先輩が闇堕ちしそうな件 | 記録

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自分のため、書きたいときだけ日記をつけます

"いつもの"とは、おジャ魔女でいうドド的な妖精とでも思ってください

私の愚痴を成仏させるのに付き合ってください。



高校時代の先輩が闇堕ちしそうだ。

こんなにもわかりやすく不幸に(と他人が言うの はおこがましい上に大変失礼だが)なっていくものなんだ、といっそ感心するレベ ル。 


先輩の状況をざっくり説明すると、私の高校の部活 の1学年先輩で、3浪のため社会人歴は3年目。

5人家族、3人きょうだいの真ん中で、 病気がちなお姉さんと障がい(多分身体の方、級までは知らないが手帳あり)を持っ ている弟さんあり。

ご家族は小さな工務店を経営されており、お母さんは専業主婦。 小さい頃から「家族は助け合うものよ」「だからAちゃん(先輩)はお姉ちゃんと弟 くんのことよろしくね」と言われて育ってきた、根っからの頑張り屋さん。

そもそも の浪人の理由も、お姉さんの病気を治すために医者になろうとしたが、数年間の浪人を経た後にやっぱり医学部合格は難しく(まあうちの高校のレベルじゃほぼ無理だろうな)、全然別の分野(金融方面)に舵を切った経緯がある。


赤の他人としては見守る他なかったのだが、彼女のことは人として好きだったので ずっと応援していた。3浪&大学院2年を経て、地元の銀行に就職されたと聞いたとき はなんだかこちらもほっとして、お祝い会を開いたりした。



しかしこの度なんと、ご実家の工務店を継がれるのだという。理由はお父様に泣きつ かれたから。

お父様は本音では自分のお店を子供に継いでほしかったが、病気がちな 長女と障がいのある長男に任せる選択肢はなく、真ん中の先輩は女性であること+金 融方面に進んだことから、工務店の現場仕事をさせるのを一旦は諦めていたそうだ。 

しかし60代半ばにして脳梗塞で倒れてしまい、手足の麻痺が残ったためこれまで通り の大工仕事ができなくなり、でもまだ現役で仕事をする気満々だったためにお店は絶 対に畳みたくなくて、先輩に泣きついたというわけだ。 


先輩も断ればいいものを「お父さんを見捨てられない」と、やっとこさ入った地銀を あっさり退職して今まで全くやったことのない工務店の仕事を引き継いでしまい、顧 客の対応や図面の引き方を学んだり、現場でセメントの管理をしたりしているのだと いう。

で、お父さんを助けられてさぞやりがいがあるのかと思いきや、「仕事がつら い」「お客さんが横柄」「お金を払ってもらえない」「なんでこんな世界にいなきゃ いけないんだ」とツイッターでもインスタのストーリーでもぼやきまくる始末。 

えっ、自分で銀行に辞表を提出したんじゃないの…?自ら望んでお店を継いだんじゃ ないの…?

あまりにも愚痴がひどいので、一時期ミュートにしていたほどだ。



苦労はこれだけでは終わらず、お父様が倒れた翌年にはお母様とお姉様が相次いで倒 れ、二人のお世話をしつつ工務店の仕事をしていたのだという。

「私なんてもう長く ないわよ」とこぼすお母様を励まし、

「あなたみたいに健康になりたかった」と嘆く お姉様に寄り添い、

「ここはこうしろと言っただろう!」とお父様に叱咤激励されな がら。 


さらに就職した弟さんの金遣いが荒く(?)、一般家庭には不要な高級車を何台も勝 手に契約してしまうので、そちらの借金にも追われているのだという。

 で、結婚を前提に大学時代から付き合っていた彼とは別れたそうだ。理由は彼の仕事 を鑑みずに「私と結婚するなら私の家族も一緒に面倒見てくれなくちゃ!仕事を辞め て福岡から関東に来て!」と迫ったから。



そんな話の顛末を、このあいだ数年ぶりに会ったときにされて、もはやどこからツッ コんでいいのかわからない。

家族を見捨てないのは立派だけど、それ以前に超大切な ものが抜け落ちてないかい…?

会った瞬間に「老けたな」って思っちゃうほど容姿が 変わってたけど、こういう経緯だったのかい…??? 


