i以前読んだ今野敏さんの『ST警視庁科学特捜班』。

以前は青だったので、今回は赤を発見したので読んでみた。

 

 

STの赤城左門は法医学者。

彼が法医学者になった理由が今回明らかになる。

研修医の時、対人恐怖症を克服できないことを知り、内科医の道を諦めた。

SJS、スティーブンス・ジョンソン症候群で死亡した男性の捜査の過程で、当時の教授と同僚と再会する。

 

 

 

 

 

「みんな理想を持って医者を志す。その理想をおいかけようとすると、こんなことが起きる。いったいなぜなんだろうな……」

赤城が言った言葉に対し、時間差ではあるが、STの責任者である百合根友久が返す。

「理想と現実というのはいつも食い違うもの。一致する人生なんてない」

「理想に走りすぎれば問題を起こす。現実に呑み込まれれば不満を抱え込む。自分が今、理想と現実の間のどこにいるのかという認識が大切」

 

 

医者に限らず、理想をもって仕事を選んだ人はどのくらいいるのだろう。

理想をもって着いたはずの仕事と現実にギャップ。

その追いかけた理想が現実との違いに、不満を抱える人の方が多いのかもしれない。

良い方のギャップなら良いが、それが悪い方のギャップだとしたら、仕事へのモチベーションは下がる一方だ。

 

描いていた理想とは違っても、現実に満足できれば不満を抱えなくても済む。