レスミルズ好きの皆様こんばんは。
続々と梅雨明け宣言がでて、いよいよ2023年の夏本番といったところですがいかがお過ごしでしょうか?

梅雨明け間近といいながら宮崎含め九州はまだその気配はなさそうでやきもきしているところでございます。
そしてこの時期、コンバッターにとって最大の敵である『湿気』との戦いも本格化。冷風の効いてないスタジオでコンバットやろうものならまるでシャワーを浴びたかのようなびしょ濡れ具合なのですが、そんなハードさでも達成感は感じれちゃうからやめられないんですよね~。

さて、そんな中先日の『ボディパンプ125』に続きまして今回は『ボディコンバット95』の感想&解説日記をお届けしたいと思います。
もちろん専門家ではない1マニアの感想、解説なので温かい目でみてくださいませ。


BC95-1a

ウォーミングアップ上半身。
久しぶりに明るいラテン系の楽曲で始まるシリーズのオープニング。
コンバットスタンスからスタートするこちらは久しぶりにガードのコリオとなる『ボブ』が登場。前半ジャブ✕16のあとにまずはジャブ、クロスからガードポジションとなるホールド。これを基本として8セット後、ホールド部分をガードして少し下に沈む『ボブ』へ移行し8セット行います。
次は左右フックからのジャンピングジャックを8セット後にフロントスタンスへ。
そして今回のウォーミングアップの目玉となるコンビネーションが登場。
ウォーキングジャブ✕2からのジャブ、スクワット、ヘッドジャブの動作。
慣れ親しんだコンバッターだとついこの上下上の動きはジャブやりがちですが、今回は下はスクワットでパンチは打ちません。
そしてヘッドジャブですが、狙いは相手のおでこ辺りを参考に。スクワットの動作を利用してのホップジャブもオプションとして入っており、2巡めのコンボからは気持ち最後のヘッドジャブはフワッと飛びながらの感じで。このコンボは実戦的ではなくあくまでフィットネスとしてのコンビネーションですね。最後はカッコよくAフレームで決めましょう


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ウォーミングアップ下半身。
まずは早々の左右トリプルニーからスタート。
新ムーブこそないですが、基本的なキックのコンビネーションは入っております
全体的なリズムは一定しているので一つ一つのキックのコリオの動作、インパクトの瞬間をキッチリ決めてくるとより可動域もあがり、良いくらいの心拍数アップに繋がってきます。個人的に気を付けたいのがサイドキックからのパルスのコンボ。ここで改めてサイドキックの基本を確認して、太ももを入れ込んで、蹴りだし、そして再び入れ戻すという一連の動作をしっかりと押さえておきましょう。


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コンバット1。
シリーズのなかではアグレッシブなコリオが目立つナンバーです。
その最たるものとなっているのが二つのコンビネーション。
まずはジャブ✕2、フック、ダブルニーのコンビネーションを経て出てくる1つ目のコンボが、バックニー✕6からのパワーニー。
イメージとしては膝蹴りを6発入れ込んで止めの膝蹴りを突き上げる感じでしょうか。
オプションとしてこのパワーニーをホップニーに変えることもあり、更なる強度ジャンキーなら非公式ですが飛び膝蹴りイメージのジャンプニーなんてのもありかもです。
もうひとつのコンボはこの後に出てくる『クロー』を軸にしたもの。
クローも久しぶりに登場しましたが、要は相手の肩口から斜めに爪で引っ掻き下ろす猛獣をイメージしたワイルドなコリオです。
最初はクローだけゆっくりと2回、そのあと4回したあとに
クロー、ラウンドハウスキック
のコンビネーションとなります。
身体を前に行く動作のクローと後ろに行くラウンドハウスキック。この前と後ろへの体重移動がこのコンボの精度を上げるコツです。個人的にはクローで振りかぶったあとに身体を回し込んでいく感じでラウンドハウスキックをすると遠心力もあって動きやすくなります。その分勢いで身体が流れないようにしないといけませんがね。


BC95-3

パワー1。
大まかには二部構成となっていて、前半は左右ジャブ✕2、左右アッパー、ジャンピングジャックのコンビネーション。
ランからスタートして始まるこちらはいうなればちょっと懐かしさを感じるオーソドックスなパワートラックのコリオです。
これを8セットした後、これまたパワートラックらしい左右ジャブ✕32ラッシュ。
そしてこれを手を変えてもうワンループ繰り返します。
後半はコンバットスタンスに変えてからの左右ジャブ✕2からの左右フック。
これが基本コンビネーションとなりまして4セットあとはコンビネーションあとに足を斜めに踏み込む『ピボットステップ』が久しぶりに登場。
最終型はステップしながらジャブを打ち込む、コンビネーションを4セット。そして仕上げとなる左右ジャブ✕32でフィニッシュとなります。途中のピボットステップがなかなか動き辛いとこもありますが、コツとしてはピボットステップの時は肩を入れ込んでみるとなかなか形的にはまってきますよ。


