9月のBrush up Salonは…
西宮市内のArt de Vivre サロンでは、1月に「やさしい英語で日本文化」レッスンを行ったのを最後に、コロナの状況が深刻になりステイホームとなる中、5月までお休みしました。6月から毎月一回のペースで再スタートしています。講義のみなので、距離を取り、マスク着用で、充実の内容で皆さんと学んでいます。ちなみに9月、10月のテーマはインスタで紹介していますので、ご覧ください。
「Brush up Salon」の新規セミスターが2月からスタート予定でしたが、ランチを出しますので、夏までお休みと決定しました。やっと9月から、しっかりと対策を取りながら、レッスンも始めています。
1回のレッスンでは参加者を最大3名とし、講義中はマスク、手指の消毒も徹底しています。
ダイニングテーブルのセッティングは本来の位置よりゆったりと距離を取り、真正面にセットしないようにしています。料理作りにも気を配り、マスク着用、必要に応じて調理用手袋を付けて調理しています。
コロナ禍によって、密の中で、一緒にワイワイと会話しながら食事を楽しむとは、歓迎されません。私たちの食べ方は、大きく変化していきそうです。
新しく生まれたマナーのいくつかは、定着していくものもありそうです。
さて、9月のサロン報告をしましょう。
秋を感じさせるしつらいでお迎えです。演出の色合にもデイープでダークな色を加えます。
テーブルは、濃紺のクロスに茶色の織柄の入った和の趣きものを敷きました。ドイツ製の生地なんですが。
鉄色の位置皿をセットして、シックな色合いをベースカラーに選んでいます。テーブルフラワーに選んだケイトウ、紅葉を描いたペーパーナプキン、和紙を貼ったメニューカードの鮮やかなオレンジ色をアクセントカラーに、秋を表現しています。
ウェルカムドリンクは、テーブルのカラーと合わせて、アップルジュースの黄色とアセロラジュースの赤がグラデーションになるように、静かに注ぎ入れます。秋色に変わっていく葉の色を連想して作ってみました。味も良いです。
まず一口パンプキンスープで、レッスンと実習の疲れをホッと癒して頂きます。
玉ねぎとカボチャをバターで炒め、水とコンソメ少々で柔らかく煮て、フードプロセッサーで攪拌します。ここまで作っておくと、いつお客様がいらしても安心です。
好みの滑らかさに牛乳を加え仕上げるだけ。最後に塩胡椒で味を整えて。エキストラバージンオリーブオイルを一垂らしすると、なお良い味になります。
温かく仕上げても、冷たくてもおいしいです。
器は、長尾典子オリジナル小吸物椀です
次には小さな前菜です。超簡単!モズク酢(市販のもの)に刺身用のイカを和え、胡瓜の輪切りと針生姜をトッピングするだけです。
渋い色に金彩が効いているガラス小鉢に盛り付けています。
メインデッシュは、しゃぶしゃぶ用豚肉に生バジルをはさんで3層にしたミルフィーユトンカツです。豚肉は脂身の少ないものを使い、パン粉は添加物ナシ、小麦粉は無漂白を使い、吟味した油でシャローフライング(少ない油でソテー)します。さっぱりとヘルシーで食べやすく仕上がります。
バジルと相性の良いトマトを刻み、ポン酢で和えたものをソースにします。
ディナー皿の向こうに置いたカップにはベビーリーフとレンコンのサラダを盛り付けます。
カップは長尾典子オリジナル高杯です。
蓮根はサイコロ状に切ります。歯ごたえを残すほどに堅めに茹で、水気を切ったら、生姜すりおろしを加えたマヨネーズで軽く和えて冷やしておきます。盛り付ける直前に和えるレッシングは、シンプルなビネガー+オイル+塩胡椒です。
ごはんでも秋を運びます。
キノコたっぷりの炊き込みご飯を炊きます。炊きあがれば焼き鮭をほぐしたものをざっくりませるだけ。御飯を炊くときにしょうがのみじん切りを加えてもいいですね。これから寒くなる季節には、体もホカホカになりますよね。
最期はデザートです。
秋の味覚をたっぷり使ったパウンドケーキと、紅茶ババロアです。
ケーキはスリムな焼き型で焼きました。生地にはマッシュしたサツマ芋を加え、上にはサイコロ状に切ったサツマ芋とブランデーに漬けたレーズンのせています。焼きあがったら熱いうちにタップリとブランデーを振りかけます。砂糖は控えて蜂蜜を少し加えるとコクが出てサツマ芋の甘味が引き立ちます。
一口紅茶ババロアは、チャイを作り、上質の生クリームを控えめに加え、ゼラチンで固めるだけ。ケーキ、ババロア、どちらも秋にピッタリのデザートとして喜ばれます。
今月もすべての食材は、身近で手に入りやすいものばかり!経済的で季節を味わう簡単ヘルシーメニューです。ご参考にして下さいね。
9月サロンについては、インスタグラムにも掲載しています。
そちらもご覧くださると嬉しいです。
10月の報告もお楽しみに!
