2023年もあと僅かとなってきましたが皆様いかがお過ごしでしょうか?
アクションとホラーをこよなく愛する映画フリークいわしでございます。

さてクリスマスに年末と慌ただしく押し迫っていくなか、年末年始どこにもいかない寝正月だよ~って方、良ければ今回の独論参考にしてみてはいかがでしょうか?
アクション好きなマニアシリーズのなかでも特にコア人気の高い『一騎討ちシーンベスト10』今回取り上げますのはこの方

ムエタイ神こと
『トニー・ジャー』


でございます。


格闘アクションの潮流を香港からタイに引き込んだ代表格として知られるトニー・ジャー。
目の肥えたアクションファンの度肝をぬいた伝説の主演デビュー作品からはや20年。今ではハリウッド大作にも出演するアクション俳優として成長を遂げました。
個人的には最近は身体がゴツくなってきたせいか以前の動きが厳しくなり、ハリウッドでの評価ももう一歩みたいな感じではありますが、現在彼は47歳。円熟味あるアクションへの移行はこれからといったところでしょうか(^^;

そんな彼のアクションベスト10前に軽くトニー・ジャー情報を。
彼の本名はパノム・イーラムといってトニー・ジャーは外国での呼び名。ジェット・リーが中国ではリー・リンチェイと呼ばれているのと同じなんですね。

15歳のときにタイのアクション界のパイオニア、パンナー・リットグライに師事してスタントマンとして修行の傍ら、ムエタイやテコンドー、器械体操などをマスター。
ハリウッドでもスタントマン経験豊富であの『モータルコンバット2』ではロビン・ショウのダブルを担当。一流のスタントマンとしての評価は高いようです。

主演デビュー作品がアジアを中心にヒットするとその一挙手一投足が注目される存在となりますが、私生活においてはトラブルも多く、映画作品への出演においても影響を及ぼしている様子。特に人気上昇中だった2010年に突如出家し、約半年で還俗した事件ではタイの映画界をも揺るがす騒動になったこともあったようです。

そんな公私に話題な彼ですが、アクションにおいては古式ムエタイをはじめとした様々な格闘技に精通するほか、器械体操やアクロバットのポテンシャルも高く、その格闘アクションにおいても香港から潮流を引き込むほどのインパクトあるものばかりです。
それではさっそくムエタイ神トニー・ジャーの本領発揮となる一騎討ちシーンベスト10、前半戦となる第10位から第6位までを見てみましょう。

まず第10位はこちら
『ワイルドスピード/SKY MISSION』


でございます。
ここでのトニー・ジャーの役どころはシャイモン・フンスー演じるギャングの右腕役で敵ラスボスにジェイソン・ステイサムがいることもあり、決して大きくはなく、出番も多いわけではないのですが、話題性として、故ポール・ウォーカーとの一騎討ちが本作の見処のひとつにもなっています。元傭兵という役どころの彼は中盤のほかクライマックスでもポール・ウォーカーと一騎討ちを繰り広げていますが、あっけない後半戦と比べ、中盤戦では狭いトラック車内での素早い攻防戦が見処です。反対にこの車内だからこそポール・ウォーカーも戦えたとも言えますけど。
動画はこちら



第9位は
『イップマン外伝/マスターZ』


でございます。

主演は『イップマン継承』で本家ドニー・イェンのラスボスとして君臨したマックス・チャン。本作はその彼を主人公にしたスピンオフ作品でございます。
しかしスピンオフとはいっても共演陣は豪華でミシェル・ヨーデイヴ・バティスタが出演。ジャーはヨーに雇われた謎の殺し屋役として特別出演しております。
特別出演ゆえに出番は少ないのですが、主演であるマックス・チャンとの一騎討ちは用意されており、短いながらもスリリングなムエタイ対詠春拳の攻防を見せてくれています。
未知の格闘術ムエタイを相手にどう詠春拳が魅せるのか?完全決着ではないのが残念ですが、それでもこの数分はかなりレベルの高い戦いであるといえますね。
動画はこちら