しばし呆然とした後、何かの役に立てばと思って、引き寄せの法則を軽〜くおすすめ した。ちょうどめっちゃわかりやすい講座を受けていたので(ミサンガムーンさんと いう会社員実業家、アサギストの一人)。

なんだか、ここらで本気で方向転換してお かないとこの人ヤバそうだなと感じたのと、彼女の周りには彼女の幸せを考えてくれ そうな人間が一人もいないのでは?と危惧したからだ。

彼女にLINEしたのは公式サイトのURLと、「無料で見れるところまで、気が向いたら 読んでみてくださいね〜」くらいの内容。引き寄せの基本は自分の本音を認めること なので、「これで何かに気づいてくれたらいいな〜」とお節介ながらに思っていたこ とは認める。



そうしたらどうだろう、こんな病みメッセージが返ってきてひっくり返った。 


「私のことを可哀想だと思っているんだ。そんな人だとは思わなかった。

あなたには 何も辛いことがないから私の気持ちは分からないと思う。あなたから見たら何も持っ てない不幸な人に見えると思うけど、私はとても幸せだし人生に満足しているんだか らね。 


私は、見かけの美しさや、お金や、名声や権力や、社会的地位や、物なんか欲しくな い。自分の経験から得られる自分の心の成長だけを欲しているの。

そういうものは他 人から教えてもらうんじゃなく、自分で考えて行動して経験しないと得られないし、 自分で得たものでないと私は満足しないから。 


ここ数年とても辛くて、自殺も考えたりもしたけど、だからこそ、自分が既にどんな に幸せかわかった。

私には仕事があるし、ご飯を食べられるし、雨風しのげる家があ る。アイドルや読書や刺繍や、土木の勉強もあるし、悩みやストレスだって、私に とっては大切なものなの。 


私の幸せは私が作れるので、こういうものはもう送ってこないで。私には不要なもの だから。

私のことは心配しないでください。」




や、病みすぎ〜〜〜〜!!!!!! 


そういうところじゃん!

そういうところがあなたをその道に追い込んでるんじゃん! 


見かけの美しさや、お金や、名声や権力や、社会的地位や、物質的な豊かさを全て 「いらない!」って拒絶するから、31歳にして白髪がたくさん出てきて、肌が荒れる ようになって、実家のお店は経営難で、弟さんの借金を返さなきゃいけなくて、自分 のキャリアも自ら手放したんじゃん! 

可愛くて、お肌ピチピチで、貯金がめっちゃあって、みんなに一目置いてもらえて、 しっかりした職に就いていて、欲しいものが何でも手に入るなら、そっちの方がいい じゃん、シンプルに! 


ていうか、より良い生き方も心の成長も、人に教えてもらえばいいじゃん!

色んな人 生を生きてきた色んな立場の色んな人の意見を聞いて、その中から良さそうなものや 自分に合ったものを選べばいいじゃん!

偉人伝とか読めばいいじゃん!


 既に幸せに囲まれていることやそれに感謝することと、もっと素晴らしい人生の可能 性を信じて扉を開いていこうとすることは矛盾しないじゃん! 


まさか、自分の幸せについて1回も本気で考えたことないんか?

幼少期は分からな かったかもしれないけど、3浪してる間や就職・離職のタイミングで、せめて結婚が ダメになった時点で、自分の人生プランについて一度も思いを馳せなかったんか? 


そんなだから両親もきょうだいもみ〜〜んな、あなたにおんぶおばけなんじゃない か!

おんぶおばけしていることにすら気づいていないんじゃないか! 

確かにあなたのことを可哀想だと思ってるけど、それはあなたの境遇に対してではな く、あなたがあなたの人生の主導権を放棄していることに対してだよ!

 おっしゃる通り、あなたの幸せはあなたが作っているし、あなたの不幸はあなたが 作っているよ!



あと1つ言わせてもらえば、私のことを“全部持ってる恵まれた人”みたいな言い方 してるけど、私のこれまでは全然平坦じゃなかったよ!?

私が受けたいじめも自殺未 遂も貧困も母親との確執も父の死も介護も性被害も、ねぇ先輩、知ってるはずじゃな かったっけ!?忘れちゃった!? 




……と言いたかったけど、もうなんだか、関わると疲れそうなのでやめました。

その 代わりここで吐き出しました。南無三。私の思いよ、成仏してほしい。 




この例から学ぶべきことは、まず、その人の幸せも不幸も、かなりの割合でその人が 選んだものだということ。 

そして、どんな言葉も、受け取る準備ができていない人には届かないということ。 

さらに、自分でいっぱいいっぱいになると、他の人がみんなチートで幸せそうに見え てしまうということ。その人の辛さが見えなくなるということ。 



気怠い疲れを残して、この一件は幕を閉じました。

もっとエネルギーの高い人を、自分できちんと選んで関わることにします!!!