コロナ禍のステイホームのあいだに・・・
ブログも長らくご無沙汰しておりますが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか。
私の今年の記憶は、常にコロナ禍と共にあり、色は乏しくほぼモノトーンです。
コロナで辛い思いをされているすべての方々にお見舞い申し上げます。
さらに、医療従事者の方々には、深く感謝いたします。
猛暑だった夏の日々も終わり、関西でも朝夕は肌寒いこともあり、日に日に秋が深まっています。
今秋の紅葉はどうなるでしょうか。そのあでやかな色を楽しみにしているところです。
自然の美しさは、心を癒してくれるものですから。
そろそろコートやブーツの季節でもありますので、秋冬のオシャレも楽しみたいですね。
今年は気付かぬうちに季節は廻り、もう年末がすぐ目の前となってしまいました。
私の仕事は対面が中心でしたので、ほぼすべてがストップし、ステイホームの静かな生活を数か月送りました。9月からは少しずつ元の仕事のぺースに戻りつつあります。
指導中の大学2校の講義も対面となり、学生さんとコミュニケーションも楽しんでいます。
春には、近所を散歩して、気付かなかった小道を歩いたり、春の花々や小鳥のさえずりに癒されたり。時間の呪縛から離れ、様々な分野の書籍を乱読し、いつもとは違う感覚を経験していました。
もちろん、不安と心配はありましたが、こんな時間も自分には必要だったと感じています。
そして、二つの新たなことを致しました。
ひとつは、インスタグラムを始めたこと。インスタネームは、nagaonoriko2020です。
今まで知らなかった方々の素敵な世界も見て刺激を頂いています。ありがとうございます。
もし私の写真を同じような気持ちで楽しんで見て下さる方々がいるとすればとても嬉しく、フォロー下さると光栄です。
もう一つの新しいこととは、まとまった時間を使って、ずっとあたためていたことを書き上げたことです。私にとっての二冊目の本ができあがりました。
一冊目の本『12か月のLifestyle Book食卓からしあわせは始まる』はお陰様で完売し、電子書籍化いたしました。
今回の本のタイトルは『和食の力に魅せられて 伝統美味食の世界』です。
10月10日から、大手書店、ネットでの販売が始まりました。
20余年前、テーブルコーディネートから始まった食に関わる仕事の幅は広がり、もっと学びたいという思いも湧き、今では大学院でおいしさの研究もしています。
日々繰り返す食事の大切さはますます痛感するばかりです。
何でもない普段の料理でも、心を配ったしつらいで特別に美味しいものになることも実感しています。
一方、表面的に豊かに見える日本の食は、世界中とつながりながら、多くの深刻な問題をはらんでいる事実も忘れてはいけないと思っています。
私たちにとってありふれた食材と和食の世界は、思いがけないほど豊かです。
改めてそれらの物語を知ることで、日々の食事をより愛おしく感じ、よりおいしく食べてもらえると嬉しいと思い、心を込めて書きました。
伝統的に食べてきたものは、先人から私たちに繋がってきたものですから、体だけでなく心にも大切なものなのです。そして食文化伝承のためにも大切です。
私たちが毎日繰り返し食事ができることは、当たり前のことではなく、とてもすごいことなのです。
今回の本では、14種類の食材と料理の世界を資料も掲載し、分かりやすく書いています。
それらは、東京で季節ごとに開催しているJapan Cool Seminarで取り上げたテーマの一部でもあります。
本には、季節の行事をテーマにした私のテーブルコーディネート作品とオリジナル料理の一部の写真も掲載しています。