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コンバット2。
コリオにおける目玉トラックといえるこちら。
全体的にはゆっくり展開するため、勢いというよりは一つ一つのコリオをしっかり安定してできるかが鍵となります。
まずはフロントキックからスクワットのコンビネーションを8セット。
このコンビネーションを基本として次は
フロントキック✕2、その場パルスへ。
そして最終型はフロントキックロー、フロントキックハイからのパルスとなります。これを4セットしてまた最初に戻り、基本コンビネーションからリスタートとなります。
この流れをすると繰り返した後、フロントスタンスに変えてから力強い空手のコリオへと移行します。
公式には名曲『フェニックス』以来となるダブルロークロスブロックからのダブルリアエルボー、ダブルロークロスブロックからのサイドキックが見せ場。このサイドキックは力強さを見せるため一旦インパクトのとこで止めてみるとしまって見えますよね。
そしてまた三度基本コンビネーションへと戻りますが、最初から最終型で行い、5回目からはフロントロー、ハイのあとにシザー✕2これを4セット行うことでより強度をアップさせていきます。


BC95-5

パワー2。
今回は前半と後半の二部構成となっており、全てのコリオにオプションとしてのコリオがついています。
前半はプッシュアップから。
2&2のカウントでプッシュアップ✕8、その後プッシュアップしてからの片足でマウンテンクライマー。これを交互に行います。
ちなみに腰が悪いとか、体力的に厳しいという方にはオプションがあり、プッシュアップ時には合わせてスクワットを。マウンテンクライマーにはスクワットから交互にニーをといった具合。この流れを二回行い、スタンディングにポジションチェンジ。
ランをしながら次第にコンバットスタンスへと移行すると左右ジャブ✕2からのジャブ、スーパーマンパンチのコンボへ。この8セット後に再びランをした後はこのシリーズ最凶の強度を誇るコンビネーションが登場します。
まずは通常のスプロールを8回。
その後は先ほどのパンチコンビネーションを入れてからのスプロールコンボへ。ハードオプションをつけるとスプロール時にタックジャンプなどのアレンジをつけると更に強度はヤバくなることでしょう。
ちなみにこれは厳しいという方にはオプションがあり、スプロール部分的にそれぞれ8回のうちの4回はジャック、後半をスクワットからの片手タッチで代替しています。
とにかく1セット16回にわたるスプロールが強烈です。そしてここが全体的に体力勝負の山場といえるでしょう。
ムリせずオプションも手ですが、やはり強度マスターならば全クリア目指していきたいもの。完遂すれば一皮違った達成感が得られるんじゃないでしょうか。


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コンバット3。
全編にわたってカポエラムーブ溢れるトラック。
ハーフランジからのシャッフルとリカバリーを図りながらもしっかりと動いていきます。ハーフランジはその後、顔を防ぐように避けるカポエラ独特のムーブである『フォワードフェイシングエスキーバ』へ変化、よりダイナミックな動きになります。
エスキーバからのシャッフルを左右へ2回繰り返した後はパルスランジからのスイッチランジとなります。
左右1セットずつ行ったあとはフロントスタンスに構えてパルススクワット、10回の後に更に深く床タッチしながらのパルススクワット8回で締めとなります。
キックこそでてきませんが、疲弊した下半身に更に鞭を入れるかのようなハードなランジ、スクワットのあらし。間違いなく終わる頃にはつりかけるくらい足がパンパンになるはずです。
反面ゆっくりした曲調なので前曲で上がりまくった心拍数を落ち着かせることはできます。ここである程度落ち着かしてからクライマックスとなる次の曲ムエタイに備えましょう。


BC95-7

ムエタイ。
インパクトのある題名そして楽曲内容、間違いなく近年のコンバットのムエタイナンバーでヘビーユーズされるであろうナンバーです。
途中の日本語台詞なんかは燃えどころか萌え必至ですね。
楽曲自体はインパクト強いですが、コリオ的には結構オーソドックス。
基本コンビネーションとなる左右ジャブからのサーキュラーエルボー✕3これを4セット行ったあとはこのコンビネーションに左右ダブルニー
が追加されます。
この後はランニングニーの連続10カウント。
後半はクライマックス向けてテンションあげていきます。
まずは休まず、コンバットスタンスからのプライオプッシュ、そして最終型はそこにムエタイプッシュキックを追加、最後は走り抜けるようにランニングマンニーでフィニッシュです。
とにかく曲のテンポの速さにあわせてのコリオなのでノリ重視。コリオ自体はジャンプニーとかもなく、比較的緩めに感じられるコリオ内容なので、ここでリカバリー図るのも手です。
前述したように曲の派手さに比べてコリオはおとなしめなので、最後の基本コンビネーションからの左右ダブルニーをジャンプニーにかえることで心拍数爆上がり。ジャンプニストの皆さんはこの辺りくらいでハードコアチャレンジしてみるのもいいかも。


