本書は、日本中に存在する、まるで異世界にあるかのような幻想的なお店を集めた写真集です。写真だけ見ていると、これが本当に現実世界に、それも日本国内にあるのかと思えてきますが、実は掲載されている店舗の半分くらいが東京の、それも「中央線沿線」にあることが分かり、結果的に中央線沿線のポテンシャルの高さに気付かされる本でした。
というか、本書に取り上げられていた東京都内の店舗のほとんどに行ったことがありました。なんなら来店時に自分が座った席が写っている写真さえあったくらい。
高円寺の「読書喫茶室アール座読書館」。この地球儀のある席に座りました。
引き出しの中にジオラマがあるのが模型魂的に燃えます。しかも水景ジオラマですよ。
その上にある物語喫茶室エセルの中庭。この席にも座りました。ボックス席があるのが落ち着きます。
荻窪のCHAMBER OF RAVEN。この写真の奥の席に座りました。カウンター席には電源もあって便利です。
西荻窪のBar 88 base。ここはカウンター席だけのバーで一番端に座りました。メカニカルなスチームパンクモチーフのお店で、ジャンクパーツを上手く組み合わせた内容がステキなお店です。
同じ西荻窪の純喫茶物豆奇(ものずき)。この囲炉裏のとなりの席に座りました。天井からぶら下がる無数のランプと壁の柱時計が印象的ですが、山小屋をイメージした内装なのだとか。
もう中央線沿線だけで相当にディープな店巡りができます。ただ、見ているうちに「これが取り上げられているならあそこも」と、載っていないお店で自分のオススメの雰囲気の良いお店がどうしても頭に浮かんできてしまったのも事実。
ということで、第二弾、第三弾も是非刊行して頂きたいと思います。