んふんふ(今日は仙台市博物館にて開催中の「古代エジプト展」に行ってきました。東京で開催された後順次地方を巡る巡回展でいよいよ仙台に来たのですが、開催場所の仙台市博物館は仙台城跡の敷地の中にあるので、会場までの道のりが実質山登り!まあ地下鉄で最寄りの駅まで移動して歩けば徒歩10分かかるかどうかですぐ行けるし、なんならバスで仙台城跡まで行けるので公共交通機関を遣えばかなり楽なんですが、これが地元民にとっては結構ビミョーで、自宅から歩いて30分程度で電車やバスを使うか…と考え、結局その僅かな交通費をケチって自宅から歩いて行ったのでした。その結果、こっちがミイラになるは!というくらい疲労困憊したんですけどね)

 

んふんふ(こちらが入場ゲート。ここから先は写真撮影禁止で、記念撮影は公式が用意したパネルのみ)

 

一部東京で展示されていたのに仙台に来なかった遺物もありましたが、内容は概ね満足できるものでした。一言で「古代エジプト」と言っても数千年に渡る文明・王朝なので時代によってかなり様式・デザイン・技術が異なり、その違いを鑑賞するのがまた面白かったです。印象的だったのは、時代を経るごとにデザインが洗練され技術も高度に発展していくものの、ある時を境に徐々にそれらが衰退・劣化していたこと。具体的にはローマ帝国の属州になり、そのローマの様式がエジプトの様式に取り入れられるものの、そのローマの衰退に合わせてエジプトのデザインセンスや技術も衰退しているところに国家や文化の儚さを感じました。これは古代エジプトに限ったことではなく、今現在も日本を含め様々なところで進んでいる現象なのでしょうが。

あと古代エジプトの図画は「必ず横顔」という印象がありますが、必ずしもそうではなく正面を向いている絵も結構あったのが面白かったです。おそらくこれも他の文化からの影響で、特にミイラの棺の中にまでびっしり絵を描いていて、故人の生前の顔を描く際に正面から描いていたのが印象的でした。だいたいツタンカーメンのマスクのように、何重にもミイラのマスクや棺を作れる人なんて王侯貴族や金持ちなどほんの一握りだったでしょう。でも故人の生前の姿を表現したい!という願望は誰にでもあったはず。そして彫刻・彫金を施す予算のない層が絵を用いた。その身分格差や金銭的格差もまた現代に通じます。

 

で、博物館の閉館時間までだいたい4時間くらい鑑賞したのですが、まだ外が明るかったので仙台城跡のさらに上まで登ってみました。

 

んふんふ(これがマジで山登り。一応舗装されたハイキングコースが用意されていますがハイキングなんてレベルじゃありません。途中に熊注意!マムシ注意!なんて看板もあったし)

 

んふんふ(疲労困憊の末なんとか頂上に到着!)

 

んふ…(政宗像マジ逆行。政宗様が仙台の街を睥睨するように騎馬像が配置されているんですが、その配置のせいで午前中を過ぎると思いっきり逆行になると有名なスポットです。って午前中にこんな山登りする観光客がいるか!まあ天守跡にもバスが来てるんですがね)

 

んふんふ(しかし見晴らしは最高です)

 

 

 

 

失われた仙台城をVRで体験できるコンテンツも用意されていましたが、有料なので今回はやめておきました。まあまあ良いお値段ですが、今仙台城は歴史的な施設であり博物館なので、その維持費も込みな金額なのでしょう。

 

んふんふ(降りる前に天守のフードコートでずんだ餅を食べました。もう餅でも食べないととても山から下りられません)

 

ちなみに帰りも交通費をケチって徒歩で下山し帰宅しました。でも地元民以外にはこの行程はオススメしません。