初めての時代小説というのだろうか。

江戸が舞台の話で、倉坂鬼一郎さんの作品も初めて読む。

実はこのシリーズの2作目が読みたくて手に取った。

シリーズ化されているものは順番に読んでいきたいので、この作品も併せて借りてきた。

 

 

 

 

 

 

 

こういう江戸や昔の時代が舞台の小説は、若い頃は苦手だった

祖母と時代劇を見るのは好きだった。

善人と悪人がシンプルに分かれていて、最後は必ず悪人にはさばきが下る。

単純なストーリーなのだが、子ども心に良い子にしていると幸せになれる、と思えていたのだ。

 

悪人は悪人のままで善人は善人のまま。

悪い人の周りには悪い人が集まり、良い人の周りには良い人が集まる。

一見単純に思える人々の相関関係に、安心して読み進められる。

 

とても面白くて、2作目ももちろん読むのが楽しみなのだが、他のシリーズも読みたくなった。

 

ご近所付き合いが希薄にはなっているが、この時代は互いに助け合う精神が自然とあったのだろう。

時には煩わしく感じる人からの好意は、距離が近いからこそ感じるのかもしれない。

誰かが自分のことを心配してくれたり助けてくれるのは、下心はなく純粋に自分を想ってくれている行為だと信じられるているから、こんな人情物語が生まれるのかもしれない。