還暦はすぎてはいないが、いくつからだろうか。
声をかけられる内容も変わって来た。
若い頃はナンパもあったが、宝石や化粧品、美容関連のものが多かった。
美容関連はいくつになってもあるのだが、そのうちモデルルームの見学が増えてきた。
最近は美容室の案内すらしてもらえない。
霊園の見学のセールストークの経験はないのだが、おそらく近くにないからだろう。
もう一つ印象的だったのは、中学生の子ども達にまつわる話だ。
美和は小学生の頃、同級生をいじめていた。
いじめられた女の子は、いじめっ子たちと出会うことのない、遠くの学校へ通うため、家族と離れて暮らしている。
夏休みに自宅へ帰省している女の子に、かつてのいじめを謝ろうとする美和。
そんな美和に、父親は助言する。
行きたいなら自分で電話して行っていいかどうかその子に訊け
結果
美和は、いじめた女の子の母親にけちょんけちょんに言われてしまう。
自分が改心したからって、都合良く許してもらえるなんて思うな
お前は謝っても許してもらえないことをしたんだ
泣いている美和に父親が諭した。
子どもが間違いを犯したら
子どもが誰かをいじめていたら
子どもがいじめられたら
正しく向き合える大人は、どれだけいるのだろう。
三匹のおっさん達はとても正義感が強い。
間違いを犯した子ども達に、真正面からぶつかっている。
理想の父親、祖父、ご近所さんの姿がそこにある。
痛快なのだが人情味のあるストーリーに引き込まれる。
有川浩さんの小説は、実写化されている著書も多い。
人々に受けるストーリーもさることながら、読みながらその情景が思い浮かぶので、描写がうまいのだろう。
また次の作品を読むのが楽しみだ。
