朝活の良いところは、余計な思考がうごめく前に、冷静な頭でいろいろなことに取り
組めることだと思います。
わたしの「朝活」は「=仕事」ということもあり、そもそもそれ自体がストレスになりかねないことがあります。
けれども、わたしは切迫した朝時間を、「心を整える時間」として上手に転換するように意識しています。
早朝出勤のよい所は、誰もいない職場で自分のペースで仕事のエンジンをかけていく事ができることです。これにはおそらく賛否両論があるかと思います。働き方改革の時代に、朝と言えども「残業」なのですから、本来であればそうならないことが一番よいのかもしれません。
とは言え、現実問題として、残業がついてまわるので、思い切ってその時間を「朝」に持ってくるようにしました。
夜の残業は自己嫌悪とストレスでしかありません。やらされている感や早く終わらせたい焦りが大半を占め、負の連鎖に陥って、精神的にわたしを追い詰めてきます。
「効率が悪くなってきたな…」と感じた瞬間に、思い切って仕事を諦める勇気も時として大切だと思いました。
そして、自分にストレスを与えないタイムスケジュールの組み立て方も必要だと思いました。
朝のスッキリした頭では、仕事の組み立てはスムーズにいきます。邪魔する思考がない分だけ、自分と向き合うには最適です。
わたしは朝出勤すると、まず職場の窓を全部開けて、部屋の空気を入れ替えて深呼吸をします。それから机の上を拭いて、机の引き出しの中を整理します。ポットのお湯が沸いたところでドリップコーヒーを淹れて、好きな音楽をイヤホンから流します。マスクにアロマスプレーを振りかけて自分だけの「香り」も楽しみます。
すると途端に職場が「わたし空間」になるのです。
だから、こっそりと「仕込む」ようにしています。
こうして仕事に対する抵抗感が緩みむと、「わたしらしく仕事する」に切り替わるのですから不思議です。
朝の手帳時間は、一日の仕事を俯瞰して組み立てるには最適です。雑音がないからこそ、自分の精神的な余白と向き合いながら仕事を詰めることができます。今日のメンタルに合わせて、空白を調整していき、一週間を組み立てる作業が、わたしには合っているようです。
早朝6時半に出勤して、職場内を整えて、手帳時間を過ごすのはだいたい30分と決めています。7時のチャイムが鳴ったところで、ゆっくりとエンジンをかけて仕事を淡々とこなしていきます。
出勤時間まで、1時間間半―
ここからが勝負の時間が始まります。
スイッチを切り替えて「丁寧な暮らし」を意識しても、現実ではストレス社会で働くわたしがいます。ニュートラルで仕事に挑むことが難しいのが現実です。それは私にとって、武器の一つも持たずに戦場に向かうのと同じ感覚です。
どこかで「働きマン」スイッチを入れなければならないし、どこかでそのスイッチを切って「わたし」を取り戻さなければなりません。
どういう働き方が自分に合っているのか探し出すことも、大切だと思いました。
長い時間をかけて、思考錯誤した結果――
上手なエンジンのかけ方を見つけていったような気がします。