以前から読んでいるシリーズ本の中に、試してみたいと思うスープがあった。

 

それは「けんちん汁」だ。

 

「けんちん汁」の発祥は諸説あり、中国の精進料理の一種のけんちゃんが日本語になったという説と、鎌倉の建長寺で作られる「建長汁」が「けんちん汁」と呼ばれるようになった説。

 

共通点はどちらも精進料理。

 

ただ、けんちん汁に入れる豆腐を、包丁で切らずに手で崩して入れるのは、「建長寺」が発祥のようだ。


 

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ここでの「けんちん汁」を作るポイントは2つ

1.野菜を弱火で丁寧に蒸らし炒めしてあげること

2.炒める際に、オリーブオイルを使うこと

 

オリーブオイルは、素材の旨味を最大限に引き出すそうで、和食で使うことで、味わいがより深みが増すのだそうだ。

ミネストローネからヒントを得た調理法だそう。

 

ふだんは、パスタや洋風料理の時に何気なく使っているオリーブオイルだが、和食のけんちん汁でも応用できると知り、興味がわき、さっそく作ってみた。

 

オリーブオイル特有の風味が邪魔をするのではないかと思ったが、野菜から出る旨味のせいだろうか。

気にはならない。

いつも作るけんちん汁とは少し違うかな〜、という程度。

あっさりでもこってりでもない。

 

もしかすると、使うオリーブオイルの量や産地によっても味の違いが出るのかもしれない。

 

 

なぜこのオリーブオイルを使ったけんちん汁を作ってみたくなったのか。

私が初めてけんちん汁を食べた時の事を思い出したからだ。

 

小学生の頃に読んだ本に、「けんちん汁」が出てきた。

食べたことがない料理名を母に聞いたら、その日の晩御飯に作ってくれた。

 

大根やニンジンなどの根菜も多く、決して子どもが喜ぶようなメニューではない。

 

私はがっかりしたのだが、普段はあまり味噌汁を好まない私が完食したので、母は私が「けんちん汁」が好きだと思ったのだろう。

その後冬になると、「けんちん汁」が食卓に登場する機会が多かった。

 

母の作る「けんちん汁」の豆腐は、包丁で切られていたのだが、私が作る「けんちん汁」の豆腐は、本場にあやかって手でちぎっている。

 

包丁で切られた豆腐より、手でちぎられた豆腐の方が、中まで味が染みており、口当たりも良い。

最近は味噌汁の豆腐も手でちぎっている。

これは単に包丁で切るより楽だから。

 

昔は苦手だった味噌汁だが、今は毎日でも飽きない。

 

まだまだ寒い日が続いている。

こんな日は、暖かい汁物が体に嬉しい。