可愛らしい表紙が印象的で借りてみた。
 
高橋由太さんの作品は初めてだが、正直、お名前も初めて拝見した。
「もののけ」と聞くと、少し抵抗感があるのだが、こんな風に可愛らしい表紙だと、読んでみたいと思うので、やはり表紙などのイラストは大切だ。
 
ストーリーも「怖い」「気味悪い」などのオカルト的要素はなく、軽いテンポで展開していき、読みやすかった。
 

 

 

子どもの頃、黒猫と言えば不吉なイメージだった。

オカルト的な少女漫画も多く、その影響もあるのかもしれない。

そんな黒猫のイメージを覆してくれたのがジブリ映画だった。

『魔女の宅急便』に出てくるジジを見てると、ネコへの愛着が湧いてくる。

気が付くと、私の中にある黒猫の悪いイメージは消えていた。

 

ドイツでホームステイをしていたお宅に、とても美しい雌の黒猫がいた。

彼女は家族だけでなく、歴代の留学生たちからもとても愛されていた。

私がステイ中、ドイツで就労しているという、元留学生が彼女に会いに来たほどだ。

 

常に愛されていないと気が済まない彼女は、かなりの淋しがり屋だった。

私が語学学校から帰宅すると、真っ先にお出迎えをしてくれる。

ホストマザーが旅行で不在の時、毎晩一緒に寝てくれと言わんばかりに私の部屋のドアを引っ掻くのだ。

ドアを開けなければ一晩中続くのだから、たまったもんじゃない。

ネコは大好きなので、私としても一緒に寝てあげたいのだが、猫アレルギーがあり、彼女と一緒にいるとくしゃみと鼻水が止まらなくなるのだ。

仕方なく彼女と寝るのは諦めるのだが、彼女の方は諦めきれないらしく、一晩中ドアを引っ掻き泣き叫ぶのだ。

 

 

自分は男性に構ってもらえなくなった時、絶対に彼女のようにはしがみつかないようにしよう。

誰かと一緒でないと眠れない、などと可愛いく甘えるから彼女はみんなから愛されるのだろうか?

 

 

睡眠不足が続いていたのだろう。

黒猫の彼女を擬人化して、全然別の方向へ考えていたりもした。

 

 

こちらのホームステイ先は、ハウスルールが厳しくなっていったので、私が他の家へ移ることになったため、彼女との別れはあっさりと訪れたのだった。

 

 

今でもネコは大好きなのだが、猫アレルギーは発令中だ。

 

最近、街中でもネコを見ることが減ったような気がする。

波照間に行った時、あちらこちらでネコを見かけて癒されたのだが、黒猫は見かけなかった。

もしかすると、黒猫はヨーロッパに多いのだろうか。

そうれならば、魔女のキキと黒猫のジジが一緒にいるのも納得だ。