今日はちょっと、

備忘録とは違うのですが

記録?として残しておきたいのと、

いろんなご意見を聞きたいと思うことがあり。

とても長くなりますが、ご了承ください。




公開しないでおこうと思っていたのですが、

この4月から

新生活、新環境に身を置いていることを

何度か書いていました。

実はこの4月から学校に通っています。

アラサーも終わりに近付いている年齢なのに

今更?という感じですが、

今よくある学び直し?と言うよりは

新しい挑戦です。(いろんな意味で...)


割と特殊?な、

かなり専門的な学校なので、

本当にその専門科目しかありません。


とはいえ、

本当にちゃんと通えるのか(体力的に)、

ちゃんと授業が受けられるのか(視力的に)、

とても悩んだ上での決断でした。

学校側とも、入試を受ける前から

色々質問したり話し合いをしました。

学校側としても、

視覚障害者の学生はあまり経験が無いけど

職員で視覚障害者が居るし、

できる限りのサポートはします!

とのことでした。




4月初めに入学式があり、

すぐ授業が始まって早数週間。

初めの授業でクラスメイトの前で

病気で視覚障害があるということ、

授業中にiPadやiPhoneの拡大鏡を使うこと、

見えてないことが多いから

ご了承くださいということなど、

予めお話をさせてもらいました。


1週間終えた後にどんな状態か、

学生支援の先生とお話しました。


やはり他の学生のようにはいかないことが多く、

何倍も時間がかかります。

これはこうしてみよう、

それは時間かかりすぎてるから

周りに助けてもらおう、

それはこういう対策をしよう、

など授業面での対策を

色々と一緒に考えてもらいました。


入ってから

やってみないとわからないことばかりで、

始まって1週間で心が折れかけました。

いや、折れました。笑




わたしはこんなにも見えてないんだ、

スクリーンのパワーポイントって

こんなに見にくいものだったっけ?

この視力で勉強することや

授業を受けることの難しさや大変さを

痛感しました。

もちろん席は1番前です。

それでも見えないことの方が多いです。




そしてわたしが通う学校では

その授業のパワーポイントや資料を

レジュメで配布されます。

A4サイズで、

パワーポイントの場合は4スライド載っています。

フォントは10.5くらい。

見えるわけがありません。


授業によって、

文字や穴埋めする枠が大きいこともあります。

けど、ほとんどの授業が

フォントも図も小さい。

なので、授業が終わってから

全てのレジュメを

A4からA3に拡大コピーしていました。

色ペンで書いたらカラーコピーになるので、

コピー代もかなりかさみます。

でもそれはわたしの視力の問題だから

自分でなんとかしないといけないと

思ってやっていました。




早くも授業で小テストが始まり、

テスト前日に学生支援の先生から

「どのフォントの大きさなら、

 シートルーペとか無しで見える?」と

確認がありました。

小テストや試験では、

基本シートルーペは持ち込み出来ません。

とはいえわたしは、

メガネでどうこうできる視力ではないので

裸眼で読まないといけません。

見本を見せてもらい、

フォントサイズ18~20ptなら

なんとか見えそうということで、

小テストはわたしだけ

文字の大きいものが用意されることに。

とても助かっています。




ただ、授業のレジュメに関しては

全く見えなくて諦める授業もありました。

そんな時は、

早くも仲良くなったクラスメイトに

事前にお願いしておいたので、

LINEでレジュメの写真を送ってもらい、

帰宅してからA3に拡大したレジュメに

書き込むようにしています。

基本的にパワーポイントのスクリーンは

写真を撮っていて、

科目によっては録音をしたりもします。

(学校から許可されています。)


ただ、

帰宅してからその作業が毎日。

勉強まで到達しなくて、

作業で終わってしまうことが多くなりました。




これだと先行き不安すぎて、

クラスメイトにも相談しました。

何人ものクラスメイトが、

なぜ学校側は

A3でレジュメを用意してくれないの?

掛け合ってみた?話してみた?

