スノーホワイト

 

すぐに思いつくのは、白雪姫。

 

スノーホワイトとは、この小説のなかでは、コンビニで売られている、冬季限定のスイーツのこと。

 

コンビニの買い物客である46歳の美南子と、コンビニ店員の20代大学生宗助の恋愛小説。

バツイチの主人公は、恋愛だけでなく、人生にもどことなく後ろ向きで生きている。

そんな中で出会った、親子ほどの年下の大学生と恋に落ちる。

 

実際にあるのかもしれないが、私の周りではないので、ピンとは来ない。

久しぶりの恋愛感情にとまどい、それでも愛されることに幸せを感じ、年齢差からくる嫉妬や不安。

 

主人公に年齢が近いせいか、感情移入できる自分にも驚くのだが、どこか少女漫画のような、こういうシチュエーションは女性の憧れだろうな、とどこか冷めた目で、あっという間に読み終えた。

 

 

 

 

 

 

主人公が持つレースのハンカチに、大人の色気を感る大学生の宗助。

元カノの女子大生がタオルハンカチで手を拭くのを見て、レースのハンカチを買うことを助言し、不機嫌にさせるシーンがある。

 

ハンカチを持つのは年齢のせいなのだろうか。

この女子大生も、20年後にはタオルハンカチではなく、レースのハンカチを買うのだろうか。

 

 

タオルハンカチは便利だ。

夏は汗もよく吸い、軽くて何度でも洗濯でき、最終的には雑巾としての役割まである。

私もタオルハンカチはいくつか持っている。

 

だが、昔からハンカチが好きだった。

さすがにレースのハンカチは買わないのだが......

 

ハンカチは、手を洗って拭けばすぐにビショビショになる。

アイロンがけが不要のものもあるが、ほとんどは洗ってもアイロンをかけないとシワシワになってしまう。

タオルハンカチに比べると、値段が高い物も多く、種類も減ったように思う。

 

それでもなぜか、ハンカチは好きだ。

広げると、一枚の絵画のようで、物語のストーリーのようなものもある。

 

 

 

利便性は、タオルハンカチに軍配があがるのだが、持っているだけで華やかな気持ちにさせてくれるハンカチ。

 

収納ケースを見ると、タオルハンカチよりハンカチの方がくたびれてきている。

それだけ多く、ハンカチを使っているのだろう。

 

今度、ゆっくり時間がある時に、久しぶりにハンカチを買いにデパートへ行ってみよう。

 

ハンカチだけは、ネットでは購入できない。

実際の手触りや大きさ、広げた時のワクワク感を味わって買いたいのだ。