「非属の才能」 山田玲司著 光文社新書
をよんだ。
前に記事で書いたと思うが、
最近私のお気に入りのインタビューマンガ
「絶望に効く薬」を書いている漫画家さんの本だ。
教育問題や環境問題などにかなり熱い思いの持ち主で、
東京大学物語の江川達也さんとの教育対談「学校嫌い」や
未来バンク田中優さんとの「いますぐ考えよう!地球温暖化」
さまざまな職人たちを取材した連載「SIA・SIGO」
などなど、コミックの枠を超えた活動が展開されている。
マンガに思いを詰め込みすぎて苦しいというような
自身の苦悩が直接的・間接的に作品随所に滲んでいて
読んでいて、同じ悩みに巻き込まれるというか、
「お金や才能をかけて作り込まれてたものを
一方的に与えられて消費させられている」
という感覚にならないところがすごく好きです。
非属の才能は、「他の人とおなじところに属さない=非属」
という、著者が色々な業界で輝く人にインタビューをした
経験を通じて作った言葉について語った本。
みんなと一緒だから安心。
でも私はみんなとは違うという自尊心。
誰もが持っているであろう両方の気持ち。
中高のことは毎日のように心の中に渦巻いていた
世の中(オトナ)に対する疑問や怒り。
自分が大人になって、日常にかまけて何となく
見ないようにしてしまっていた部分を
掘り返されるような作品です。
突っ込みどころ、言いすぎはたくさんあるけれど、
それを恐れていては何も言えない。
そんな気持ちになりました。
忙しくて、大変で、しんどいことが多い日常の中で
だんだん「みんなと一緒だから安心」に流れそうになる
そんな気持ちに喝を入れてくれる、絶望に効く1冊でした。
親書で読みやすいし、なかなかお勧めです。