第8位はこちら
『マッハ弐!!!!』


でございます。

デビュー作の大ヒットを受けてジャーが自ら続編を企画。その舞台はなんと昔の戦乱時代のタイ王国という壮大な時代劇アクションとなりました。嫌が上でも期待値の高まった作品でしたが、途中で金銭トラブルやジャーが消息不明となったり、さらには途中出家して映画界から姿を消すなどのトラブルが続発。それでも還俗してようやく仕上がった内容はその期待に応えられる評価にはなりませんでした。
アクション自体はムエタイにこだわらず、日本刀やカンフー、などアジア国際色豊かな格闘技を駆使して、ジャーのポテンシャルの高さを発揮したものとなってはいるものの、クライマックスの戦いでは敵に破れ捕まったシーンで終わるなど不完全燃焼感がハンパありませんでした。
見処はやはりクライマックスのガルーダ一味との死闘でしょうか。最後こそ敵の刺客に捕まってしまいますが、かつての師匠たちとの息継ぎせぬ連続の一騎討ちはかなり見ごたえ十分。そこにゆっくりとスローモーションを多用してハイレベルな技を見せつけてくれています。最後に敗北して捕まえられなければねぇ(^^;
動画はこちら



第7位ですが、こちら
『バトルヒート』


でございます。

本作はジャーがハリウッドに進出して初のダブル主演作品。ではもう一人は誰かというと人間核弾頭ことドルフ・ラングレンでございます。
アクション界でも有数のレジェンドとの激突が期待されたのですが、残念ながらラングレンとの一騎討ちはほぼなく、途中から共闘となります。一応それぞれに宿敵が用意されていて、ラングレンにはリアル猿の惑星ロン・パールマン。ではジャーのお相手はというとなんとマイケル・ジェイ・ホワイト
クライマックスでは一騎討ちがありますが、とにかくマイケルのパワーとテクニックのポテンシャルが高すぎて、ジャーの飛び膝をハイキックで迎撃するなど過去最強といっても過言ではないかも。どうもムエタイの打撃はデカイ外人には効きにくいという路線を作り上げたのもこの辺りの影響なんでしょうか?
マッチアップは非常に見応えあって期待値が上がるのですが…
その二人の戦いの結末はこちらの動画から



さて前半戦ラストを飾る第6位はこちら。
『マッハ参!!!!』


でございます。
ハイレベルなアクションを構築しながらも大不評をよんだラストシーンから数年。これを回収するために作られた『マッハ』シリーズ最終章にして完結編となります。
お話し的にはかなり哲学的で仏教の学問めいた感じが多いのですが、そのなかで繰り広げられるアクションシーンはさすがの仕上がり。
特に格闘シーンとしての見処はクライマックスにおける最凶の敵カラスとの一騎討ち。
前作で敗北したカラスはなんと王を謀殺して、自ら暴君として君臨。ジャーは囚われた身となりながらもそこから脱出し、戦いを収めるための最終兵器として未開の地で働く女性や仏像からヒントを得て、最凶のカラスの暴走を静めるため一騎討ちに挑みます
ちなみに最凶の敵カラスにはジャーの弟弟子であるダン・チューボンが演じております。この二人の繰り広げるクライマックスの一騎討ちはジャーの苦戦ぶりそして派手な決闘含めてこの順位とさせてもらいました



いかがでしたでしょうか?
気になる作品はありましたか?
ハリウッドに進出後のトニー・ジャーは個人的にはまだいまいちブレイクしきれていないというか、ムエタイの凄みがなかなか浸透していかない無図痒さがありますね。
彼自身のポテンシャルをいかした作品が上位にきているのか、果たしてどんな作品なのかきになるところですが、そこは近日作成予定の後半戦を期待していただくとして、ジャー一騎討ちシーンベスト10前半戦ここまでにしたいと思います。

後半戦をお楽しみに🎵

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