初めての瀬尾まいこさんの作品。
父親が3人、母親が2人に育てられた優子のストーリー。
ステップファミリーという言葉も増えてきているが、離婚をした友人も、パートナーはいるが、再婚まではしていない。
なぜ優子はこんなにも父親と母親がいるのか?!
???
がたくさん出てくる。
本当に父親とは?
こう書くと悲壮感漂う作品のように思えるが、そうではない。
印象に残る言葉や場面がいくつもあるのだが、継母の言葉と優子の高校の時の担任の先生の言葉が特に印象的だ。
上白石萌音さんがあとがきも素敵な作品。
優子はどの親からも愛されている。
洋服や鞄を買っても喜ばない主人公の優子が、自分からピアノを欲しいって言うから、という理由で再婚した継母。
血の繋がりがなくても、血の繋がりはなくとも母性は育まれていくものなのかもしれない。
彼女は、優子と暮らすようになってから、明日が2つ来るようになったともう一人の再婚相手に話す。
自分と優子の明日。優子の明日は自分よりたくさんの可能性と未来を含んだ明日なのだそうだ。
その継母は、優子に笑顔でいる大切さを伝える。
「幸せな時はとびっきりの笑顔で、辛い時もそれなりの笑顔で」
嫌なことがあっても、泣いていても笑っていたら、そのうち涙も止まる。笑っていれば何が辛かったのかもわからなくなることもある。笑顔は素敵な魔法だと思う。
だから、優子はどの親からの愛されて育っているのだろうか。
優子の高校の担任の先生からもらった手紙に書かれていた言葉。
「あなたみたいに親にたくさんの愛情を注がれている人はなかなかいない」
笑顔の人は周りの人を幸せにする。
愛情に満ち溢れた瀬尾まいこさんの作品。
