以前読んだことのあった望月麻衣さんのコーナーに、桜田千尋さんの描く幻想的な表紙の本があった。
占星術をモチーフにした本と書いてあった。
あまり詳しくはないのだが、興味をかき立てられて、そこにあった3冊を借りてみた。
一時期売れっ子だったシナリオライターの瑞希が、ホテルのカフェで隣り合わせた人に勧められて行ったカフェ『満月珈琲店』
主に新月・満月に出店する『満月珈琲店』には決まったメニューはなく、お客様に合わせてドリンクやフードを提供するのだが、何とネコが営んでいた。
瑞希のシナリオが受け入れられなくなった理由は、時代の変化。
時代の変化に応じて求められるものは変わって来る。
そんなことはわかっていても、渦中にいると知らないうちに時代の波に取り残されてしまうなんてことは、よくあることだ。
その時代の流れの変化は、月や星などの宇宙に動きが私たちに影響しているとネコたちは教えてくれる。
学問に娯楽、恋愛と、人生にはその時期に応じて学ぶべきことが決まっているそうだ。
その時期に応じて学び=経験をしてこなかったら、後から学び直しの時期が来る。
上手くいかない時は、その補習時期でもあるそうだ。
うまくいかない時は、一度見直しをするといい。
そう星読みのできるネコのマスターを始め、星の名前の付いたネコたちに後押しをされ、瑞希はまた新たな一歩を歩き出す。
瑞希の過去、現在に関わった人々も登場し、この満月珈琲店をきっかけにそれぞれの人生の転換を迎える。
人生は学びの繰り返し。
失敗してもやり直しはできるというが、どうしてもできないこともある。
それでも自分が考えて導き出した結果なら、悔いなく歩いているのかもしれない。
『満月珈琲店』で提供されるドリンクやフード類は、表紙と同じく桜田千尋さんがイラストを描いていて、ストーリーにふさわしく幻想的な雰囲気を醸し出している。
味の完全な再現は無理だろうが、作中に味や材料のヒントが作中にたくさんでてきているので、似たような味なら作れるのではないかと思ってしまう。
占星術をモチーフにした作品とあるが、占いだけにかぎらず、月や星などの夜空が好きな人にはたまらない作品だと思う。
