7月7日
NHKドラマSP「クライマーズハイ」 自宅 75点
映画と見比べようと観てみました。
原作は同じですが、似て非なるもので、テーマが大きく違っていたような…
ドラマは「クライマーズハイ(高揚・陶酔)から覚めたとき」「人間性の描写」「新聞のあるべき姿」などで、映画より訴えようとしているものがずっと重かった気がします。
ただし、製作期間、予算、出演者の力量などが関係しているのか、作品としての完成度が低かったように思えました。
甲乙つけるべきではないでしょうが、双方ともにもったいない…という印象です。
これを載せていいのか迷いましたが(著作権と遺族感情の観点から)
一番心を打つシーンでのセリフ(佐山記者の現場雑感)
>それはおよそ新聞原稿とは思えぬ書き出しだった。
若い自衛官は仁王立ちしていた。両手でしっかりと、小さな女の子を抱きかかえていた。赤いトンボの髪飾り。青い水玉のワンピース。小麦色の、細い右手が、だらりと垂れ下がっていた。自衛官は天を仰いだ。空はあんなに青いというのに――――雲はぽっかりと浮かんでいるのに――――風は、悠々と尾根を渡っていくのに――――自衛官は地獄に目を落とした。そのどこかにあるはずの、女の子の左手を探してあげねばならなかった。
…
主翼や粉々になった部品は焼け焦げ、ハンダのように溶けていたけれども、よく見ると極めて精巧なものである。近代科学の粋を結集した旅客機がひとつ間違えれば、巨大なゴミになってしまう。それも五百余人もの尊い人命を巻き添えにして…。惨状に目をそむけず、見たままを書き伝えることが御巣鷹山での私の仕事だった。(佐山記者)
NHKドラマSP「クライマーズハイ」 自宅 75点
映画と見比べようと観てみました。
原作は同じですが、似て非なるもので、テーマが大きく違っていたような…
ドラマは「クライマーズハイ(高揚・陶酔)から覚めたとき」「人間性の描写」「新聞のあるべき姿」などで、映画より訴えようとしているものがずっと重かった気がします。
ただし、製作期間、予算、出演者の力量などが関係しているのか、作品としての完成度が低かったように思えました。
甲乙つけるべきではないでしょうが、双方ともにもったいない…という印象です。
これを載せていいのか迷いましたが(著作権と遺族感情の観点から)
一番心を打つシーンでのセリフ(佐山記者の現場雑感)
>それはおよそ新聞原稿とは思えぬ書き出しだった。
若い自衛官は仁王立ちしていた。両手でしっかりと、小さな女の子を抱きかかえていた。赤いトンボの髪飾り。青い水玉のワンピース。小麦色の、細い右手が、だらりと垂れ下がっていた。自衛官は天を仰いだ。空はあんなに青いというのに――――雲はぽっかりと浮かんでいるのに――――風は、悠々と尾根を渡っていくのに――――自衛官は地獄に目を落とした。そのどこかにあるはずの、女の子の左手を探してあげねばならなかった。
…
主翼や粉々になった部品は焼け焦げ、ハンダのように溶けていたけれども、よく見ると極めて精巧なものである。近代科学の粋を結集した旅客機がひとつ間違えれば、巨大なゴミになってしまう。それも五百余人もの尊い人命を巻き添えにして…。惨状に目をそむけず、見たままを書き伝えることが御巣鷹山での私の仕事だった。(佐山記者)