壺井栄作の『二十四の瞳』は、瀬戸内海の島の小学校を舞台にした
12人の子供とその担任大石先生の物語です。
戦争の足音が忍び寄る1928年(昭和3年)から終戦後までの
18年間を描いています。
昭和の初めは、日本は、まだ貧しい時代で、
没落したり、貧しい生活の中で母親を亡くしたり、奉公に出されたり、
男の子の多くや大石先生の夫は、戦地に赴き帰らぬ人となります。
命は助かったものの、視力を失った人もいます、
この作品は、静かな、しかし、しっかりした反戦映画であり、
プロレタリア文学者、作家壺井栄さんのはっきりとしたメッセージが
伝わってきます。
じっくり見たい作品です。
8月のこの時期に、
終戦記念特別企画として、制作・放送されることに、テレビ制作局の
良心を感じます。
1954年に、木下恵介監督、高峰秀子さん主演で初めて映画化されましたが、
高峰秀子さんの大石先生も、可愛い子供役の役者さんもとてもチャーミング
でした。
その後、田中裕子さんや黒木瞳さん主演でテレビ放映されましたが、
今日は、松下奈緒さんの大石先生に期待です。
高峰秀子さんの映画は、約2時間40分の当時としては長尺の映画
でした。
というより編集して収めたのがその長さであり、
これ以上はどこもカットするところができないという、
戦争を伝える、木下恵介監督のメッセージも伝わってきます。
今日のTVは、2時間10分の放送帯ですが、
CMも入りますし、映画でのエピソードのどこをカットし、
どういう思いの結末に導くか、制作陣の力も試されます。
というわけで、ギンタロー。は、この後2時間、TVの前です。