大学院でお世話になってる伏木亨教授に「刊行に寄せて」を書いて頂き、たいへん光栄です。
これから食べ物、食べ方が大きく変化していく中で、古くも新しく美しい和食に宿る世界に改めて触れ、これからの食の世界にダイブインしてエンジョイする力にして頂ければと思います。
1人でも多くの方に手に取って頂けることを願っています。
手ぬぐいの粋
2020年も折り返し地点を過ぎました。コロナ禍の収束はまだ見えない日々の中、新しい日常へと向かわれていることでしょう。
梅雨後半の集中豪雨は、年ごとに激しくなっていますから、早めの備えと行動を心がけたいと思っています。
とにかく、元気で穏やかな毎日を過ごせるよう願うばかりです。
私のArt de Vivre Salon でのコロナ対策は万全に進めていますが、対面レッスンは限定的です。ランチを伴うサロン報告はまだできません。
次回は、英語レッスンの報告を致しますね。
そこで今日は、和の美意識の世界に注目し、手拭いの粋な美に触れてみたいと思います。
木綿一枚の布なのに、畳んでコンパクトに仕舞え、モノを拭いたり、包んだり、絵のように飾ったり、実用的でありながら美的でもある千変万化のスグレモノです。
手拭いに染め抜かれた伝統柄には、それぞれ意味があり、季節感溢れたものもたくさんあります。
私は手拭いのファン!集めるでもなく、自然に集まった手ぬぐいは50枚以上です。サロンではインテリアとして毎月壁に掛け変えて楽しんでいます。
夏の伝統柄手拭いのいくつかを紹介しましょう!
Questionsコレ!な~んだ?
Q1)
夏ならではの柄、スイカ!! これからおいしい季節ですね。
このデザインは江戸時代後期にデザインされた柄です。手拭い全体に窮屈そうに並んで描かれたスイカは、何となくユーモラスです。左右にある短冊には、「しけき」(右)(しげき=名前)作者名と、「あんし」(左)案を出したという意味、が書かれています。盛夏にぴったりの柄です。
Q2)
こちらは一見、丸の連続するデザインですが、よく見ると、鰻です。
あちこちを向いて、くるっと丸くなった鰻がかわいい一枚です。色合いがシックなので、お洒落に飾ることもできます。もちろん夏の土用の丑の日がやってくるタイミングで飾りますが、本当は鰻の旬は冬なのですょ。
ちなみに今年の土用の丑の日は2回あります。一の丑は7月21日、二の丑は8月2日です。この日には、鰻はもちろん、うの付く食べ物を食べると良いとされてきました。
土用は、季節の変わり目を印す雑節で年に4回あり、特に夏から秋への変わり目である土用が重視されてきました。この時期には最も体調を崩しやすく、夏バテを防ぎなさいという訳です。
Q3)
こちらも円の連続模様ですが、何をモチーフにしたデザインでしょうか。
よ~く見て下さい。実はコレ、傘です!開いた和傘を上から見たデザインは、こんなモダン柄になっています。雨の季節に飾れば、少し気分を上げてくれるように思います。6月にはこの手拭いを飾っています。
Q4)
これは何を描いているのでしょう? 細いストライプと紺色の太いライン。
この細いとぎれとぎれの縦線は、降り続く雨をデザインしたものです。端の太い縦線は窓枠か柱でしょうか。これらの色の濃淡、線の太細のコントラストも洒落ています。
江戸時代には奢侈禁止令が発布され、華やかな色柄を身に付けられなかった町人たちは、地味な冴えない色と単調な柄を美しいものにリアレンジしたのです。その代表として様々な縞柄が大流行しました。縞を着こなす人は粋の極みだったのです。
梅雨時期には雨をイメージして、盛夏には涼しげな水面や、滝をイメージして飾っています。
Q5)
コレ何??目ですよね。。。誰の目?何の目?
