初めての有川浩さんの著書。
 
実写版を先に観ていたので、いつかは読みたいと思っていた。
 
実写版も面白かったが、実際の著書はもっとおもしろかった。
 
いつも通勤列車の中で読むのだが、マスクがあって良かったと思う。
それぐらいニヤニヤして読んでいた。
 
3匹(3人)のおっさんたちは、定年を迎えている。
 
当然その妻たちもまた、決して若くはない。
 
その妻の一人が同窓生を装った男性から詐欺に合いそうになる。
 
 
還暦を迎えたこの年になると、街で声をかけられると言えばセールスと決まっている。
健康食品や不動産ならまだいいほうで霊園のセールスだったりすると気分は最悪だ。
 
 
この文は冒頭のページで出てくるので、思わず吹き出しそうになった。
 

 

 

 

還暦はすぎてはいないが、いくつからだろうか。

声をかけられる内容も変わって来た。

 

若い頃はナンパもあったが、宝石や化粧品、美容関連のものが多かった。

 

美容関連はいくつになってもあるのだが、そのうちモデルルームの見学が増えてきた。

 

最近は美容室の案内すらしてもらえない。

 

霊園の見学のセールストークの経験はないのだが、おそらく近くにないからだろう。

 

 

 

 

もう一つ印象的だったのは、中学生の子ども達にまつわる話だ。

 

美和は小学生の頃、同級生をいじめていた。

いじめられた女の子は、いじめっ子たちと出会うことのない、遠くの学校へ通うため、家族と離れて暮らしている。

 

夏休みに自宅へ帰省している女の子に、かつてのいじめを謝ろうとする美和。

そんな美和に、父親は助言する。

 

行きたいなら自分で電話して行っていいかどうかその子に訊け

 

 

 

結果

 

 

美和は、いじめた女の子の母親にけちょんけちょんに言われてしまう。

 

 

自分が改心したからって、都合良く許してもらえるなんて思うな

お前は謝っても許してもらえないことをしたんだ

 

 

泣いている美和に父親が諭した。

 

 

子どもが間違いを犯したら

子どもが誰かをいじめていたら

子どもがいじめられたら

 

正しく向き合える大人は、どれだけいるのだろう。

 

 

 

三匹のおっさん達はとても正義感が強い。

 

間違いを犯した子ども達に、真正面からぶつかっている。

 

理想の父親、祖父、ご近所さんの姿がそこにある。

 

 

 

痛快なのだが人情味のあるストーリーに引き込まれる。

 

 

有川浩さんの小説は、実写化されている著書も多い。

人々に受けるストーリーもさることながら、読みながらその情景が思い浮かぶので、描写がうまいのだろう。

また次の作品を読むのが楽しみだ。