朝一番に見に行きました。
「悪魔祓い株式会社」、ドンソク無双かと思いきやちゃんとエクソシストもので、かつ過去のホラー映画へのリスペクトもてんこ盛りな一方「この状況でギャグを入れるかよ!」という韓国映画あるあるも押さえ、最後に「デカい炎の牛にドンソクがワンパン入れる」という最高のシーンもあって私はすごく楽しめました。
あと過去の因縁話もあって絶対続編あるなという含みがあるのも良かったです。これは見た人全員が絶対思っているでしょうが、「ヴァチカンのエクソシスト」とこの「悪魔祓い株式会社」はぜひ続編を作ってコラボして欲しいです。
どっちもゴエティアのソロモン72柱の悪魔を祓っているから世界観も共通しているしバッチリなんじゃないでしょうか。
あと本作は、大味な映画になりそうなのに美術が作り込まれていたのも見応えがありました。ミッション系の養護施設について電話している背景に布袋像と孔子像がある新旧の信仰の対比、過去のトラウマに苛まれているバウ社長の後ろに明らかにワンパン決めてヒビを入れたであろう壁が映り込むなどなど。
加えて何の説明もないけれど「名前に意味がある」のもキリスト教モチーフの作品あるあるでハイコンテクスト。バウ社長の名前の意味は「岩(Rocks)」ですが、これはキリスト教において揺るぎないもの、堅固で壊れないもの、力、避難所などを意味し、使徒ペトロの名前の由来でもあります。なのでまさにバウ社長は「名は体を表す」キャラだったのでしょう。
ちなみに、冒頭に祓い担当のシャロンが対峙し祓った悪魔「バエル」はゴエティアのソロモン72柱の1柱で、元は古代セム人の神であり、後にカナン人やエジプト人、ギリシャ人にも信仰され現地の神々と習合されたバアル。
もともとはこれ。
そしてラスボスのモレク(モライク/モロク)もソロモン72柱の1柱で元はカナン人やアモン人など古代パレスチナの神。新生児を火で熱したブロンズ像の中に入れて生きたまま灰になるまで火炙りにする人身御供の儀式をしていたためか後に悪魔に貶められたという経緯で、本作の設定や演出の元ネタもおそらくこれ。
祓い担当のシャロンも実は「化身」だったウァラク(ヴァラク・ヴォラク)もソロモン72柱の1柱で、双頭の竜に乗った天使の翼を持つ子供の姿とされており、そのイメージでモレクと対峙する設定になったんでしょうか。
バウ社長もパンチに超常の力が付与されてるっぽかったので、もしかしたら彼も何かの化身なのかも。やっぱり続編が見たくなる映画でした。