これは鯨の目です!濃紺の部分は鯨の肌、こんなに鯨の目をズームアップして描いているとは大胆な構図、そしてユーモラスです。鯨の目なので、「横にして下さい。縦にしてはいけませんよ。」つまり「鯨の目を縦にしないでくださいね」⇒「目くじらを立てるな」のシャレなんです。このシャレを、言わずとも説明せずとも、理解してニンマリするのが、江戸っ子の粋でした。
江戸の美にはいつも粋と遊び心であります。時代が変わっても大切な感性だと思います。
梅雨の降り続く雨が終われば、続いて蒸し暑い夏、コロナにも落ち込まず、「目くじら」を立てず、伝統手拭い柄から、心を柔らかくしてくれる力をもらって、日々に微笑み、元気に進みましょう!
インスタも始めました。nagaonoriko 2020 フォローお待ちしています。
5月のおうちごはん その1
新緑輝く皐月となりましたが、Stay homeの毎日で、私のおうちご飯のファイルも増えるばかりです。
日々の料理は色々な食材を使い、栄養バランスよく、味と調理法で目先を変えて楽しめる様、心がけて作っています。食材はすべて使い切るようにしています。器の工夫で料理の表情が様々に変えられます。
4月に続き今月もおうちごはんを報告していきます。ご参考にして頂ければ嬉しいです。
まず、<ランチ>から紹介いたします。
☆煮豚のカケラ(切り落とし)を使ったサラダ / 鶏皮を茹でたスープを使った中華おかゆ
残り物を使ったランチです。
☆鶏もも肉のソテー ラ・フランスソース ちょっとおもてなし気分で…
ラ・フランス100%ジュースを焼きあがりのフライパンに絡めかけるだけ。リンゴジュースやオレンジジュース、グレープジュースでもできます。(ぐるなびイッピン長尾典子のページに詳細あり)
☆茄子とピーマンの中華味噌炒め ヌーベルシノワレストラン風に…
ピーマンと茄子はあらかじめ油通しして油を切っておきます。ニンニク、ショウガみじん切り、オイソターソース、中華スープ、ハチミツ、八丁味噌を合わせておき好みの味に。中華鍋で野菜を熱したらソースを絡めます。
☆トマトジュースの簡単パスタ イタリアンカフェのノリで…
無塩トマトジュース、アンチョビ、コンソメのソースにアルデンテパスタとゆで汁を少し入れて軽く煮て、生バジルをたっぷり加えたら盛り付け、オリーブオイルをかけ、ツナ缶をのせ、パルメジャーノを振るだけ。(ぐるなびイッピン長尾典子のページに詳細あり)
<晩ごはん> いつも日本酒or赤ワインと共に…
☆ピーマンのお浸し / 納豆と山芋の和え物
☆豚ヒレカツレツ 野菜ジュースソースとチーズ添え
トマトベースの野菜ジュースにウスターソース少々とコンソメを加えて煮詰めソースにします。ウォッシュチーズをのせてコクを出します。
☆新ゴボウの煮物 木の芽まぶし
新ゴボウは出汁と酒で柔らかく煮て、最後に醤油を加えます。木の芽の香りが美味しい一品です。
☆しゃぶしゃぶ用豚肉とピーマンの中華冷やしサラダ
たっぷりのパクチーと白葱がアクセント、豚肉は茹でたら、ニンニク生姜、ナンプラー、胡麻油で下味をつけ、そのまま冷やします。ピーマンはさっと炒めで加えます。
☆マグロと山芋の刺身 / かぼちゃ煮物 / 小松菜炒め煮 / ホタルイカの酢の物
マグロはサイコロ状に切り、醤油を絡めておきます。食べる時に山芋と貝割れで和えます。カボチャは
出汁と酒で柔らかく炊き、最後に醤油を少々加えるだけ。カボチャの甘味を楽しめます。
煮物は多めに作っておき、次の日の朝ご飯にも使います。
