。
まず病状の経過
BEP療法に変えてから1回目の抗癌剤投与が終わり、CTを取っての癌の大きさの比較をしたところ、
良くなったというような大きな変化は見られませんでした。まだ日にちが浅いのもあるのでまだまだこれから反応を期待しようとのこと。
そして転入予定が決まっている新宿女子医大へ。
14時半に予約をしていたものの、待たされ話を出来たのは17時。
もう慣れてしまったのか文句を言う事もなかったです。
初めての対面で兄貴と担当医とだけで話す時間が作られた。
自分に言いずらい事を話しているのもすぐに分かり、自宅に帰ってからその内容を隠す事なく全て聞いた。
・もしこのまま治療に成果が見られず時間が経ってしまった場合、余命で言うと 半年 になるということ。
・残された時間、出来る治療をやって行く中で、抗癌剤治療も体の負担も考えると、回数も限られてくるということ。
・本人が残りの時間をどう過ごしたいのかの意思もはっきり知っておいた方がいいですよ。
とのこと。
これから世話になる担当医からら今までに聞けなかった内容。死を身近に感じるような具体的な話を聞いて。
色んな感情が錯誤して、自宅に帰った時に兄貴の目の前で涙を流して号泣してしまった。
今までに見せた事がない光景に兄貴も戸惑ったと思うが、その後すぐだった。
腰痛の為に椅子に座っていた自分を包み込むように兄貴にハグをされていた。そのまま兄貴も一緒になって泣いてくれた。
忘れもしない、全てが人生で初めての経験でした。男二人兄弟で育ち自分が高2になる時には兄は東京に上京。子供ながらに恥ずかしさなどもある兄弟関係だったから尚更です。
この後に偶然にも、自分の一番身近な仕事仲間のメンバーとタイミングが合い、自宅から青山病院まで車で送ってもらう事になり、そこで兄貴との顔合わせも果たす事が出来た。
仕事仲間のメンバーの前でも、兄貴と同様の話する事が出来て、ほんとに泣いてばかりの1日だったが感謝の気持ちも伝えられて、忘れもしない1日になりました。