8月4日
「落下の王国」 試写会(スペースFS汐留) 70点

http://www.rakka-movie.com/

予告編を見て、映像美のあまりの美しさに早く観たくて堪らなくなり、試写会を申込、偶然当選。行ってきました。

13の世界遺産・24ヶ国以上で撮影、構想26年、撮影期間4年。
これだけ聞いても、『ターセム監督』のこの映画への熱意が尋常でなかったことは簡単に想像できます。

幼い時に父を亡くし、それでも強く成長し何にでも興味心旺盛な5歳の主人公の女の子と、失恋・大怪我をし、日々死を考えるなど自暴自棄になっていたスタントマン。そのスタントマンが少女を騙してある頼みごとをするためにし始めた嘘の話が、どんどん広がりを見せていき
『スペイン総督オウディアスに迫害された6人の、復讐の旅を綴った壮大な叙事詩に発展』

この復讐の旅を表現するための映像の部分があまりに美しく、感嘆の声をあげてしまいます。(時代・地理的関係などは全く度外視されていますが)

しかし、展開の都合上、叙事詩が空想の話と告白してしまうので、続きを二人で作り上げていくこととなり、それからは5歳児の発想が半分入ってきてしまい、
そのため主人公の少女がその旅物語に登場するようになり、それまでの重厚な話が一気に単純な展開に変わってしまいます。

それでも十分、二人のそれぞれが抱える個の葛藤や精神的な成長なども表現されていて、映画全体の評価としてはまずまずでした。
スカウトマンという職業にスポットを浴びせたかった?これは、たまたまなのかな。

募集は25組50名を3ヶ所が行っていたので150人のはずが、実際は100人ちょっとだったと思います。はじめて試写会に行ったのですが、常連さんが多いらしく、あちこちで「明日はどちらへ」とか「前回の○○は…」などと挨拶し合ってました。入場券をどうやって入手しているのでしょう?

予告編(Web上ではまだ準備中)やGalleryを見るとすぐにのめり込んでしまいますが、実際の映画はおまけの70点程度です。


興行成績
米国内  $2,203,000
海外   $267,282
トータル $2,470,282