このメニューには日本酒がいいですね。今回はワイン一杯、その後。田光(たびか)を合わせました。
☆茄子の煮物 木の芽の香り / 蒸し鶏のピリ辛ゴマソース / 糸こんにゃくと人参の炒め煮
椎茸のパン粉バターソテー / トマトとレタスのサラダ
<朝ごはん>
☆打ち青豆と押し麦入りご飯 / なめこと青ネギの味噌汁
モズク酢 / ミックルビーンズと新玉ねぎのサラダ
打ち豆は煮ものに入れてもいいのですが、ご飯に入れて炊いてみました。結構おいしいです。
☆打ち青豆と押し麦入りご飯 / モズクとおぼろ豆腐の味噌汁 / キャベツとジャコの和風サラダ
パクチー入り中華味卵焼き / 納豆
キャベツは塩もみして、紫蘇をたっぷり、じゃこと和えて胡麻油で香付けをします。
卵焼きには中華スープを加えてパクチーを入れると、ちっと変わった中華風で楽しめます。
☆押し麦入りご飯 / 小松菜のお浸し / 干し大根と人参の煮物 / 塩鮭 / ワカメと卵のスープ
スープは鶏肉の皮を剥いで茹でたものです。皮は一口大に切って串に刺し、フライパンでカリッと焼くとお酒の肴にピッタリです。塩と山椒一味orタレどちらでも。
スープは冷蔵庫に入れ、固まった油を取ってから、冷凍しておくと便利です。
5月中にパート2を報告いたします。
皆さん、家族で食卓を囲み、おうちごはんを楽しみましょう。バランスよく食べて、抵抗力をつけて元気に過ごせますように。
もう少しstay homeで頑張りましょう!
カンタン手作り料理で“おうちごはん”を楽しもう!part2
皆さんお元気でお過ごしですか。Stay homeの日常生活のリズムがつき始めたでしょうか。
私は、2つの新しいことを始めました。ひとつは様々な分野の本を読むことです。おこもりしていても、本から得られる世界は自在に無限に広がっていきます。現在、アート、経済、哲学の本を乱読中です。おもしろい!!
また、一時間半ほどの散歩を日課にしたことで、毎日の天気がとても気になるようになりました。ポカポカとした日だまりを楽しみたいので、何時頃が最適かと様子をみて家を出ます。
歩きなれた道も、これまでとは違った気持ちで歩くと、新しい発見があります。
光の明るさ、空の美しさ、花々の鮮やかな色など… 目に入る色が鮮明に心に映ります。
これまで忙しく気が付かなかったのですが、workaholicだったかな、という思いがよぎり、ここで自分自身をリフレッシュです。これまでできなかったことができることに感謝しています。
皆さんも今までできなかった新しいことを始めておられるのではないかと思います。
ぜひ、毎日のご飯を手作りして、家族と食べることをそのひとつに加えて下さい。おうちごはんを楽しみましょう。
前回のブログ「この時期だからこそ“おうちごはん”を楽しもう!」に続き、おうちごはんpart 2を紹介します。
13日 1)手作りあっさり餃子
14日 2)骨付きぶつ切り鶏肉とキャベツのゴマダレ
3)帆立の塩わさび刺身
4)新生姜のかき揚げ
15日 5)キハダマグロの押し麦入りご飯の握り寿司
6)骨付き鶏肉のスープと手作り煮豚のラーメン
私は毎食タップリしっかり食べますが、手作りなら、食材、カロリー、味付けを調整できることが利点です。経済的で、色々な食材を使って栄養バランスを心がけ、適切なカロリーも考えて作ります。
1)長尾典子の手作り餃子は、あっさり系です。皮は市販のものですが、添加物ナシor少ないものを選びます。薄皮好みなら、ワンタン皮を使っても良いです。
