重要なので再掲します。


●北朝鮮の暴挙について


みなさんご存じだと思います。北朝鮮による地政学的リスクが高まっています。


昨日、北朝鮮は、韓国が黄海上の南北軍事境界線と定める北方限界線に近い延坪島(ヨンピョンド)付近で、断続的に数十発の砲撃を打ちこみ、一部が同島内の軍施設や市街地に着弾しました。


韓国軍は応射して砲撃戦となり、韓国軍兵士2人が死亡、16人が重軽傷を負い、民間人3人が負傷という大変ひどい内容になっております。



北朝鮮は現在、金正日総書記から三男の正恩(ジョンウン)氏へと体制移行中であり、これに伴い、新政権の内部引き締めのためにこのような攻撃を行ったとも言われており、もし、それが本当であるならば、大変残念で、残酷な行いです。


他国の民間人を巻き込み、自国の政権を誇示するなど、常軌を逸していると思います。


今回の北朝鮮の行為には個人的に非常に腹立たしく思います。


この事件により、市場は動きました。


株式市場は下落、為替市場はドル高です。(有事のドル買い)


ただ、今回の件は米国を初めとして、国際社会も非難轟々で、北朝鮮はさすがにここから暴走するとも思えません。今日、明日くらいはこの地政学的リスクが株式等のリスク資産からのマネー逃避を招くと考えられますが、このせいで、市場のトレンドが変化するということはまったくないと考えます。


超短期的には確かにマイナスですが、株式市場に限っていうと、最近は少し過熱気味に上昇していたので、ちょうど調整の材料となり、むしろアク抜けする形になると思います。


北朝鮮がちょっと暴れたからといって、世界経済に影響を及ぼすことはありませんので、大きなトレンド、つまり、世界経済の回復、景気の回復、そして株式市場の上昇という流れに変化はないと考えます。



しかし、いずれにしてもこれ以上の犠牲者が出ないことを祈りたいと思います。