めちゃモテ委員長、とても良いです | 記録

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なんとなく思い出して、
「極上!めちゃモテ委員長」
を読みに漫画喫茶に行ってきた。

この作品は、15年以上前にちゃおで連載され、アニメ化もされた人気作品なのだけど、
何がすごいって主人公の設定が従来の少女漫画の定説を覆しているのだ。

よくある少女漫画の主人公って、そんなに顔はかわいくなくて、クラスでも地味で、でもある日突然学校イチのイケメンに見初められて…というような、
いわゆるシンデレラストーリーだと思うのだが、
この作品の主人公・北神未海ちゃんは全くの真逆。

顔はかわいくて、スタイルは良くて、そんな自分をしっかりと自覚している女の子。
意中の彼にもちゃんと頼るし、甘えるところは甘えるし、素直だし、何よりメンタルが鬼強い。

それもそのはず、彼女も元々は普通の女の子、というか地元では名の知れたヤンキーで、しかし中学卒業時にフラれ、その理由が「俺のタイプって清楚な委員長タイプなんだよね」という心無い一言だったために美に目覚めたという過去を持つのだ。
そこから一念発起して自分の力で美を成し遂げた彼女。
きれいな肌も清楚な立ち居振る舞いも、全て彼女が自分の努力で手に入れたもの。
あまりにもかっこいい。


そのため作中では、弱気になって自分を卑下する周りの女の子にビシバシ喝を入れる場面が多発する。
私なんて、どうせ元から可愛くないから…
地味顔だから…
太ってるから…
にきびができやすいから…
といった卑屈な態度こそを、彼女は最も嫌うのだ。

何度も繰り返し出てくるのは、
「女の子はいつだって、
 自分の力できれいになれるんです!」
という名言。
迫力と説得力。
もしかしたら作者さんは、この言葉を全ての女の子に届けたくてこの漫画を描いたのかもしれない。



作者さんの意図通り、読んでいた当時もわくわくしたが、大人になってから読み返すと、改めて大切なことに気づかされる。セルフイメージががらりと変わる。
社会に揉まれて、加齢も人並みにあって、無意識に「まあこんなもんだよね」と諦めかけていた自分を、
未海ちゃんが叱咤激励してくれる。

何より爽快なのは、彼女自身の自己肯定感の高さだ。
まだ11巻までしか読めていないが、いくつか名言を書き留めておきたい。

「夏は女の子が最も輝く季節。
 でも私には関係ありません。
 だって私は、24時間365日輝いている女の子だからですわ!」

「私のヤンキーだった過去が知られようと、関係ありません。
 だって、今の私がこんなにかわいいことは変わりませんもの!」

「私は、めちゃモテ未海です♪」


リアルの世界で発言したらちょっと炎上しそうな言葉たち。
でもこのマインドで生きられたらどんなに楽だろう。どんな世界が見えるだろう。

病は氣から、意識は言葉から。
未海ちゃんを見習って、まずは「かわいいね」と言われたら「ありがとう!」と素直に喜ぶところからやっていこうと思う。