学生時代に読んだことのある芥川龍之介さんの本を読みたくなった。
子どもの頃から本が好きだったが、どちらかというとミステリーやティーン向きの小説w読むことが多かった。
高校生の頃、純文学に触れて、面白いと思ったのが芥川龍之介氏の作品だった。
 
 

 

 

 

 

 

 

『藪の中』に収録されている作品は全部で6つ。

 

表題作の「藪の中」以外に

羅生門

地獄変

蜘蛛の糸

杜子春

鼻

 

 

どれも一度は耳にしたことのあるタイトルではないだろうか。

 

 

彼の作品の結末は全て「藪の中」にあり、結末は読者の想像力によるのが面白い、と言われているらしい。

だが私が興味を惹かれたのは、彼の作品には、明確な春夏秋冬が書かれていないということだ。

 

多くの小説には、

 

季節は春~

夏の入道雲が~

 

などといった、季節を表す文章がある。

しかし、芥川龍之介さんの小説には、書かれていない代わりに

 

コオロギ

冷たい雨

 

といった、季節は秋だろうか、など想像する描写がある。

 

この季節は○○だろうか?

こんな風に想像しながら読むと、小説の面白さが増すでしょ?

それが芥川小説の魅力なのよ

 

 

そんな風に教えてくれたのは、苦手だった高校生の時の現代国語の先生だった。

 

決して好きだったとは言えない先生だったが、今までとは違った角度から本を読む楽しさを教えてくれた先生だった。

 

読書は想像力を高めるというが、こうして今でも読書を楽しむことができるのは、その先生のおかげともいえる。

苦手な先生ということもあり、名前も忘れてしまったのだが、顔は今でも覚えている。

すらりとした長身だが丸顔だが、かわいいというより美人な先生だった。

 

教員というのは、良い印象がある先生の方が、自分の人生に良い影響を残すことが多い。

だが、苦手な先生だったにも関わらず私に読書を別の視点から楽しむ、という良い影響を与えたという点は珍しいケースなのかもしれない。