「第2回いいカンジの模型展」を見た後、そこから徒歩5分程度のところにある「まちなか交流館ATERA」に行きました。





見ての通りの銀行建築ですが、昭和11年竣工の鉄筋コンクリート造のレトロ洋館です。もとは羽前長崎銀行左沢支店の店舗で、その後警察庁舎や山形相互銀行を経て最後はきらやか銀行の支店だったとか。






もうこの玄関庇周りのモダンな装飾が最高!銀行建築は神殿っぽいデザインが多いですが、これは1900年にロンドンに建設されたイングランド銀行の本店が「古代ギリシャ・ローマ時代は神殿で神官が地元民相手に金貸しをしていた」という歴史を鑑みて現代に神殿建築を復活させたのが始まり。


こういうやつです。新古典主義建築ですね。


そのデザインスタイルは日本の銀行建築にも影響を与え、地方の小規模な銀行の支店まで神殿っぽくなったとか。で、小さい店舗でシンプルに神殿っぽい建築にしたらアール・デコ的なデザインにもなった。それが生かされつつ地域のオシャレなコミュニティスペースになっています。











一階はカフェで…




その奥には金庫がほぼそのまま残っていてギャラリースペースになっているそうです。残念ながら金庫ギャラリーでは何も開催されていないようでしたが、いつか中を見てみたいです。




天井の幾何学なデザインがまさにアール・デコ。






2階はコワーキングスペースとレンタルスペースになっていました。電源&Wi-Fiも完備。銀行時代の備品が一部使われているのがまた良い。









「ピザトーストとアイスコーヒーを頼んだらスープ付きでクッキーのおまけも付いてきた。これで750円はお得!」


フードもあるので電車待ちの間に食事もできます。駅から徒歩圏内の商店街の中にあるし立地もバッチリ。








これは私が座っていた椅子。破れたところを補修して大事に使っているのが窺えてこれまた良かったです。


地域のイベントも頻繁に開催されているそうなので、イベント時の活用風景も見たくなる場所でした。というか貴重な建築物をこんなにカジュアルに見れて中に入れるなんて最高過ぎる!本当によくぞ取り壊さずにリノベーションしてくれたと思います。ということでレトロ建築が好きな人には本当にオススメです。