読み続けているおいしいシリーズ『食堂のおばちゃん』

 

今回はナポリタン~。

 

これを読んで知ったのだが、ナポリタンってそれぞれに想い出があるようで。

はじめ食堂では常連客に「あなたのこだわりのナポリタンを教えて下さい」と聞いて、みんなのナポリタンシリーズを開催することになる。

 

 

 

 

 

 

実はナポリタンにあまりなじみがない。

 

具材がチキンだったりハムだったりのケチャップライスを使ったオムライスやドリアは、子どもの頃の食卓に頻繁に登場した。

だがスパゲティーといった類は、日曜日の昼食だった。

 

私も今でこそパスタと言っているが、ナポリタンやミートソースは、「スパゲティー」と言いたくなるので、ここではあえてスパゲティーと書かせてもらおう。

 

そのスパゲティーを使った、ナポリタン。

いつからナポリタンになったのだろう。

私が子どもの頃は、イタリアンと言っていた。

 

だが、あまり食卓には登場しなかった。

 

その代わり、ケチャップで味付けした焼うどんが頻繁に登場した。

 

時々、ニンジンにピーマンが加わることもあったが、多くは千切りにしたキャベツと玉ねぎに豚肉だけのシンプルな具材だった。

 

焼うどんにソース味やしょうゆ味があることを知ったのはずっと後になってからだった。

 

 

実家を出て一人暮らしを始めて、ナポリタンを作ってみて気づいたのだが、

具材を切ってスパゲティーを茹でて、炒めて。

調理過程は、シンプルであるが、あまりにも手間がかかる。

 

共働きだった母からすると、休日のように時間がある時でも、ナポリタンを作るには手間もかかったのだろうと思う。

 

ソフト麺を使用したナポリタンもあるが、家族の人数分となると少し値が張る。

 

手間とコスパを考えると、残りごはんを炒めて作るケチャップライスの方を選択する母の気持ちが今ではよくわかる。

 

だから焼うどんだったのだろうか。

 

 

今はスーパーで茹でたうどんやそば、中華麺がパックに入っているが、子どもの頃に住んでいた家の近くにある商店街では、うどんやそば、中華麺だけが売られているお店があった。

 

お遣いでうどん玉をよく買いに行った。

 

そこで買って来たうどんで作ったのだろうか。

 

時々細麺のうどんで作ったケチャップ味の焼うどんもあった。

 

 

正直に言うと、大人になって食べたナポリタンの方が、ケチャップ味がコテコテにしっかりと絡んでいておいしかった。

 

今は時々、無性にケチャップ味の焼うどんが恋しくなる。

 

子どもに食べさせるから、味は少し薄いのだが、食べるとホッとする。

 

 

ナポリタン

 

人それぞれに想い出の味があるらしい。

 

今は昔ながらの喫茶店も少なくなってきているが、見かけた時は食べてみたい。

 

自宅で自分で作ったナポリタンやケチャップ味の焼うどんしか食べていない私には、新鮮な味だろう。