毀誉褒貶ある著者ではありますがこの本は面白かったです。
本書は60〜70年代に売られ現在は絶版となっているレトロプラモデルを著者の思い出話を交えて紹介しているのですが、何が凄いって現在のプレミア価格です。リリース当時数十円〜2000円程度で売られていたプラモが今や数万〜数百万円の価格になっているんだから。当時子供時代を過ごした人は今頃「あの時のプラモを捨てずに取っておけば!」「小遣い全部をプラモに変えておけば!」と思っていることでしょう。今だから言えることですが、おそらく株より確実な投資になったでしょう。
佇まいがたまらない昔の模型屋。きっと昔から何か商売をやっていて、そこからピボットして模型屋になったのでは。
プラモの敵。積みプラの値段にガタガタ言う嫁には筆洗い用のシンナーを飲ませて声を潰そう!
これまんだらけの社長じゃね?
子供はタチが悪いので最初から結婚しない!作らない!できてしまったら仕方がないのでモデラーの英才教育をする。プラモと家族を天秤にかけたら模型の方が重いのはもはや一般常識ですね。
今はタミヤのプラモといえばスケールモデル、架空のものならミニ四駆ですが、かつてはSFモノ・キャラクターものもやっていたとか。さすがタミヤで年代のわりに良い出来。
このメカニカルフィッシュむちゃくちゃカッコ良い!スチームパンクメカとして仕上げてみたいけど現在のお値段11万円…
60〜70年代のプラモのバリ。今ではとても考えられない。
イヤミのプラモも作ってみたいけど5万円…。今でもおそ松さんをプラモ展開したらいけるんじゃないでしょうか。絶対女性モデラー増えそう。
イマイ、マルイ、バンダイがオバQの版権を取得しそれぞれプラモを出していたとか。左下は80年代後期のアニメ放送に合わせたキットで現在も5000円とお手頃。といってももともと400円だったのが5000円だからとんでもない値段ですが。そういえばドラえもんは昭和にプラモ展開されなかったんでしょうか?
寅さんのプラモなんて誰が買ったんだろうか?
これも80年代当時のアニメ放送に合わせた抽選の景品として作られたオバQのプラモ。普通郵便で送るためにオバQを輪切りにするという仰天のパーツ分割。昔はメール便もレターパックも宅急便コンパクトもなかったから。
それにしてもウルトラモグラスは本当にカッコ良いです。所謂モグラタンクのイメージを形成したタイムレスなデザイン。これはディーゼルパンク風味に仕上げてみたいですが、現在のお値段は50万円。
ただ、発売当時は子供でも小遣いを貯めて買って組めるように発売されたプラモが、今ではとんでもないプレミア価格になって大人でも手が出せず、当然組み立てることも出来ない状態になっているのはなんとも皮肉で、果たしてこれがプラモのあるべき姿なんだろうかという疑問が湧いてきました。














