皆さんこんばんは
いわしでございます。

クリスマスも終わって2024年もあと数日。
なんとクリスマスイブにインフルエンザにかかってしまったワタクシはこの前半戦を書き上げてからダウンしまして、なんとか持ち直してきたところです。
十数年振りにかかったインフルエンザですが、速攻激しい感じで、クリスマスもジム活もそして映画鑑賞も何もできずただただ寝込むのみでした。

やっぱりしんどいですねぇ。
時期的にもイベントとか台無しにだし。
でもまだこの年末年始が本格シーズンらしいから皆さんもほんとインフルはじめ体調には十分気を付けてくださいませ。

さて、前回のサモハン一騎討ちシーンベスト10、前半戦の第6位まで紹介しました。
今回はいよいよ1位までを紹介し、解説していきたいと思います。
インフルも吹き飛ぶような内容ですぞー


それではまず第5位はこちら

『妖術秘伝 鬼打鬼』



でございます。
『燃えよデブゴン』シリーズにおいてはナンバリング8番目となる本作は全世界に『キョンシーブーム』を巻き起こした『霊幻道士』のルーツ三部作のひとつと呼ばれています。
キョンシーというよりはゾンビテイストの描かれ方ですが、サモハンホラーの基盤がしっかり詰まった珠玉のカンフーコメディです。
『霊幻道士』の道士役ラム・チェンインがサモハンを追いかけ回す役人で出演していて、中盤ではサモハンとの見事な殺陣をみせていました。
見所となるのはクライマックス。サモハンの命を狙う悪の道士と彼を守る正義の道士との呪術合戦の最中。それぞれの神代に神霊を降ろして戦わせるシーン。ここでの孫悟空の神霊が降りてきたサモハンが敵との一騎討ちでみせる猿拳の動きが凄まじい。まさにサモハンの超人的な身体能力とカンフーの上手さが光るいっせんとなっています。
サモハンが魅せるスピーディーな猿拳がスゴい

第4位は

『燃えよデブゴン7』



でございます。
デブゴンシリーズナンバリング7作目となる本作はサモハン演じるのが伝説の英雄、ウォン・フェイフォンの弟子林世栄。
肉屋出身でフェイフォンの四大弟子の一人で、ジェット・リーのワンチャイシリーズではケント・チェンが演じていました。
本作は監督にユエンウーピン、武術指導はサモハンとウーピンのチームの合同となっており、それだけでもハイレベルなカンフーファイトは保証すみです。
サモハンの師匠役に同じおデブアクション俳優ファン・ムイサンが務め、サモハン以外にも味方にはユンピョウウェイ・パイが。敵にはラム・チェンインやチュンファトら両武術指導チームの精鋭が出演して見事なカンフーアクションをみせています。
そんな本作はサモハンの力強いカンフーアクションが全編に渡って楽しめますが、クライマックスではラスボスであるリー・ホイサンとの死闘が素晴らしく、シリーズ史上最高のカンフーアクションとの呼び声もあるほどです。
鉄人リー・ホイサンとの壮絶な戦いはこちら

さていよいよベスト3ですが、
まずは第3位となりますのがこちら

『イースタンコンドル』



でございます。
第10位にあった『上海エクスプレス』に続くオールスター出演によるコマンドアクション大作で、本物の重火器を使ったガンアクションや爆破スタント、そして格闘アクションと見所満載の代物です。
世界的活躍の武術指導家、ユエンウーピンやユン・ケイも出演していて渋い演技をみせ話題となりましたね。
本作ではサモハンは今よりもだいぶ身体がシェイプされており、その躍動感も全然違っています。
格闘アクションにおいてはユンピョウやジョイス・コウといった動ける面々のほか、敵方には倉田保昭ビリー・チョウディック・ウェイといった強力な布陣。そしてそれを束ねるラスボスは実力派ながら個性的なユン・ワーが演じており、奇怪な感じながら強いというユン・ワーのインパクトも相まって動けるサモハンとの一騎討ちの化学反応が素晴らしいです。
強そうに見えないがエグい強さのユン・ワーとの一騎討ちはこちら