BC95-8

パワー3。
ここ最近は以前ほどの追い込み系が控えめになっているような気がするパワー3トラック。
さて、今回はというと……
ショルダーストレッチから軽くランでスタート。
まずはフロントスタンスにセットして
左右ジャブ✕4からの左右ダブルフックのコンビネーション。これが基本コンビネーションでこれを4セットあとにダブルフックの2発目をパワーフックへ移行して4セット。このパワーフックは身体ごと持っていくくらいの勢いで。その後は左右ジャブ✕32のラッシュでハンズアップして前半終了。
その後後半はコンバットスタンスへ移行し、ジャブ✕24、さらにステップジャブ✕16、そしてジャンプジャブ✕16へと昇華。
そしてこのパワートラックのメインディッシュであろうコリオへ。
それが、移動しながらのジャンプジャブ✕2、ヘッド、ボディ、ヘッドのトリプルジャブ、ランバックというコンビネーション。
これを4セットあとにまた左右ジャブ✕32でフィニッシュとなります。
あとはこれをもう片方のコンバットスタンスでリピートです。
注意点となるのはステップ、ジャンプジャブにおける足の上げと高さを変えたトリプルジャブでの明確さ。トリプルジャブの高さはスクワット効果も見込めますし、ジャンプジャブの足上げはクランチ効果もあるので単に流すだけではもったいないところ。意識的にやっていくと意外に強度も上がってきますよ。


BC95-9

コアコンディション。
今回は3種目限定。まずは基本となるクランチから。2&2のカウントでゆっくりとしっかり上げるのがコツです。
そして次が背筋(バックエクステンション)。久しく出てませんでしたねうつ伏せから身体を起こしつつ、キープして揺らすことで更なる強化を図ります。
三種目めはツイストクランチ。肘と膝をクロスで着かせるように捻ってクランチします。
最後は足先と手を伸ばしてタッチしてハードに仕上げます。
目まぐるしく移行してくるので、注意です。
楽曲は80年代ディスコの人気曲、リック・アストリーの『ネバー・ゴナ・ギブ・ユーアップ』を大胆フューチャーしたヒップホップナンバー。レスミルズのコンバッターの最多層であろう40代後半から50代には懐かしさを感じながら楽しめるのではないでしょうか?


BC95-10

クールダウン。
比較的今回は型もなくオーソドックスな内容です。背筋での影響も考慮してか、腰のストレッチが入っているのが特徴。
下半身中心のストレッチが多いので、たくさんたまったであろう乳酸の解消に勤しんでください。


いかがでしたでしょうか?
今回もなかなかにインパクトの強いシリーズでしたね。

全体的にみると強度的にぐんと上がってくるのがコンバット2とパワー2そしてコンバット3のくだり。
ジャンプキックのような激しさはないのに関わらず、常に体幹バランスが必要となるフロントキックの連続は結構ハードでして、形よくしようとすればするほど、体幹、腹筋などへの刺激が高まります。そしてスタミナが削られていくわけです。
5曲めは構成こそ分かれていますが、先の4曲めのダメージからのプッシュアップ、そしてマウンテンクライムでどっと滝汗必至。その流れのまま始まるスーパーマンパンチからのスプロールコンボの連続はその前のスプロール連続からの蓄積もあって慣れないうちは完遂は難しいでしょう。心拍数も爆上がりでとてもじゃないですが、落ち着いて呼吸しながらというのはなかなか難しいですね。
そしてアクティブリカバリーと位置付けされている6曲めですが、確かに動き自体はゆっくりめなんですが、やたらとランジやらスクワットやらと下半身への更なる追加ダメージが多いので、疲労度はまだまだ上がります。

そしてやっぱり目にはいるのは、7曲めのムエタイ。その楽曲のインパクトの強さからコリオは分からなくても曲で覚えているという、まさに今回のシリーズの顔とも呼べるナンバーです。ただコリオ自体はそんなに強度が強いわけではなく、淡々としているので普通にやると物足りなさを感じるかもしれませんね。
まぁ楽曲人気の高さは近年でもトップクラスなので、ミックス時期でも多用されそうですけども。

ラストパワーは今回も調整的な感じで、ハードさはあまり感じられず、物足りなさを感じました。ひたすら打って打って打ちまくる昔のラストパワーが懐かしいですな。

インストラクター人気の高い2曲めのクロー&ラウンドハウスキックのコンビネーション。やっぱりこう派手な動きのコリオの組み合わせっていうのは素直にテンション上がりますよね。もちろん個人的にもお気に入りなのですが、調子にのって多用するとこの後に控える4曲め以降で地獄をみることとなりますのでご注意を。

そんなこんなで残り少ない新曲シーズン。
何か参考となりそうならぜひ捉えて頂いて、モチベーション維持の糧としてもらえれば幸いです。
それでは今回の解説・感想日記はここまで。
また次回シリーズでお会いしましょう