今回の上京に合わせ、11月12日(木)~11月28日(日)まで天王洲のgallery UG Tennozにて開催されている、彫刻家の田島享央己さんの絵画作品を中心とした個展「NeoNeo Classicism」に行ってきました。なんでも田島さんにとって初の平面作品メインの展覧会とのこと。
田島さんはユーモラスかつかわいいデフォルメされた動物の木彫と、その作風とは打って変わった非常にリアルな女性像の木彫で知られる人気の彫刻家です。その一方で油彩画や水彩画、デッサンも素晴らしければ書かれる文章も捧腹絶倒というマルチな才能を持つアーティストです。田島さんの彫刻作品集「シドロモドロ工作所のはじめてのお彫刻教室」を図書館で見つけて立ち読みした時は本当に笑い声が出そうになってヤバかったです。なのですぐに借りて家に帰り増した。
今回展示された絵画作品では、木彫作品の塗装とはまた違った立体感と質感、色彩、構成力を見ることができて面白かったのですが、作品全体から感じたのはかわいらしさでもユーモラスでもなく「闇」と「毒」でした。もうどの動物も凄い闇を持っています。例えば入口近くに展示されていたこの亀と兎の作品。
一見かわいいんですよ。でも2匹ともとんでもなく深い闇を背負っています。もうハイライトが描かれていない真っ黒な目の底知れない闇と狂気といったら。あと兎の頭を見れば分かりますが、デフォルメしつつ実際の動物の頭蓋骨の形状および筋肉の付き方がいやにリアルに描き込まれているんですよね。
木彫作品も少し展示されており、特にミケランジェロオマージュの「イカピエタ」は40体限定のFRP製の複製も発売されるとのことで、場内で予約受付が行われていました。こうして平面作品と立体作品を見比べてみると、それぞれで異なる色彩の美しさとそれによって表現された動物たちの闇と毒が見えてきます。
一つ一つの作品内に描かれている動物歌地のフォルムやポーズは見ての通り実にシンプルなんですよ。なのにそこに詰め込まれた情報量と技能がハンパない。いつまで眺めていても飽きない、というか2度3度と繰り返し見ることで新たな発見がある、非常に見ごたえのある密度の濃い個展で眼福でした。