さて惜しくも第2位となりましたのはこちら

『七福星』



でございます。
本作はジャッキーやユンピョウらとの共演とコミカルな5人組のハチャメチャなアクションが話題の『福星』シリーズの第三弾にあたります。
シリーズはその後も続きましたが、ジャッキーとユンピョウとの共演は本作までで、ジャッキーに比重が重かった前作と比べ、本作はだいぶサモハンへアクションの比重が重くなりました。サモハンらしいベタで分かりやすい下ネタコメディが展開されつつもしっかりした格闘アクションが売りのシリーズにふさわしく、本作ではサモハンが主役ということを強調するかのように、途中ジャッキーは肩を射たれて戦線離脱したあとはサモハンはクライマックスのメインバトルをひとりで担当します。
ユン・ピョウ対チュンファトの一騎討ちが繰り広げられるなか、サモハンは殺し屋役のリチャード・ノートン、そして倉田保昭との連続の一騎討ちを繰り広げます。
ノートンとは鮮やかな側宙をみせたり、倉田とはサイ攻撃に対してダブルのテニスラケットで対抗するなどコミカルな感じではありますが、非常に見ごたえある格闘シーンになっており、公開年のアクションアワードにもノミネートされたほどその仕上がりは素晴らしいものとなっています
コミカルながらテクニックも素晴らしいノートン&倉田連続対戦はこちら

さあ今年度をしめます、サモハン一騎討ちシーンベスト10、ワタクシいわしが個人的に選んだ最も熱い作品、
第1位がこちら

『燃えよデブゴン』



でございます。
サモハン作品の原点にして、日本での大ブレイクきっかけとなった本作。
サモハンはブルース・リーに憧れる田舎の青年で都会に出てきてトラブルに巻き込まれたりするというまさに『ドラゴンへの道』をトレースしたような内容、全編にわたってサモハンのブルース・リーオマージュに満ち溢れていて、エキストラ役として出てきたときのリー役の演技に腹を立ててリーの拳法でのしてしまうなど、リーファンが観ても納得の仕上がりとなっています。
もちろんあのヌンチャク捌きも怪鳥音も完全コピー。表情までなりきるサモハンの熱演ぶりには脱帽ものです。
最大の見所はクライマックスの用心棒三連戦。
アフロ姿のリー・ホイサン、キックボクサーのデビット・ニック、カンフーマスターの梁家仁
この三人との一騎討ちが所々にリーの作品のカメラワークや構図までもオマージュしていて激熱。さらにオリジナル要素的に最後の梁家仁は本格的なカンフーバトルをみせるなどオリジナルを越えようというアイデアも乗せているところがサモハンらしく、個人的に文句無しの一位とさせてもらいました
コメディでもアクションは至極ハイレベルな三連戦。

いかがでしたでしょうか?
これ以外にも主役、悪役、脇役問わずハイレベルな格闘シーンの多いサモハンですが、多作な彼の出演作の中でも特に主役として主演する作品だけにフォーカスしてみました。
それでもかなりの作品に上りますが、その中からワタクシいわしが厳選の10作品のでございます。
まあ他にも『デブゴンの霊幻刑事』ではスーパーキッカー黄正利と戦ったり、『死角都市香港』でのコリン・チョウらとの3WAY決戦と見応えあるものもあるのですが、それはまた違う機会にでも紹介できたらと思います。

サモハン作品の特徴としてはサモハン自身の勉強熱心さもあって強敵との一騎討ちを見せるシーンが多く、彼の主演作品だけでなく彼が武術指導を務める作品ではハイレベルな一騎討ちシーンが導入されているものも少なくありません。

スラプスティックで立体的な集団格闘アクションの多いジャッキー作品と違い、伝統的なカンフー作品の作りを大事にしつつ、現代にも通じる対戦格闘アクションへと進化させているサモハンの技量は凄まじいものです。

デブゴンの愛称で親しまれる彼ですが、ジャッキーらに比べると知名度は劣るのは事実。
ドラゴンイヤー最後の数日から新しい年始めに向けて、改めてチャーミングだけどアクションはハイレベルなサモハンの魅力にハマってみてはいかがですか?

前半戦第6位まではこちら








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