洗ったキャベツと白菜にラップをかけチンして、水気を絞り切っておきます。冷凍解凍エビとイカ少々、切り落とし豚肉、生姜とニンニク各1片を用意します。フードプロセッサーにすべての材料と酒、オイスターソース、塩、コショウ、醤油、胡麻油少々を加え、滑らかになるまで混ぜ、皮で包みます。たくさん作って冷凍しておいてもOKです。
フライパンにごま油を敷き、餃子を並べ、皮に色目がついたら中火にして水を注ぎ蓋をして蒸し焼きし、中まで火が通ったら出来上がりです。
今回のタレは、酢、一味、ポン酢を混ぜたものです。
2)骨付きぶつ切り鶏肉に塩をまぶし、熱したフライパンに油を敷かず、皮から入れ表面を色よく焼きます。鍋に水、酒、生姜、ニンニク、ネギと鶏肉を入れ、コトコト弱火で1時間ほど煮ます。
新キャベツをざく切りし、スープにくくらせサッと火を通します。
器に鶏肉(骨をとって)キャベツを盛り付けます。
白ゴマペースト、酢、ポン酢を混ぜてタレを作り、鶏肉とキャベツにかけたら、炒り白ゴマを振ります。
骨からホロリと外れてあっさりと柔らかい鶏肉にゴマダレのコクが合います。新キャベツもたっぷり食べられます。
3)刺身用帆立に塩を振り、ワサビで食すだけです。料理とはいえない簡単なものは、食卓にひとつ加えると助かりますよね。今回はプチトマトを添えました。
4)春ならではの旬食材新生姜を細切りにし、無漂白小麦粉を振り、水を加え衣にして、良質の新しい油でカリッと揚げます。熱々を食べましょう。ふんわりと香りが立つ贅沢な一品です。無漂白小麦粉は粘りが出にくく、カリッと揚がります。良質の少なめの油で揚げると、胃にもたれずたくさん食べられます。
5)リーズナブルな価格で購入した刺身用キハダマグロをそぎ切りにします。
寿司飯は、押し麦1:白米2で焚いたご飯に、伝統静置製法の米酢を加え、(酢だけしか使いません)。いり白ゴマを少し振り混ぜます。
小さくシャリを握り、ワサビをのせ、青シソとマグロをのせます。素人手作り握り寿司で、見た目はイマイチですが、おいしくヘルシーな寿司の出来上がり。チョッピリ贅沢気分も味わえます。
残ったキハダマグロは一晩醤油に漬け、マグロ丼にしました。今回はスジが多い部位だったので、剥き身にして葱とまぜたネギトロ丼風に仕立てました。
6)煮豚は、好みの部位の豚肉ブロックに塩胡椒をしておきます。
鍋に水3:酒1に、オイスターソース、醤油、香りとして生姜、ニンニク、ネギを加え、煮たてたところにブロックを入れ煮ます。煮立つ直前にアクを取り、中~弱火にして中まで火が通るように煮ます。火を消してそのまま冷まします。
タレは炒め物、炒飯等に万能調味料として使えます。
煮豚は、サンドイッチの具、炒飯の具にも。薄く切って煮汁を一掛けし、練り辛子を添えれば、酒肴にもなります。
骨付き鶏肉で作ったスープをラーメンつゆに仕立てます。塩、醤油、煮豚のタレを加え、好みの味に整えます。
茹でたラーメンをスープに入れ、ターサイ(ラーメンを茹でる湯にさっとくぐらせる)と煮豚薄切りをのせ、胡麻油を垂らしたら出来上がり。
どの料理も、案外簡単にできますし、冷凍しておいたり、使いまわしがきくものばかりです。
ちょっとステキな器に盛り付けると、おしゃれ感アップで、特別なおうちごはんが出来上がります。
スープと煮豚は、コトコト煮ている間に、他の仕事ができるので、ほったらかし料理です。
おうちで家族と手作り料理を食卓に。おうちごはんを楽しみましょう。
Key words are using up, economical, easy.