と言うので驚きました。


わたしだけ特別扱いは許されない、

わたしのわがままなのでは、と

わたしは思っていたから。

小テストや試験は時間制限があるから

配慮していただけたとしても、

授業については自分で工夫すべきかと

思っていたから。


クラスメイトに後押しされて、

先日学生支援の先生に相談してみました。

理由も話した上で、

レジュメをA3でもらえませんか?と。

すると、

「わかりました、掛け合ってみますね!」と。

どうやら職員会議で話し合われることに

なったようでした。




その学生支援の先生に話した後、

わたしはとてもモヤモヤしました。

言わなきゃよかったかな、

中にはわがままって思う人も居るかも、

わたしだけが大変なんじゃない、

とか色々考えてしまって。

学校に行くのも気が重くなりました。


でも後押ししてくれていたクラスメイトに

話したことを伝えたら、

みんな話せて良かったと言ってくれて

吉報を待とう!

もしダメだったらわたしが言いに行く!とまで

言ってくれる人も居ました。

みんなとっても優しくて。


なのにわたしは、

なんだかずっとモヤモヤ。

授業も辛くてしんどくなるほど。


なので思い切って、

翌日に別の女性の学生支援の先生に

胸の内を話してみることにしました。


昨日○○先生にお話したこと、

お話してからモヤモヤしてること、

なぜモヤモヤしてるのか、

今こんなことに困ってる、など

お話しました。


先生は親身になって聴いてくださり、

こんなふうに言いました。

「まずは、こんな大変な思いをしてる中で

 思い切って入ってきてくれてありがとう。

 すごい勇気がいったと思うのよ。」と。

自然と涙が溢れてきて、

この先生に話して良かったと思いました。


「わたしはね、

 なーんにも知らなくてわからなくて、

 ちょっと調べてみたのよ。

 いつもAさんがバッグに付けてる

 ヘルプマークのこと、

 これって役所に行けば

 誰でも貰えてしまうのよね?

 だとしたらあまり効力が無い...」

と言われたので、

「わたし、視覚障害で

 身体障害者手帳持っています。

 視覚障害3級です。」と言うと、

血相を変えて、

「持ってるんや!だったらそれでいこう!

 それは権利だから!」と。


その先生は

わたしが授業中に

「明るく大きく」のアプリを使ったり、

シートルーペで懸命に見ていたりすることを

見てたそう。

それで以前、職員会議でどうにかできないか

提案してくださったそうで。

なんてこと!と思ったのですが、

この後に聞いた事でわたしは驚愕しました。


「会議で言ったのよ。

 Aさんが一生懸命シートルーペで見てたりするの、

 なんとかなりませんか?って。

 でも、他にも老眼とかで苦労してる人も居るし、

 Aさんにも出来るところまでは

 やってもらおうって言われて...」と。


実はわたしの通う学校は

社会人が多く、年齢層が高いんです。

40代以上がクラスの半分くらいで、

老眼の人もちらほら。

老眼鏡片手に授業受けている人も居ます。




驚愕したのが、

その老眼の人と一緒にされたこと。

初めての壁にぶち当たった感じというか、

初体験すぎて言葉も出ませんでした。


その先生は、

「明らかに老眼と病気での視覚障害は違うから、

 わたしからも言ってみる!」と

すぐにフォローしてくださいましたが、

そんな風に思っている先生が居るのか?と

ちょっと不信感を抱いてしまいました。




わたしのこの原田病での視覚障害は

老眼と同レベルなのか...




なんとも言えない気持ちで居ます。

おそらく今日が職員会議だったから、

明日以降変わるのか、

なにかアクションがあると思うけど

そんなことよりも

老眼と一緒にされたという現実は、

今のわたしには

心をメッタ刺しにされたようで

心が折れるとかいうレベルではなく、

哀しいです。

哀れです。




みなさんだったらどう思われますか?

同じ立場だったら...

たしかに老眼も目の障害というふうに

Wikipediaかなんかには書いてました。

でも、老眼は病気じゃない...

歳を取れば膝が痛くなるとか、

シワが増えるとか、

それらと同じじゃないかな?と思うけど

それと同じにされた気持ち。


わかりますか?




ただでさえ、

みんな同じようにいかなくて

悔しい思いをしているのに、

でも自分の新たな挑戦だからと

自分なりの努力でカバーしようとして

それでも困ったから助けてもらおうと

相談しただけなのに。

蓋を開けたら、老眼と同じだなんて...




これはちょっと、

このblogにどうしても残したくて、

あとご意見もいただきたかったので

長くなりましたが書きました。


コメントいただけると幸いです。




また備忘録はぼちぼちupします。




ではまた。