結婚しよう、と本気で提案された時に、真っ先に思ったこと。
それは、両親のことと仕事のことだった。
今のダーリンと結婚する=たぶん一生、両親の近くには
住めなくなってしまうのだけれど、それでいいのか?
という明確な疑問(YES or NOで回答を出すしかない)。
そして、結婚したあと仕事を続けていけるんだろうか?
結婚生活はどのくらいの負担なんだろう??という
漠然とした不安(こっちはたぶん一生解決しない)。
確かに、ダーリンはずいぶん前から結婚したがっていた。
それに気づいてはいたけれど、遠距離のつきあいだったし、
先のことは考えずにいよう、と思っていた。
子ども好きで、家族を大事にするタイプの彼には、
同じように子どもが好きで、家事がちゃんとできて、
家にいる時間をある程度長くとってくれる、
ましてや単身赴任や出張のない、そんな女性を
就職先の地元で探した方がいいと思っていた。
(もちろん、彼にもそうしたほうがいいと言ってあった)
そして、それは彼にとって決して高のぞみなんかではなく、
公務員の彼と結婚したい、ちゃんとした女性は
たくさんいるはずなのだ。
私は「お見合い」はなかなか良くできた制度だと思っている。
結婚は生活だから、勢いだけでは続かないし、
本人たちに見えていなくても周囲からはよく見通せる、
「2人をとりまく状況」があるに違いないと思うのだ。
「将来こうなる可能性が高い」というのは、
前に進んでいる時よりも、振り返った時の方がよくわかる。
それを利用しているのがお見合い制度なのではないか。
私の説では、恋愛は加点方式でお見合いは減点方式。
恋愛では相手のプラスの面に惹かれる。
スポーツできる、ちょいワルがいい、話が面白い、
自分の話を聞いてくれる、大企業に勤めてる...とか。
お見合いは、まずはペーパー審査から入るところからみても、
プラスがあることよりマイナスがないことが評価される。
家庭が釣り合っている、定職についている...とか。
私から見て彼にはプラスの面がいっぱいあるけれど、
それはスポーツでもないし、トークでもないし、
男らしさとも違うし...何というか、一般受けはしそうにない。
でも、お見合いなら強そうだ。
その確信が、ダーリンが遠隔地に就職した後でも
彼との付き合いを続けていた理由。
私と結婚できなくても、彼はお見合いで幸せになれるはず!
だから破たんするまで付き合い続けてもいいに違いない。
と思っていた。(彼にもそう言ってあった)
私には、どうしてもやりたいことがあって、
「資格取得」とかと違ってそれには終わりがなくて、
そのために多くの人から金銭的、物理的、精神的に支援を
してもらっていたから、いまさら「やめてお嫁に行きます」
なんて言えるはずもなくて...結婚や子育てとを
ばっちり両立している女性はまだ日本では見たことがない。
(現在奮闘中の先輩はいる)
私は、2人の両親+祖母を、労力的にも精神的にも
金銭的にも将来的には支えていかないといけない。
彼の収入から両親の面倒を見てもらう訳にはいかないのだ。
しかも現状ではらくらく稼いでいる、とは程遠くて、
1日中研究室に籠っているような
研究街道まっしぐらな私には引っ張られず、
将来は幸せになってほしい!と本当に思っている。
もちろん、「全力で研究している彼女」というのが
仕事漬けの彼には眩しく見えるのも知っていたし、
だからこそ、彼に対する魅力を失わないためにも
研究の手を休めるわけにいかなかったという面もある。
常に、彼にとっていつまでも魅力的な自分であるために、
私にできる一番のことは、結婚して彼のそばに
行くことではないはずだと思っていた。
何で結婚したいのか、それによってどんな生活をしたいのか、
将来はどうしたいのか...長い長い話し合いが続く。