おそらくスープ屋しずくの謎解き朝ごはんシリーズの最新作だろう。
「スープ屋しずく」は、スープ専門のレストラン。
ランチタイムやディナータイム以外に、朝食時間帯にもスープを提供している。
「しずく」という屋号は、店主麻野の亡くなった妻の名前である。
麻野には小学生の「露」という娘がおり、朝食のスープは露の朝食でもある。
そのスープ屋しずくに通うのが、麻野に想いを寄せている地域の情報誌『イルミネ』を作っている理恵。
スープ屋しずくに通うようになり、このたびようやく麻野と付き合うことになる。もちろん麻野の娘の露も公認だ。
恋人同士となった2人だが、日常生活に起きる謎を解明するストーリー展開は変わらない。
ストーリーごとに登場するスープも、斬新で食欲だけでなく料理欲も刺激される。
オランダ土産として、粉末のマッシュルームスープの素をもらった。まだ食べていないので、どんなスープなのかはわからない。
ドイツにいた頃、マッシュルームのスープを食べたことがあった。クリームベースのスープの中には、スライスされたマッシュルームが入っていて、トロミのあるスープがライ麦入りのドイツのパンによく合っていた。
マッシュルームはいつ頃からか、日本でも当たり前のように出回っている。ナポリタンやオムライスの中に入っているイメージもあるせいか、西洋のものというイメージがある。
そのマッシュルームを、スープ屋しずくではなんと味噌汁の具材として使っていた。
考えてみると、合うかもしれない。
味噌汁の具材には、しめじやマイタケ、シイタケといった香り豊かなキノコ類もよく合う。
マッシュルームはそれらのキノコに比べると香りは強くない。触感も合いそうだ。
だが、マッシュルームは、日本では少し割高なせいか、味噌汁の具材に使うのがもったいなく感じてしまう。
料理は冒険というが、このちょっとけち臭い根性をほんの少し直すと、新しい料理にチャレンジできるのかもしれない。
