レトロゲーム好きの皆様、そしてかつてのゲーマーの皆様こんばんは。
学生から30代にかけてゲームセンターをこよなく愛し、通っていたゲームセンター狂のいわしでございます。

私がかつて熱中しやりこんでいた有名からマニアックなアーケードゲームを紹介し解説して懐かしむ『レトロゲーム探訪』シリーズ。
今回紹介しますのは90年代、2D格闘ゲーム界でカプコンと覇を競った『SNK』系からです。

スト2で爆発的なヒットとなりアーケードゲームの格闘ゲームで独り勝ちかと思われたカプコンに『複数ゲームが内蔵されたゲーム筐体』としてゲームセンターのみならず、駄菓子屋やデパートの休憩所などにも簡易に設置されたのがSNKのアーケード筐体でした。
中でも格闘ゲームはカプコンの格闘ゲームのエッセンスと操作性を備えつつ、カプコン作品にはなかった『ストーリー性』を入れ込んでいて、キャラクターへの没入感を深め人気を高めていました。

そんな数多くあるSNKの格闘ゲーム作品シリーズのなかから特に個性の強めなこちら

『ワールドヒーローズ』


を紹介しましょう。

端的にいうとこの格闘ゲームは歴史上の偉人と現代の有名格闘家モデルたちが一同に会して一対一の戦いを繰り広げるもの。
そのキャラクターは8人から選ぶもので、同キャラクターとの対決はありません。
そのセレクトキャラクターたちはこちら。



歴史的偉人からは『あくまで』モデルとしてはいますが、服部半蔵や風魔小太郎といった忍者からジンギスカンやラスプーチン、ジャンヌダルクといった面々。
迎え撃つ現代のヒーローはブルース・リー、ハルク・ホーガンといったもの。
大まかなゲーム自体のストーリーもありながら、各キャラたちのストーリーやキャラクター同士のライバル関係なども描かれていて、このあたりSNKらしいキャラへの没入感に導いていました。

基本の操作は筐体なある4つのボタンがあるうち、AからCまでつかい、Dボタンは使わない。
この3つがそれぞれパンチ、キック、投げに対応していてボタンの押しの強さによって強弱の技が変わっていきます。
さらに任意のレバーでコマンド入れてボタンを押すとそれぞれに必殺技が発動。


基本となるゲーム性はカプコンのスト2システムを拝借していて、キャラクターこそオリジナルながら使う技はどこかで見たような技ばかり。
さらに本作品のスタッフはゲームだけでなく、漫画や映画からもインスパイアされたものが多く、J・カーンの必殺技はその姿形からして某『北斗の拳』の獄長ウイグルのそれと同じ。
現代のヒーローキャラクターはそのモデルに分かりやすく寄せた技を必殺技として起用しています。

ただしそのバランスや操作性においてはキャラクターによって、かなり落差があって例えばジャンヌダルクの似キャラ『ジャンヌ』の必殺技『フラッシュソード』は性能が強すぎてハルク・ホーガンの似キャラマッスルパワーは近寄ることすらできず殲滅させられるほど。


私いわしがこの作品と初めて出会ったのは近所のおもちゃ屋の二階屋根裏スペース。
なぜかここに2つネオジオ筐体が入っていて合計で8つのゲームができるようになっていました。

100円で2クレジットできてしかも並び方から対戦はできない感じだったので、よく100円両替してじゃらじゃらいわせながら練習に励んだものでした。
最終的には全キャラクリアができるようになっていましたが、当初クリア中心に使っていたのはブルース・リー似のキャラ『ドラゴン』。
パンチ連打で発動する『百烈拳』に上下キックという簡単コマンドで発動する『ドラゴンキック』と使い勝手もよく、サクサクと進んでいきました。

ドラゴンキーーック‼️

最終ボスは液体金属の生命体『ギガス』で、モチーフはシュワルツェネッガーの名作『T2』の宿敵T-1000のアレ。
8人のキャラクターに変身し、ここで運があれば同キャラ対決というのもあるかも。

大ヒットゲームでまあまあ認知度もあるせいか結構家庭ゲームへの移植も多く、スーパーファミコン版をはじめとしてその移植再現度も高め。
なんと近年においてもPlayStation4やNintendo Switch、さらには携帯用ゲームにまで配信されるなど20年以上たった今でも変わらぬ人気の高さを誇っています。

ちなみにですが、後々に近くのゲームセンターにも導入されたのですが、その頃にはもはや全キャラクリアを仕上げていた後で、乱入対戦の時には対戦キャラ人気No.1及び強さNo.1とゲーム雑誌で挙げられていたジャンヌをラスプーチンの変態技で恥辱敗退させるということもしていて、近所のガキんちょたちは畏れて乱入してこなくなっていました(笑)

この後追加キャラに新システム導入したりとシリーズ続編は独自の進化をとげていくのですが、それはまた次回以降の探訪シリーズで。
続編シリーズもかなりやりこんでますのでね(^^;
それではまた次回まで。


操作性…★★★

スタッフはかなりパク…いやインスパイア依存過ぎ度…★★★★

レア度…★★

評価…★★★★
(対戦バランスはヒドイがストーリーモードなら楽しくできるやり易さは魅力的か)